グルメ
2018/3/19 10:30

一般人お断りにはワケがある! プロ専用卸売り市場「メトロ」が解決する「忙しすぎる問題」

入店には必ず会員登録が必要で、なおかつなんらかの飲食店を営む人、または事業者でないと入店することが出来ないというプロ専用卸売り市場、メトロ キャッシュ アンド キャリー(以下、メトロ)。飲食のプロの世界ではよく知られた卸売り店です。しかし、一般人お断りですので、特に飲食の素人の間では、そこがどんなお店で、どんな商品が扱われているかは全く想像が及びません。今回は、そのメトロに取材班が潜入! 後編となる今回は、そのコンセプトと実際の営業の様子をアレコレ聞いてみました。

 

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↑メトロ キャッシュ アンド キャリーのPR担当、越智祥子さん。本来はプロ向けのお店ですが、今回は越智さんの案内で特別にお店に潜入させていただきました

 

 

ドイツを発祥とする50年以上もの歴史を持つ卸売り店だった!

――メトロの発祥はドイツだと聞いています。

 

越智祥子さん(以下:越智) そうです。1964年にドイツに1号店がオープンし、ヨーロッパを中心に世界25か国で750以上の店舗を展開しています。その意味では世界最大級の食品卸売り企業になります。

日本に上陸したのは2002年で、初めに千葉店が開店しました。現在は首都圏を中心に10店舗を展開しています。

 

――一般人を顧客とせず、あくまでも飲食のプロの方向けの業態ですが、結構な規模感ですよね。在庫の豊富さ、安さも含めて、どうして成り立つのかと素人目には思うのですが。

 

越智 主なお客さまは飲食業、ホテル、小売業の方です。また、飲食でなくとも事業をされている方もカスタマー登録をさせていただけます。

ただ、この中でもやはりフォーカスしているのは飲食店の方です。こういった方々は、消費される量が一般とは違います。ですので、そういった方々が繰り返し当店を利用していただいているので、リーズナブルな価格でのご提供、品揃えの充実ができるんですね。

 

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↑メトロではあらゆる冷凍食品も充実しています

 

 

営業時間は朝6時から夜7時まで!

――営業時間も一般向けと違って朝6時から夜7時までと幅広いですね。

 

越智 やはり飲食店の方ですと、営業時間はもちろん、仕込みにかける時間も各店ごと違いますので、なるべく朝早くから夜まで営業をしています。

 

――例えば、大雪の日とかは営業をどうされるのですか?

 

越智 先日の首都圏の大雪のときは営業をしていました。「雪なのに、営業していてくれたから助かった」という声もいただきました。

 

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↑1月、首都圏を襲った大雪の際も営業していたというメトロ。もちろん、こういった商品も取り扱っていました

 

 

仕入れだけでなく、オリジナルブランドの開発と提案も!

――国内外で流通される飲食にまつわる商品はだいたい店内にありますけど、一方で輸入品やメトロオリジナルのものもありますね。

 

越智 まず、輸入品に関してはやはりヨーロッパ各国から集められた、他店にはないものが手に入るのも当店のメリットの一つです。

また、常に飲食店の方のニーズ、トレンドを把握することを心がけておりますので、そういったニーズに答えてオリジナルの商品を開発しています。

 

――店内の一部に試食などコーナーなどもありましたが。

 

越智 主にメトロのオリジナル商品を、プロの方々にご試食いただくことを定期的に行っています。

同時に、新メニューのご提案をさせていただくこともあります。飲食店のお客さまは、忙しく時間がない方も多いんですね。そうなると、どうしても他店を食べ歩いたり、今の食の流行とかを確認する時間がないこともあります。

一方、メトロでは様々な飲食店のお客さまがおり、どんな物を必要とされているかなどの情報を得られる機会が多いので、こういった情報のご提供、新メニューのご提案もさせていただいています。

 

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↑店内にある試食コーナー。メトロのオリジナル開発の食材を実際に調理し、プロに食べてもらい意見交換をするそうです

 

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↑自社開発によって生まれたメトロによる茨城県産こしひかり

 

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↑ズラリ並べられたメトロのオリジナル商品。しかし、これは一部で、各コーナーでは食品メーカーの商品と並んでオリジナル商品が売られていました

 

 

実際にお客さんの飲食店で、研究をすることも

――飲食店の現場ご出身のスタッフの方もいらっしゃるのですか?

 

越智 メトロのすべてのスタッフがそうではないですが、なかには、飲食店で働いていた経験を持つスタッフもいます。

また、実際に飲食店のお客さまの店舗に研修に行き、経験をさせていただいて、お客さまのビジネスを身体で理解して、自社製品や商品展開にフィードバックさせることもあります。

 

――今、飲食店も大手企業が展開するチェーンが多くなりましたよね。つまり個人経営の飲食店は、これまで以上に経営が難しくなっているように思うのですが。

 

越智 そうですね。個人店さんにとってのご商売は確かに厳しい時代かもしれません。

そういう厳しい時代であっても、より便利によりリーズナブルにご提供させていただきたいと思っています。

各種ご提案を含めて、飲食店さんのご商売を全力で応援させていただくことで、メトロがなくてはならない存在になり、商売繁栄していただきたい……というのが私たちの気持ちです。

 

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↑各飲食店ごとに異なるドレッシングを作ってもらうためのメトロオリジナルのベースドレッシング。飲食店とメトロの二人三脚を象徴するような商品です

 

油
↑メトロオリジナルのキャノーラサラダ油。外装にはリサイクルチケットを付け、使い終わった後はメトロが回収するという至れり尽くせりの仕組み

 

あなたが今日食べたあのレストランの食材ももしかしたら、メトロの仕入れかもしれません。一般にはなかなか知られないメトロと飲食店との共栄の仕組み、とても勉強になりました!

 

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