プロカメラマンは如何にして写真がうまくなったのだろうか……。カメラ写真好きには、そんな疑問がたまに頭に浮かぶことがある。そこで、6名のカメラマンにストレートに「どうやって写真がうまくなったのですか?」と聞いてみた。その六者六様の答えを、今回は余すところなくご紹介しよう。即実践可能なものから、過去の経験で自然と身に付いたことまで、リアル上達法になっている。
これまで以上のスキルやテクニックを身につけ、イメージ通りの描写撮影ができるようになる、6人のプロカメラマンのリアル上達方法をご紹介する。
目次
花・花畑のスペシャリスト 吉住志穂カメラマンの上達方法
上達方法01
1つの被写体をとことん追求して撮る
上達方法02
ライブビューを使って客観的に画面を見る
上達方法03
自分が普段しない撮り方を強制的に行う
写真を始めたころは撮影テクニックを覚えるごとに上手くなり、上達のスピードが早く、写真を撮ることが楽しくて仕方がなかった。しかし、苦労したのはある程度、写真が撮れるようになってから。その苦労しているときに私が行った、さらなる上達の方法が、上にあげた3つである。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265049/
自然風景のスペシャリスト 深澤 武カメラマンの上達方法
上達方法01
どうしたら写真が単調にならないかを考える
上達方法02
あまり条件がよくないときもベストな1枚を狙う
上達方法03
被写体やロケ地に対する知識を深める
今でも実践していて、特に上達できると感じているのが「上達法01」である。夏、奄美大島へ出向いたときも行った。干潮時に現れるハート形の潮だまりを狙って、その場所に出掛けてみた。ただ、昼のトップライトでは単調で面白みがない。ハート形の潮だまり自体はよかったので、方角を確認して太陽を生かせる時間はないかなど、単調さを打ち破る方法を探った。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265064/
子供や街風景のスペシャリスト 永山昌克カメラマンの上達方法
上達方法01
上司や先輩など上手い人の撮り方を見て学ぶ
上達方法02
被写体とコミュニケーションをとる
上達方法03
事前の情報収集をしっかり行う
大学卒業後、広告写真の制作会社に正社員のカメラアシスタントとして入社し、約3年間、仕事として写真を撮ることの基本を学んだ。ただし「学んだ」といっても、先輩や会社が何かを教えてくれたわけではない。上の人たちの仕事ぶりを見よう見まねで「盗んだ」のだ。そこで得たノウハウが、その後フリーカメラマンとして活動する際に、大きく役立ったと今思う。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265141/
天体写真のスペシャリスト 青柳敏史カメラマンの上達方法
上達方法01
撮影時、画面の四隅に注視する
上達方法02
撮った写真をその日のうちにパソコン上で確認する
上達方法03
光の向きや当たり方に注目しながら写真や絵を観賞する
写真の上達法を聞かれて、まず思い浮かんだのが「撮影時、画面の四隅に注視する」ことだ。被写体にカメラを向けてファインダーをのぞくときに、被写体よりも画面の隅を意識することである。被写体自体は写真のメインであって無条件に注目しているので、破綻することは少ない。画面構成の失敗は、画面の端のほうに出ることが多いので、それを防ぐために意識するのだ。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265166/
鉄道写真のスペシャリスト 村上悠太カメラマンの上達方法
上達方法01
カメラ任せにしないでマニュアル露出で撮る
上達方法02
ポジやモノクロなどのフィルムを使う
上達方法03
その被写体に興味のない人に写真を見てもらう
真の基本である露出ワークは、マニュアル露出(Mモード)を使うことで身についた。例えば、晴天時でこの条件であれば1/1000秒、F8というように、常に具体的な数値を目にすることで、数値を強く意識するようになる。これを繰り返し行っていると、ふいに訪れたシャッターチャンスでも状況を見ただけで自分好みの露出値をある程度設定できるようになり、チャンスに強くなった。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265199/
人物撮影のスペシャリスト 小澤太一カメラマンの上達方法
上達方法01
プリントを完成とする
上達方法02
強制的に焦点距離を固定して撮影を行う
上達方法03
同じ場所に何度も行く
僕が実践している写真の上達法は、「仕上がりはプリントで見る」ということ。カメラの背面モニターは小さく、パソコンのディスプレイはバックライトできれいに見えすぎるという欠点があるので、僕はA4以上のプリントを完成形としている。わずかなピンボケやブレもしっかり認識でき、またノイズもプリントのほうがはっきりとわかるので無駄な感度アップをしなくなった。
詳しくはこちら → https://getnavi.jp/capa/special/265182/
6人のプロカメラマンの様々な上達方法をご紹介いたしました。6人6様ですが、どの方もしっかりカメラ撮影や写真と向き合っておられるのがわかります。クリエイティブな作品を作り出すためのアドバイスとも思える6人のスペシャリストのスキルアップ方法です。参考にしてみてくださいね。