グルメ
2018/5/31 21:00

【街中華の名店】ツウ絶賛の「かた焼きそば」は五反田に! 途中下車してでも行きたい「亜細亜」

 

受け継がれる本場広東仕込みの味に舌鼓

往年の常連をはじめ、多くのファンにそれぞれの好みがあるため、メニュー数は豊富。そのなかでも人気の高い一皿が「五目硬やきそば」だ。こちらは全国各地のかた焼きそばを1000皿以上食べたという達人が絶賛したことで知られており、見逃せない逸品である。

↑「五目硬やきそば」1300円。豚肉、海老、いか、きくらげ、白菜、青菜、にんじん、たけのこなど、麺が隠れるほど具だくさんだ

 

野菜はシャキっと、コリっとした食感を絶妙に残すべく、サっと油通し。そこに肉や魚介を加え、動物系の素材と野菜を使って毎朝炊き上げる秘伝のスープであんに。味付けは素材のうまみを生かすよう、塩を中心とした調味料で輪郭を整えていく。

↑使用される麺は、ゆるやかに縮れた特注の中太タイプ。これを、研ぎ澄まされた感覚で色を見ながら最適な硬さに揚げる

 

アラカルトも充実。つまみながらしっぽりと飲み、最後は食事で閉めるという客は多く、特にスピーディに飲みたい人に好評なのが「チャーシューメンマ」だ。全体的なボリュームもさることながら、メンマ自体もかなり大きく食べごたえがある。

↑「チャーシューメンマ」880円。乾燥メンマから水で3日間かけて戻し、それから茹でる。味付けは、しょうゆや酒などと一緒に1時間以上炊き上げる肩ロースチャーシューの煮汁が決め手だ

 

丁寧に仕込みがされているため、歯ごたえはコリっとしていながら、中身はしっとり。酒のラインナップも豊富で、とりあえずのビールと一緒にオーダーされることが多いという。

↑「キリンクラシックラガー(中びん)」580円。紹興酒は様々なタイプがあるが、これは「陳年紹興貴酒 5年」でボトル3500円

 

惣菜的な料理で特に人気なのは「酢豚」だ。こちらも具材がゴロっとしてボリューミーだが、ハーフサイズが用意されていることで、おひとり様にも重宝されているという。味は「五目硬やきそば」の野菜と同じく、新鮮さを生かした食感が印象的。そして、香ばしさすら感じるパワフルな肩ロース肉とのコントラストもたまらない。

↑「スブタ」2000円。透き通る上品なあんは、甘味と酸味のバランスが秀逸。青い野菜はピーマンではなくキュウリなのもポイントだ。ハーフサイズは1000円

 

時代ごとに一部の盛り付けが変わることはあったものの、基本的な味付けは創業時から同じだという。広東仕込みのハイレベルな技と、それを長年受け継いできた一族の絆が人気を支えているのだ。これからも五反田の街になくてはならない存在であり続けるだろう。アクセスも至便なので、途中下車してでもぜひ訪れていただきたい。

 

【SHOP DATA】

亜細亜

住所:東京都品川区東五反田1-13-9

アクセス:JRほか「五反田駅」東口徒歩1分

営業時間:11:30~14:00 17:30~22:30(L.O.21:45)

定休日:木曜

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