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2018/6/28 16:00

【保存版】ウイスキーの王者・シングルモルトスコッチから注目の3ブランドが上陸!基本からストーリーまで徹底解説

ハイボールブームや朝ドラ「マッサン」の影響などで盛り上がり、いまや日本の定番酒といえるウイスキー。生産国ごとに製法や味わいが異なり、造り方によってカテゴリが細分化される点も魅力となっています。そのなかで今回紹介したいのが、スコッチウイスキーのシングルモルトとして先日上陸した注目の3ブランド。「グレンドロナック」「ベンリアック」「グレングラッサ」です。お酒好きなら知っていて絶対に損はない、シングルモルトと本商品たちの魅力を解説していきましょう。

 

まずはシングルモルトスコッチをおさらい

世界の5大ウイスキー産地として名高いのが、スコットランド(スコッチ)、アメリカ、日本、アイルランド、カナダ。日本では近年、ジャパニーズウイスキーが活況ですが、一方で外国産の人気も高まっています。これを数字で見ると、実は輸入ウイスキーの半分がスコッチ。2012~2016年の5年間で約1.5倍に拡大しており、特にシングルモルトは約1.4倍に伸長。この結果からも、今後ますます注目されると見られています。

では、シングルモルトとは? これはまず下記、スコッチのおおまかな製造工程をご覧ください。仕上がりが5タイプに分かれますが、特にポピュラーなのはふたつ。ひとつは、単一の蒸溜所のモルト原酒のみでつくられる「シングルモルトウイスキー」。もうひとつは、グレーンウイスキーとブレンドすることで飲みやすさと安定的な供給を両立させた「ブレンデッドウイスキー」です。

↑原料やブレンディングなどの違いによって、スコッチは大きく5つのタイプに分類。同一の蒸溜所で生まれ、樽熟成された原酒をブレンドしたものが「シングルモルトウイスキー」です

 

いわゆるテロワールを大切にするシングルモルトは、蒸溜所の地名や名前がそのまま銘柄名になることが多いウイスキーです。蒸溜所の環境に影響されるため、ブレンデッドウイスキーより個性的な味わいになることも特徴。また、大量生産に向かないため希少性が高くなることも人気を後押ししている理由です。ということで、この追い風が吹く状況で今回新発売された、待望の3ブランドを紹介していきましょう。

 

Part.01 グレンドロナック

1826年に創業と、スコットランド最古の蒸溜所のひとつ。スコッチの産地のなかでも清らかで美しい自然にあふれた、ハイランド東部の奥深くにあるフォーグの渓谷に位置しています。

 

創業以来、シェリー樽熟成のエキスパートとして知られており、原酒もシェリー樽で長期熟成するのに適したヘビーで力強いタイプ。ウイスキーの味わいは、全体的に甘く果実感のある風味と、ドライでナッツのような香りによる芳醇なフレーバーが高く評価されています。

↑グレンドロナック蒸溜所のポットスチル

 

また、独特の曲線を描いたポットスチル(蒸溜器)のラインアームによって、ボディの強いニューメイクスピリッツ(熟成前の原酒)が生み出されることもポイント。今回発売されたのは熟成年数の異なる3本で、それぞれキャラクターの違いを楽しめます。

 

【ラインナップ】

グレンドロナック12年

5770円

オロロソとペドロヒメネス、2種類のヨーロピアンオークのシェリー樽を使用。フルーティな香味とビターテイストがバランスよく調和した、入門に最適な一本です。

 

グレンドロナック18年

1万3080円

ヨーロピアンオークのオロロソシェリー樽100%で熟成。甘味、スパイス感、トーストした香ばしさなどが交差する複雑なフレーバーと、長い余韻が特徴です。

 

グレンドロナック21年

1万7470円

オロロソとペドロヒメネスの2種類のシェリー樽を使用。ドライフルーツの甘みやコクのある苦味のほか、なめらかなタンニンを感じさせるフルボディで贅沢な味わいが特徴。特別な日の一本に、または贈答品にも。

 

なお、グレンドロナック蒸溜所は1996~2002年は閉鎖しておりウイスキーを作っていませんでした。ただその間にも樽熟成はされており、なおかつそれは熟成年数にカウントされないので、18年と21年の2種は年数以上の熟成感を味わえるということ。そのストーリーを感じながら飲むと、よりこのウイスキーの奥深さを楽しめることでしょう。

 

 

Part.02 ベンリアック

創業は1898年。スコットランド最大の河川「スペイ川」流域にあり、好バランスかつエレガントな味わいの名酒が数多く生まれていることから“スコッチの聖地”と称されるスペイサイドの中心に位置しています。

また、古くからノンピート(ピート=泥炭を焚いて乾燥させることで生まれるスモーキーなフレーバー)タイプとヘビーピートタイプ、2つのシングルモルトを製造してきたユニークな蒸溜所として知られています。さらに現在では希少な「フロアモルティング」という伝統的な製麦工程を自社内で行っていることや、熟成と仕上げに様々な樽を使用する革新的な製造方法でも有名。

 

↑フロアモルティング

味わいの特徴は、トロピカルフルーツを感じさせるジューシーな果実味。ピートの効いたタイプであれば、独特のスモーキー感も楽しめます。そして今回発売されたのは、同じ熟成年数ながらピートの有無などでキャラクターの異なる2本。

 

【ラインナップ】

ベンリアック10年

5190円
バーボン樽で熟成させた原酒と、シェリー樽で熟成させた原酒をブレンドしてつくられたノンピートタイプ。青りんご、ドライアプリコット、桃などのフルーティさに、バニラやミントなどの甘みや爽やかさを伴う香味を感じられます。

 

ベンリアック キュオリアシタス10年

5330円
スペイサイド産のピートを使用し、自家製麦したモルト(55ppm)を使用。パワフルなピート香とほのかな蜂蜜のニュアンス、そして贅沢で複雑な果実の甘みが見事に調和しています。

 

どちらも5000円代で、手の届きやすい価格帯のプレミアムシングルモルト。キャラクターがはっきり分かれているので、好みで選びやすい銘柄といえるでしょう。

 

Part.03 グレングラッサ

創業は1875年。サンデント湾の沿岸近くに位置しているうえ、ハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ唯一の蒸溜所であることから、その風味は3つの環境の影響を受けているといわれています。

クラフトマンシップを貫き、小規模少量生産にこだわることでも知られた同蒸溜所ですが、1986年に生産がストップし、再開は絶望的とされていました。しかし2008年に復活を遂げたことで一躍有名に。

 

↑サンデント湾はサーファーたちに人気のスポット

 

海が近いため、潮風の影響を強く受けていることも特徴のひとつ。さらに、20年以上の休止の間に眠り続けた長期熟成原酒と、再開してから生産された若い原酒の両方を保有していることはほかにない魅力といえるでしょう。商品としては、コンセプトの異なる3つのアイテムがラインナップされています。

 

【ラインナップ】

グレングラッサ リバイバル

5190円

再開後に蒸溜された最初のアイテム。赤ワインを熟成させたヨーロピアンオーク樽とバーボン樽にて熟成させた各々の原酒を、オロロソシェリー樽に入れ替えて6か月熟成させており、甘く丸みのあるクリーミーな味わいです。

 

グレングラッサ エボリューション

5770円
テネシーウイスキーの1stフィルの樽で熟成。選りすぐった5つの樽を、スモールバッチ(少量生産品)としてボトリングしています。モルティな甘みに加わる果実味豊かなアロマ、余韻にはスパイシーなニュアンスも。

 

グレングラッサ トルファ

6500円
トルファとは「ピート」や「ターフ」を意味する、北東スコットランドの方言。ピートを焚き込んだ麦芽を使用し、バーボン樽で熟成後にボトリングしています。潮風を感じさせるピートのスモークに、熟した果実の甘さやスパイス香が溶け合います。

 

ここまで紹介してきた「グレングラッサ」ですが、実は飲食店限定モデルとなっています。自宅や贈答品として入手することはできませんが、そのぶんバーなどで希少な味わいを楽しんでいただけたら。

 

まとめ

冒頭でも述べたように、シングルモルトのスコッチはこれからもウイスキー市場をけん引していくジャンルである事は間違いありません。今回の8本はどれもプレミアムに値するカテゴリなので、プレゼントにもぴったり。間違いのない贈答品のひとつとして、ぜひ覚えておきましょう!

 

【販売サイト】
アサヒショップ:https://beer.asahishop.net/shop/

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
撮影/石上 彰

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