グルメ
2017/9/3 20:00

駅前の「山小屋」でハンバーガーを楽しむーー荏原中延「CAFE.ALPS」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 CAFE.ALPS(荏原中延)

 

「ヒマラヤ」という有名な喫茶店が名古屋にあるが、東京には「カフェアルプス」がある。東急池上線・荏原中延駅徒歩1分のビル2階。「駅前留学」という言葉がかつて流行ったが、たまには「駅前登山」などいかがだろう。

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USアンガスパティを南部鉄器でグリル

カフェアルプスは去年の8月11日「山の日」にオープンした。店主橋本さんは飲食業界歴15年の経験者だ。高校時代、わんぱく盛りの学生だった橋本さんたちをうるさがらず受け容れて、すごくよくしてくれたカフェバーがあり、「いつか自分もこんな店がやりたい」と思ったのが夢のはじまりである。

↑町内のパン屋が焼くおいしいバタールを液にひと晩浸してこんがりトーストした「フレンチトースト」(680円)は、ブルーベリーソースとチョコソースの2種類

 

趣味の山登りの色を加えた「山小屋みたいな店」にしようと決めた橋本さん。山小屋の受付風のカウンターをはじめ、木製の家具の多くは橋本さんが自らDIYした。なかでも、トイレの造作は秀逸。

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その自作のカウンターの中では、絶えずポットが湯気を上げている。コーヒーは銀座「森のコーヒー」の豆を注文のたびに挽いてドリップ。山小屋で飲む一杯はまた格別だ。お茶請けはフレンチトーストなど。軽食メニューはバーガー4品のほかにミートソースドリアなどもある。

↑「チーズバーガー」(920円)。ガーリックが利いた特製タルタルソースにアンガスビーフパティの弾力と生オニオンのシャクシャク食感
↑「チーズバーガー」(920円)。ガーリックが利いた特製タルタルソースにアンガスビーフパティの弾力と生オニオンのシャクシャク食感

 

ハンバーガーを出すことはオープン前から決めていた。パティは粗挽きのUSブラックアンガスビーフ100パーセント130グラム。これを南部鉄製のステーキパンでグリル。しっとりとしたバンズに噛みごたえのある肉の弾力。濃厚なタルタルソースがピリッとエッジを利かせた、野菜豊富なバーガーだ。

 

店内随所に貼られた地図やポスターが遥かなる北アルプスの”山気分”を誘う、商店街の中の”街の山小屋”。みんなの休憩所。ある人は休息を、またある人はおいしいハンバーガーを求めて、駅前の”登山道”を今日も登ってくる。

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― shop data ―

所在地:東京都品川区中延2-15-7 第5ソニックスビル2F

アクセス:東急池上線 荏原中延駅歩0分

オープン:2016年8月11日

営業時間:11:00~21:00

定休日:火曜日+隔週一日不定休(要確認)