グルメ
2016/4/7 20:54

ITを駆使する魚屋? お洒落でおいしい「サカナバッカ」が水産業界に革命を起こす!

東急沿線を中心に都内で展開中の「sakana bacca(サカナバッカ)」という鮮魚店をご存知でしょうか。魚屋というと、店頭に魚を並べたショーケースがあって、店内は暗めで、水がまかれていて、大将が大声で叩き売りをしていて…といった武骨なイメージがあると思いますが、ここはまったく皆無です。

ロゴはアルファベットで看板もスタイリッシュ。内装は白×木目×水色の空間にカフェ風の照明が灯る、明るくてお洒落な雰囲気。またLINEに公式アカウントがあってクーポンを取得できるなど、発想がなんとも現代的なんです。

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驚きなのは見た目だけではなく、商品の鮮度や味も抜群ということ。なかにはスーパーに並ばないような珍しい魚介類や高級魚もあって、品ぞろえも価格も納得の内容なんです。

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実はこのsakana bacca(サカナバッカ)、水産業界にIT的アプローチを積極導入することで、新しい時代の鮮魚店像を切り開いています。今回は、本社にうかがって担当者を直撃し、発想の源泉や今後の展開などを解説。店舗取材と実食レポートも併せて紹介しましょう。

 

驚き“バッカ”のコンセプトに注目!

そもそもsakana bacca(サカナバッカ)は、なぜこんな斬新な魚屋を展開しようと思ったのでしょうか。また、仕入れはどうしているのかなども気になります。そこで運営元の「株式会社フーディソン」をたずねてみることに。勝どきにある本社にうかがいました。

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↑田中章博さん。同社代表の山本 徹さんらと一緒にフーディソンを立ち上げた人物です

 

取材に対応してくれたのは、サカナバッカの新店舗開発の責任者・田中章博さん。事業の発想を聞くと、「国内水産業を盛り上げ、日本の食卓にもっと魚が並ぶようにしたかったからです」とのこと。現場に目を向けると、約50年前と比較して日本の漁師の数は1/3ほどに減少。彼らの平均年齢も当時は30代だったのがいまはおよそ60歳。生産者が儲かりにくい構造となっているので漁師の収入も上がらず、働き手もなかなか増えないというのが現状だそう。「多くの魚が大手量販店で売られていて、流通しているのが定番の魚種だけというのもその原因のひとつですね」と田中さん。そして解決策とともに同社の取り組みを教えてくれました。

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↑海洋高校の生物資源研究部が2013年に開発した、サケの魚醤「最後の一滴」(680円)。地方産業の活性化を盛り上げるのもサカナバッカの狙いです

 

BtoCだけでなくBtoB向けのITシステムを入れることで業界構造を変える

「そこで当社は、築地はもちろん産地から直接仕入れる仕組みを構築。スーパーでは扱わないマイナーな魚種を東京でも流通させたり、市場価値が低いとして買い取りされないような魚も加工することで、商品価値を生み出す取り組みをしています。現在は築地と大田の市場に独自の流通拠点を構え、サカナバッカで販売するほか、自社で開発した飲食店専門の仕入れシステム『魚ポチ』を介して、1500種以上の水産品を3000店舗以上の飲食店に卸しています」(田中さん)

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また、デザインの力も重要と田中さんは言います。「ターゲットは30代以上の一人暮らしではない女性。気軽に入っていただくことが大切なので、雑貨店やカフェのように入りやすい雰囲気にしました。一度買っていただくと、『おいしかった』という理由でリピーターになってくださるお客様も多いですね。これからもご当地フェアやマグロの解体ショーなどの楽しめるイベントを重ね、もっとファンを増やしていきたいです」(田中さん)

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魚ポチの加入店は現在月100数十件のペースで増えており、サカナバッカも2014年12月に武蔵小山店がオープンしてから1年間で5店舗を開店させるなど絶好調。田中さんも「オペレーションを固めつつ勝ちパターンをたくさんつくって、いずれは首都圏、全国、海外と展開していきたいです」と展望を語ってくれました。

 

産地直送の鮮魚“バッカ”りでどれも“バッカ”うまい!

ここからは実店舗&試食レポート。サカナバッカは現在全5店舗で、今回はそのなかで最も新しい、2015年12月にオープンした戸越公園店に行ってみました。ここは北口の目の前にあるのもポイントで、途中下車してでも行きたい立地です。

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取材時もたくさんの魚介類があったので、オススメを質問。すると爽やかな好青年風の店長(取材時)が売れ筋商品を教えてくれ、また北海道から直送のものがこの日きってのイチオシとのこと。

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↑大久保 和好店長(取材時)。好きな魚はキンキとか

 

聞くと一尾を好みのサイズに加工することができ、丸ごとではなくハーフサイズでの販売も可能とのことなので、ケース内の魚のオーダーカットをお願いしました。ということで、特にイチオシという「北海道産サクラマス」の半分を、焼魚用の切り身にしてもらって購入(366gで1664円)。

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そのほか、「北海道産メバルお造り(842円)」、「海鮮丼(950円)」、「コノシロのスモーク(3枚/480円)」も買い、自宅で調理してみました。一品ずつ紹介していきましょう。

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↑サクラマスを塩焼きに。身はふっくら、しっとりしていて甘みもたっぷりです

 

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↑メバルは弾力のある食感で、味わいは上品。お頭はこのあと中骨と一緒にじっくり焼いて食べ尽くしました

 

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↑サーモン、イクラ、ホタテ、カニ、ヤリイカなど北海道の海の幸が満載。なお、刺身を使った丼のほか、寿司もあります

 

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↑江戸前の「コノシロ」というニシン科の魚を、独自の加工で生ハムのようにしたスモーク。クリームチーズと相性がいいとのことで乗せ、ミニトマトも添えてみました。身のうまみと燻香が芳醇で、ワインをはじめとする酒のつまみにぴったり!

 

 

【SHOP DATA】

sakana bacca 戸越公園

住所:東京都品川区戸越5-18-8

電話番号:03-6426-1565

アクセス:東急大井町線「戸越公園駅」北口目の前

営業時間:10:00~20:00

定休日:なし

 

【URL】

sakana bacca http://sakanabacca.jp/

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