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2024/2/28 19:30

あたなた解けますか? ”構造的把握力検査”にチャレンジ【説明の種類】

解答:H

 

【ここがポイント】オオカミという生物そのものの説明か

すぐ目につくのは、エとオがオオカミの絶滅に関連している文だということです。確かに、かつて本州、四国、九州に生息していた肉食哺乳類のオオカミは、ヒトに追われ20 世紀初頭に絶滅したことが知られています。また、アメリカオオカミもすでに野生絶滅していて、オの説明にあるように再導入が試みられていますが、射殺されたり車に轢かれたりして死亡する個体が多く、成功しているとはいえない状態です。では、この2 つと他の3 つに分けられるかというと、もう少し内容を精査する必要があります。

 

 古い文献の中にオオカミを神としていた記述があるということです。これはオオカミという生物そのものの説明ではなく、オオカミを人間がどのように見ていたかということを意味します。

 

 「赤ずきん」という誰でも知っている童話を誰が最初に書いたかという文です。もちろんこれもオオカミそのものの説明ではありません。

 

 オオカミという動物の習性を示したもので、ア、イとは明らかに異なる説明のしかただといえるでしょう。

 

 ニホンオオカミの起源について書かれた文で、実はこの内容はDNA を分析してわかった最新の研究結果です。ですが文の内容の正誤がわからなくとも、この検査では各文の構造が把握できればよいのです。エは、オオカミという動物そのものの説明ととらえられます。

 

 アメリカでの「オオカミの再導入」というあまり知られていない話です。これだけ見ると判断に迷いますが、生態系を戻そうと試みているのは人間です。

 

アとイがオオカミと人との関係、ウとエがオオカミという動物そのものの説明とみると、ア、イと同じグループに入れるのが適当だと思われます。

 

以上から、ウとエが同じグループで、他はオオカミと人とのかかわり合いに関する文と判断できます。

 

 

 

【書籍紹介】


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