グルメ
2017/6/3 17:00

「ヴィンテージなハンバーガー」ってどんな味? まるで博物館のような店ーー本厚木「GUGGENHEIM MAFIA」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 「GUGGENHEIM MAFIA」(本厚木)

 

ここは店なのか。それとも博物館か。それがわからないぐらい「すごい」店が神奈川の厚木にある。創業1986年。31年続くその店の名は「グッゲンハイム・マフィア」。

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1940年代のレシピを再現!

店の前に立った時点で、すでにただならぬオーラが伝わってくることだろう。カウンター7席、テーブル88席。45坪の大きなハコの中は明暗さまざまな光に満ちているーー。ここで重要なのは、店内にある無数のアンティークが「すべてホンモノ」だということだ。

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20世紀半ば、ミッドセンチュリーと呼ばれた時代の世界中の「モダンなもの」がこの店に集まっている。なかでも充実しているのは照明器具と食器類のコレクションだ。ランプやシェードの多くはヨーロッパ製、食器は9割が英国製。入口のピンクキャデラックは1959年式シリーズ62・コンバーチブル。すべて1950~60年代当時の「ホンモノ」である。

 

実はハンバーガーも“ヴィンテージ、つまり年代物。現オーナー桑澤さんが米国LA郊外のアンティークモールで見つけた、1940年代のレシピ集をもとに再現している。バーガーメニューは「ハンバーガー」「チーズバーガー」「ダブルバーガー」「ダブルチーズバーガー」のみ。一切ムダのない鉄壁の4品だ。

↑一度食べたら忘れられない「チーズバーガー」(1112円)。プンプンと漂うシーズニングのにが強烈に食欲をそそる
↑一度食べたら忘れられない「チーズバーガー」(1112円)。プンプンと漂うシーズニングのにおいが強烈に食欲をそそる

 

脂のほぼないカッチカチなパティは豪州産もも肉100パーセント・113グラム。ゴマだらけのバンズが上下を挟むところへ、フッと抜けるピクルスの酸味。さらにホットなシーズニングとガーリックフレーバーが炸裂する、これは筋金入りの「ワル」な味だ!

 

世の中においしいバーガーは数あれど、この味はココでしか食べられない。そんな超個性派バーガー。半世紀前の光が照らす夢見るような空間で、ぜひ店ごと、空間ごと味わっていただきたい。

↑夢と希望が詰まった「チョコサンデー」(734円)。ホイップクリームにブラウニー、バニラアイス、マラスキーノチェリー。シロップはもちろんハーシーズ!
↑夢と希望が詰まった「チョコサンデー」(734円)。ホイップクリームにブラウニー、バニラアイス、マラスキーノチェリー。シロップはもちろんハーシーズ!

 

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― shop data ―

所在地:神奈川県厚木市幸町6-4

アクセス:小田急電鉄小田原線 本厚木駅歩5分

オープン:1986年9月

営業時間:18:00~24:00

定休日:月曜日(祝日の場合翌火曜休。要確認)