グルメ
2018/5/15 21:00

「ふぐの生ハム」が600円台でいいの? やっぱり日本酒が合う、やさしいのにリッチな味

ふぐは、いわずと知れた高級魚。特に旬とされる冬では、ふぐちり鍋などでぜひ食べたい食材のひとつです。このほど、そんなふぐを一般家庭で手軽に味わえるおつまみの存在を知りました。

 

生の旨みを生かしつつ燻製した、「ふぐの生ハム」

その商品は、玄洋社「ふぐの生ハム」。トラフグより安価ながら、味には定評がある天然物のマフグの身を、ウイスキー樽を砕いたホワイトオークのチップでスモークした一品です。魚の身に火が通らない「冷燻製」という手法を使い、生ハムとして仕上げています。

真空パックされた袋を破ると、ほんのりスモークの香りします。その濃厚さは、サクラチップによる燻製に比べてやや弱めです。食べてみると、その歯ごたえの強さにびっくり。「ごりっ」という擬音語をあてたくなるほど、強烈な触感です。味わいは、燻製の風味が濃くないため、どちらかというと刺身に近いような印象を受けました。スモークによる上品な甘みとふぐのやさしい旨みが適度に交差し、素材と燻製、それぞれの味を十分堪能できます。

そんな本品をお酒とあわせるのなら、味の濃くないものがよさそうです。たとえば淡麗な日本酒とともにいただくと、両者の旨みが重なり、ふぐのリッチさがさらに上がっているよう。なお、燗を合わせた場合は、よりふぐの旨みが出やすくなるので、また違う楽しみがあります。

日本酒以外のお酒で一番合うと感じたのが白ワイン。ただし、ワインにはどうしても渋みがあるので、すっきりした辛口のものを選ぶのがおすすめです。焼酎との組み合わせもアリですが、ともに口に入れたとき、アルコールの強さを感じてしまい、ふぐの風味を堪能しにくいのが気になりました。

相方のお酒はやや選びますが、ちょっと贅沢したいというときにはぴったりのおつまみ「ふぐの生ハム」。価格は約600円とふぐを使った商品のなかではお手ごろですから、いつもの晩酌のアクセントとして、活用できる一品です。

 

【満足度ポイント】

日本酒 ★★★★★

白ワイン  ★★★★

焼酎 ★★★

 

玄洋社
ふぐの生ハム
実売価格648円