海と温泉を楽しめる、首都圏からも近い名観光地といえば熱海。一時期は客足が最盛期の半分以下まで落ち込んだと言われていますが、ここ数年で活況を取り戻しており、特に若い世代に人気だそうです。そう聞けば、「また行ってみようかな」なんて思う人も少なくないはず。そして観光といえば、おみやげが欠かせません。実はこのカテゴリにもヒット作が生まれており、なかでも絶好調なのが「熱海プリン」です。
その人気ぶりはすさまじく、同じ熱海内に2号店がオープンするほど。ということで、その熱さを実感するべく新店に行ってみました。
“みんなで楽しむおふろ”を表現したユニークな店内
1号店の「熱海プリン」がオープンしたのは、2017年7月。こちらが熱海駅より徒歩3分の立地なのに対し、今年7月28日にオープンした「熱海プリンカフェ2nd」は徒歩12分の場所です。駅からは少々歩くものの、2ndが出店したのは「熱海銀座商店街」の通り沿い。
この通りは、駅周辺よりも宿泊施設が多いうえに海から近い、熱海のメインストリートといえるスポットです。駅周辺だけでなく、この商店街も盛り上げていきたい。そんな想いが伝わってきました。
なお、1号店は売店スタイルで食事ができないのに対し、2ndは店名がカフェとなっているようにくつろげます。店に入って驚くのは、ユニークなデザイン。イートインスペースが、まるでお風呂のような設えになっているのです。
なんでも、古きよき温泉街である熱海にとけ込むようなどこか懐かしく、そしてかわいらしいデザインを。との想いで、温泉をテーマに“みんなで楽しむおふろ”を表現したのだそう。そして新店のカフェメニューも、やはり古きよき喫茶店文化を彷彿とさせる仕上がりでした。
テクスチャーにこだわったプリンやシフォンが特に激ウマ!
新店はカフェ業態ということで、これまでなかったプレートメニューも提供。その代表的な一品となるのが、ノスタルジック感あふれる「皿プリン」です。
また、今回「プリンに代わる新定番を!」との想いで生み出されたのがシフォンケーキ。レトロなスイーツは数あるなか、スフレパンケーキという案もあったそうですが、実は同店のシェフパティシエは系列店でパンケーキを開発した人物。新たなチャレンジで、これまでにないおいしさに仕上げたのが「熱海シフォン」なのです。
「以前開発したパンケーキを超えたいという想いもありましたし、シフォンケーキはよりおみやげにしやすいアイテムだとも思います。特に生地にはこだわっており、ぷるぷるふわふわとした食感に仕上がりました。また、シフォンは生地をアレンジしやすいケーキ。秋には紅茶を出したいと思っていますし、いずれは抹茶やいちごなども考えています。今後にもご期待ください!」(山下シェフ)
また、カラフルなソーダやタピオカドリンクを用意するなど、飲み物もバリエーション豊富にそろっています。特にソーダは、近年の熱海リバイバルに一役買った花火をモチーフにしており、インパクトが抜群。
1号店の「熱海プリン」は累計30万個の販売を記録し、週末は1時間の行列ができることもある人気店。今回の2ndは、さらにカフェスペースと新メニューが用意されているということで話題性は十分。まだ続く夏はもちろん、行楽の秋や温泉に行きたくなる冬にも、ぜひ熱海に訪れた際は同店に行ってみてください!
【SHOP DATA】
熱海プリンカフェ2nd
住所:静岡県熱海市銀座町10-22 沢口ビル 1F
アクセス:JR「熱海駅」徒歩12分
営業時間:10:00~18:00
定休日:なし