何かと話題の武蔵小杉に気鋭のレストランがオープンしました。今回は「COSUGI LODGE」(コスギロッヂ)のレポートをお届けします。
世界的なトップシェフが監修したここだけのチキン
筆者が注目したのは、メニューの内容はもちろん、都心のお店にはないいくつかの特徴。そんなポイントを中心に、試食会の様子から魅力を紹介していきます。
メインとなる料理はロティサリーチキン。これは同店のオーナーが、ヨーロッパで食べた本場の味に感動して取り入れたもの。なおロティサリーチキンのお店は首都圏を中心に増えていますが、同店のロティサリーオーブンは、かなり特別なものを導入しているそうです。
また、料理監修に招いた人物がとにかくスゴい! 米雑誌「Who’s Who: Chefs」で、世界TOP100の料理人に選ばれた、篠原秀和シェフがプロデュースしているのです。篠原シェフの専門は寿司ですが、活躍拠点がイタリアということもあって欧風料理にも精通。
ロティサリーチキンは、肉の味付け以上にソースにこだわったそう。具体的にはゴボウとバルサミコ、卵黄わさび、ゆずジュレの3つが用意されていて、どれも和をベースにした篠原シェフならではのソースになっています。
ソースはフルサイズなら3種すべてが付き、ハーフサイズはどれかひとつを選択可能。試食会では全種を味わわせてもらいましたが、どれも他店にはない独創的なテイストになっていて、特に卵黄わさびのメリハリ感が気に入りました。
そのほかの料理も個性的なものばかり。前菜からデザートまで、代表的なメニューを紹介します。
地域住民にやさしい空間や機能が備わっている
ドリンクにも大きな特徴がありました。ウリはクラフトビールとクラフトジンです。樽生のタップが6つ用意され、ひとつはスパークリングワインでそのほかはクラフトビール。
地元・川崎の「ブリマーブルーイング」のほか、オーナーとの縁が深い沼津「ベアードブルーイング」、北海道の「えぞ麦酒」が輸入しているパタゴニア(有名アウトドアブランド)の「ロング・ルート・エール」という豪華なラインナップ。そしてクラフトジンは「季の美 京都ドライジン」と、ラズベリーを使用した英国ジン「ピンクスター」が用意されています。
店内にも武蔵小杉らしい特徴がありました。随所に緑がふんだんに配されているほか、奥はお洒落なティピーテントの座敷になっています。前記のプリンと同じく、コスギカフェで読まれていた童話などの本も自由に読めるようになっていて、お子様連れにやさしい空間となっています。
同店は地元産の食材を料理に積極導入するなど、地域密着を打ち出しています。また家族連れにうれしい設計になっているうえ、今後は地元の方向けのワークショップやイベントも開催する予定とか。料理もお酒も本格的で、なおかつ地域の人同士の交流会を積極的に展開する飲食店というのはなかなか新しいと思います。新興住宅地のコミュニティレストランとして、注目の一軒といえるでしょう!
【SHOP DATA】
「COSUGI LODGE」(コスギロッヂ)
住所:神奈川県川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデン 1F 「COSUGI COMMONS」内
アクセス:JRほか「武蔵小杉駅」徒歩5分
営業時間:火~土11:30~14:30(L.O.14:00)、16:30~22:30(L.O.22:00)/日11:30~14:30(L.O.14:00)、16:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:月