本・書籍
2022/1/28 6:15

12年以上フィンランドに通った著者が描く、ディープな魅力がつまったコミックエッセイ『マイフィンランドルーティン100』

フィンランドと聞いてどんなイメージが思い浮かぶでしょうか?

 

マリメッコ? 映画『かもめ食堂』? ムーミン? 最近流行りのサウナ? キシリトール? たくさんの名物がありますが、どんな場所なのかイメージがつきにくく、旅行へ行くには少しハードルが高く感じるところかもしれません。

 

しかし『マイフィンランドルーティン100』(週末北欧部 chika・著/ワニブックス・刊)を読んでいると、そのハードルがグンと下がり、めっちゃ行きたくなっちゃうから不思議(笑)。湖畔で白樺を削ってスプーンを作ったり、CD屋さんでメタルのアルバムを買ったり、静かな図書館でくつろいだり……。今回は読めば読むほどフィンランドが好きになる『マイフィンランドルーティン100』をご紹介します。

基本的に静かなフィンランド

『マイフィンランドルーティン100』は、昨年秋に出版されたコミックエッセイですが、とにかく情報が濃い! タイトル通り週末北欧部 chikaさんのフィンランドルーティンが100掲載されていて、そのルーティンのほとんどがヘルシンキ周辺。フィンランド全土かと思いきや、中心部だけでこれだけのルーティンができるとは……。

 

著者である週末北欧部 chikaさんは、12年以上フィンランドに通い続けている方。現在は、会社員をしながらフィンランドに移住して寿司職人になるための修行中なのだとか(すごいバイタリティ!)。

 

 

個人的に一番興味をそそられたのは、フィンランドの静けさ。日本の駅では当たり前に流れているアナウンスや爆音で走る宣伝カーもなく、街全体がし〜んとしているのだとか。バスも降車アナウンスがないので、気づかないまま通り過ぎてしまうこともあるんですって! 夜も長く、寒くて街まで静かだと寂しいような気持ちもしますが、その中で感じられる人のあたたかさがあるのかな? と思いました。日本では、静かな電車に乗るなんてこと経験できないので、これは体験してみたいですね〜。

 

フィンランド語はどれもかわいい

『マイフィンランドルーティン100』には、フィンランドへ行く際に準備したほうがいいもの、フィンランドでAirbnbを使う方法や中心部のマップなど、フィンランド情報も満載!さらに、旅行で役立つフィンランド語も掲載されています。何気なく眺めていたのですが、どのフィンランド語もかわいい……!

 

やあ!   Moi!(モイ)/Hei!(ヘイ)

バイバイ  Moimoi!(モイモイ)

さようなら Näkemiin!(ナケミーン)

ありがとう Kiitos(キートス)

(『マイフィンランドルーティン100』より引用)

 

モイモイ〜とかちょっと使いたいですよね。ちなみに、フィンランド語でSusi(スシ)はオオカミで、Sika(シカ)は豚の意味があるのだとか。面白い!

 

現在は、すぐに行けない状況ではありますが、気軽に行けるようになるその時のために、行きたい国の言葉を知っておくのも良いかも。私もコロナ禍が終わったらフィンランド行きたいモードになったので、「オンライン フィンランド語」で検索してみると、結構ある! 旅行プランを考えながら、言語も一緒に学べたらとっても楽しそうですよね。

 

世界一まずい飴「サルミアッキ」を食べたい……

フィンランドには見た目も美しい、おしゃれなグルメもたくさんあるのですが、『マイフィンランドルーティン100』に出てきた世界一まずい飴サルミアッキは、絶対食べたいと思っています。

 

噂によると、日本でも輸入系の食品店なら買えるようで、 あのIKEAにサルミアッキのグミが売ってた! と話題になっていたようですが、本場フィンランドでは、飴以外にもウォッカやアイスなど横展開もされているのだとか。

 

このサルミアッキの原料は、塩化アンモニウムとリコリスというハーブ。う〜ん、味も匂いも想像ができない(笑)。

 

なかなか旅行に行けない今だからこそ、コミックエッセイで旅行気分を味わうというのもおすすめ。知らない国の食事や文化を妄想するだけでも心が豊かになれる気がします。

 

【書籍紹介】

マイフィンランドルーティン100

著者:週末北欧部 chika
刊行:ワニブックス

サウナ発祥の国でビールとソーセージ両手にととのう!海を眺めながら具だくさんのサーモンスープを食らう!水辺のコテージを借りて気の済むまで焚火を楽しむ!蚤の市で現地の人からレアな北欧アイテムを受け継ぐ!など。ディープな北欧旅行を描いたコミックエッセイ。

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