グルメ
2017/4/19 19:04

日本人なら仰天すること間違いなし! 味は絶品なのに見た目で誤解されやすい「B級ポーランド料理」5選

日本人が観光客として外国を訪れたとき、まず受けるカルチャーショックといえば料理ですよね。国によってはとんでもない動物や虫を食べたりしますが、今回ご紹介するポーランドの衝撃的な料理にはそのようなゲテモノはありません!

 

そもそもポーランド料理は基本的に日本人の口に合うものが非常に多く、見た目だけで判断するのはもったいないです。味は絶品なので、ポーランドのレストランで以下の料理に出会ってしまったときは思い切って挑戦してみてください。

 

【その1】トマトスープとはまた違う理由で真っ赤な野菜のスープ「バルシチ」

まずは、血を連想させるほどの透きとおった真っ赤な色に、思わず食欲が失せてしまいそうなスープ「バルシチ」から。ロシアの家庭料理として親しまれる「ボルシチ」のポーランドバージョンでもありますが、こちらはロシアのものとちがって具があまり入っていません。

 

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そのため材料のひとつであるビーツの赤色がさらに強調され、いくら野菜の色と分かっていても手に付けられない日本人は多いです。筆者も当初は「サングラスをして食べれば?」と言われるほどこの色が苦手でしたが、いまでは大好物のスープになりました。

 

「バルシチ」のベースは野菜と肉の旨味を凝縮したスープであり、そこに色の強いビーツが入ることで鮮やかな深紅色になります。レストランによって酸味や甘みなどオリジナルの風味が加わりますが、日本人にとってホッとする味であることには間違いありません。

 

【その2】フルーツたっぷりの中華まんのようなメインディッシュ「クルスキ・ナ・パジェ」

ポーランドでは甘いものでもディナーになってしまうようです。つぎの「クルスキ・ナ・パジェ」は、ふかふかのダンプリングに液体の生クリームをたっぷりかけ、その上に甘酸っぱいベリー系フルーツをふんだんに散りばめた料理。

 

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ダンプリングは具なしの中華まんのような味で、ほんのり甘くておいしいです。メインディッシュとして食べるのには抵抗がありますが、おやつとしてなら食べてみたいという方もいるのではないでしょうか。

 

【その3】ポーランドのクリスマスディナーには欠かせない「鯉の料理」

欧米のクリスマスディナーといえば七面鳥。日本だと、ファーストフード店やコンビニなどでフライドチキンを買って食べるのが定番ですよね。しかしポーランドではクリスマスには肉を食べないという習慣があり、その代わりメインディッシュはなんと鯉。

 

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普段、鯉を食べることはあまりないのですが、クリスマスになると鮮魚コーナーでも鯉が見られるようになりポーランド人たちはこぞってまとめ買いします。さらに、生きた鯉を買ってクリスマス直前まで浴槽で生かしておくという家庭も珍しくありません。

 

気になるお味ですが、小骨が多いものの普通の白身魚となんら変わらず、身も柔らかくとてもおいしいです。とくに、卵とパン粉を付けてバターで揚げ焼きしたものは絶品。ポーランドのスーパーのお魚コーナーや、レストランで鯉料理を見つけた際はぜひお試しください。

【その4】不安になるくらいケシの実たっぷりのケーキ「マコヴィエツ」

ポーランド家庭で最も親しまれているお菓子といえば、ケシの実が大量に入った「マコヴィエツ」という甘いケーキです。

 

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スーパーにはケシの実が入った大きな缶詰がズラリと並んでいますが、中身が麻薬の一種だと思うとなんともおぞましい光景ですよね。

 

日本では七味唐辛子に使われていたり、あんぱんの上にのっている白いつぶつぶも実はケシの実だったりするのですが、麻薬の原料であるため、なかには「食べても大丈夫?」と心配に思われる方もいるでしょう。

 

しかし、食用のケシの実には発芽しないよう熱処理されているのでアヘンの成分は含まれていません。むしろ「マコヴィエツ」は、ケシの実の独特な香りと素朴な甘さが食欲をそそる絶品スイーツのひとつです。

 

【その5】原材料を聞くと背筋が凍ってしまう黒いソーセージ「カシャンカ」

他のソーセージと比べて色がかなり暗い「カシャンカ」は、ポーランド人みんなの大好物です。ゆでたソバの実、豚の血や臓物、さまざまなピリッとしたスパイスが入っているソーセージで、この黒色はまさに血からきたもの。

 

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英語で “blood sausage”(血のソーセージ)と言われるほどの強烈なイメージとは裏腹に血の生臭さは一切なく、まろやかな味わいと臓物ならではの旨味があり、ソバの実のぷつぷつ食感がたまりません。レバーが嫌いな人はやめておいた方がいいかもしれませんが、日本人の口にも合う味であることは間違いなし!

 

メインディッシュにはもちろん、バーベキューでも頻繁に食べられる「カシャンカ」、ポーランドにお越しの際は騙されたと思って一度食べてみてください。

 

今回ご紹介した5つのポーランド料理で、衝撃的だったのどれでしょうか。国が変われば文化だけでなく食べ物や人々の味覚まで大きく変わります。しかし、だからといって食わず嫌いをしている人は損をしているかもしれません。

 

ポーランド旅行の際はガイドブックに載っているおいしそうな料理だけでなく、これらのB級グルメもぜひ楽しんでみませんか?