グルメ
2018/8/9 20:30

【街中華の名店】東京屈指の酸辣湯麺は代々木駅前の「山水楼」にあり! ってマジで駅前じゃん

 

代々木駅前で飲みたいときにも使える!

山水楼は中休みがなく、24時まで営業していることも魅力。昼飲み、早飲み、ちょい飲み、晩酌、2次会と、多様なシーンに応えてくれるのだ。そのため、つまみにも看板メニューが存在。「揚げギョウザ」だ。これもまた、普通の揚げ餃子とは一線を画す特徴がある。

↑「揚げギョウザ」700円。甘酢あんが最大のポイントで、一般的な「焼ギョウザ」600円も人気だが「揚げギョウザ」は熱烈なファンが多い

 

粗挽きと通常の挽肉両方を使って背脂とともに捏ね、キャベツ、にら、白菜、にんにく、しょうがをミックス。これを厚めの皮で包んで揚げ、甘酢あんをかける。表面はサクサクとしていながら、ふっくらもっちりとした生地は食べごたえが抜群。あんには隠し味にレモンが使われており、さっぱりとした余韻で絶妙なおいしさだ。

 

また、「春巻」も人気の逸品である。こちらは豚ロースとハムのほかにたけのこ、しいたけ、キャベツが中華スープのあんでまとめられており、パリパリとした生地とのメリハリがたまらない。

↑「春巻」680円。生地は春巻きの皮のトップメーカーである「富強食品」製で、安定感のあるおいしさ

 

様々な個性を持った名店・山水楼だが、その成り立ちやおいしさの秘密をたずねたところ、興味深いストーリーがあった。現在の店主は2代目とのことだが、取材時は不在のため料理長の中浜 修さんから話を聞くことに。

↑中浜 修料理長。40年以上の職人歴を持つベテランだ

 

「創業は戦後まもなくだと聞いています。私がここに入ったのが1976年。当時から『揚げギョウザ』と『春巻』はありましたが、『酸辣湯麺』は約20年前に私が開発しました。というのも、一度退社して別の店で働いていた時期があるんです。そのお店に酸辣湯があり、まかないで麺を入れて食べていたんですね。そして20年ぐらい前に私が料理長として山水楼に復帰した際に、まかないのレシピを元に『酸辣湯麺』を作ったんです」(中浜さん)

↑昭和の面影が息づく、街中華ならではの温かみにあふれた空間。ここは1階で、2階には入口脇の階段から行ける

 

利便性が高いこともあって、お客のなかには舌の肥えた業界人が少なくない。そしてメディアなどを通じて噂が広まり、同店には麺だけで30以上のメニュー数だが酸辣湯麺は1日に30杯以上出るという。代々木駅は通過するだけという人は、途中下車してでもぜひ賞味いただきたい!

 

撮影/我妻慶一

 

【SHOP DATA】

中国風レストラン 山水楼(さんすいろう)

住所:東京都渋谷区代々木1-33-4

アクセス:JRほか「代々木駅」西口徒歩数秒

営業時間:11:00~24:00

定休日:日曜

  1. 1
  2. 2