よ〜し! と気合を入れて年末に買った手帳。最初のうちは、目標やリストを作ってテンション上がっていたのに気がつくと白紙……。来年こそは! とまた年末に新しい手帳を買う、なんて人も多いのではないでしょうか?
そんな毎年、手帳難民になってしまっている人におすすめなのが『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(Marie・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン・刊)という一冊。
なんだか先行きが見えない2021年なので、予定を立てたり、目標を立てたりするのもなんだかなぁ〜と思っていましたが、箇条書きすることで、タスク管理しながら自分の楽しみを見つけられるような気持ちになり、こんな時代でも「何」をしたらいいかがちょっとずつ見えてくるような気がしてきました。今回は「バレットジャーナル」って何? というところからご紹介していきます。
「バレットジャーナル」とは?
近年、SNSやYouTubeでも話題になっている「バレットジャーナル」。私は2021年に初めてこの言葉を聞いたのですが(恥)、アメリカで発祥し、2014年ごろから日本でも徐々に広まってきたものなのだとか。
バレットジャーナルは、ニューヨーク在住のデジタルプロダクトデザイナーであるライダー・キャロルさんによって開発された、ノートによるスケジュール・タスク管理システムです。
ライダーさんには学習障害があり、集中力を欠きがちなために、学校生活に困難を感じることが多かったといいます。大事なことを即座にとらえ、ひと目ですぐに理解できる記録のしかたを試行錯誤し、続けた結果、できあがったのがこのバレットジャーナルというシンプルなシステムなのです。
(『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』より引用)
ちなみに「バレット」とは、箇条書きの先頭につける点「・」(Bullet Point)のこと。インスタグラムで「#バレットジャーナル」と検索すると9万件以上ヒットするので、どんなものか気になる方はチェックしてみると良いかも!
1冊のノートから始められる! お手軽さ
私もこの本を読むまで「結局続かないでしょ〜」「手作りするなんて面倒〜」なんて思っていましたが、とにかく作るのが簡単で続けやすいのがバレットジャーナルのすごさ。
ノートとペンがあれば好きなタイミングからスタートできちゃいますし、一度に全て作り上げるのではなく、改良しながら自分にあったノートに作り上げていくことも可能。続けていくなかでタスク管理ができるようになってきたり、やるべきことが明確になってきたり、よいおまけもいっぱいついてきます。実際にどうやって作っていくのか、そして使っていくのかをご紹介しましょう。
バレットジャーナルは必要最低限、
1 インデックス(目次)
2 フューチャーログ(半年分の予定を書く)
3 マンスリーログ(月間予定を管理)
4 デイリーログ(一日の予定・タスクを管理)
の4つの構成単位(モジュール)から成り立っています。(『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』より引用)
詳しい書き方については、『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』をご覧いただきたいのですが、イメージとしてはこんな感じ(個人情報ダダ漏れになってしまうので(笑)、サンプルとして書いたものをご紹介していきます!)。
バレットジャーナルの中でもメインとなってくる「デイリーログ」は、書き込むスペースが制限されていないため、多い日もあれば少ない日もあるとかなり自由度が高く使えます。付箋やマスキングテープ、シールなどこだわって楽しめる部分があるのもうれしいですよね。
とはいえ、バレットジャーナルなので書く内容は「箇条書き」でまとめるのが一応のルール。全てが「・」だと見分ける際にわかりにくくなってしまうので、バレットジャーナルでは、後から見返してもパッと理解できるよう、記号で区別していくそうです。
箇条書きにしたタスクには、「キー」と呼ばれる記号を打ちます。
ルールは次のように明確なので、そのタスクのジャンル、重要度がひと目でわかるようになります。
はじめに、タスクリスト(やることリスト)の頭に「・」を打つ。
完了したら、「・」に「×」を重ねる。
未完了のため次の日以降に移したら、「・」に「>」を重ねる。
特定の期日に実行するよう、スケジューリングが完了したら「・」に「<」を重ねる。<キー(記号)の例>
【タスク】
・=タスクの作成
×=タスクの完了
>=タスクの先送り
<=タスクのスケジューリング完了
【予定】
○=イベント
【メモ】
ー=メモ
*=注目
!=ひらめき(『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』より引用)
これ以外にも自分で「キー」を作るのもOK。『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』には、実際に使っている人の例がたくさん掲載されているので、私ならこうしよう! とか家事育児でやるタスクが多い人、仕事がメインの人、趣味や習い事が多い人などなど自分にあった「キー」を作っていくのも楽しいですよね。
タスクが溜まってストレスに感じない?
タスク管理というと、タスクが溜まっていくことがストレスになり続かないという人もいるのではないでしょうか? 私もそのひとりです(笑)。
リストに書いても書いても実行できないタスクは、荷が重すぎるか、自分に必要がないか、のどちらかです。
9割がたは、「その日じゅうに終わる気がしないので、手をつけなくない」「面倒くさい」と感じて後回しにしてしまいます。
(『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』より引用)
グッ……、耳が痛い。そういう時は、タスクを思い切って削除するか、細分化するのがおすすめなのだとか。例えば、「部屋の掃除」とザックリなタスクにしてしまってなかなかできない! という場合も、「トイレの拭き掃除」「リビングの掃除機がけ」「PC机の整理」「クイックルワイパー5分やる」など細分化することで達成できるタスクが増えます。
ストレスなく続けられる工夫も『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』にはたくさん掲載されています。
手帳を買っても続かない、2021年なんだかやる気が出てこない、毎日のタスク管理がうまくできない、うっかり忘れが多いなんて人は、自分でつくる自分のためのバレットジャーナルを作ってみるのはいかがでしょうか? タスク管理がうまくいかない人にも参考になるコツがいっぱい掲載されているので、作る予定がなくても読むことでヒントを得られるはずですよ♪
【書籍紹介】
「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル
著者:Marie
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
1冊のノートになんでも書き出すだけ! いつもごちゃごちゃの頭が、すっきり整理される。タスク、スケジュール、夢…「私のすべて」を管理できる。とにかく、書くことが楽しい! 日本初の「書き方」ガイド。