あの店のプライベートブランド（PB）商品がウマすぎるーー誰にでもひとつぐらい、そんなお気に入りの食品があるはず。では最もおいしいのはどれか。ここでは7回に分けて、食のプロが入れ替わりの激しい弁当以外の人気PBフードを実食。ベストアイテムを発表します。
第7回は、日本各地・世界各国からバイヤーが厳選した高品質な食品を揃えた店・成城石井。自社セントラルキッチンで職人が手作りする自家製商品や、バイヤー監修のオリジナル商品にも力を入れています。なかでも今回は、成城石井にしか作れない商品作りにこだわったオリジナル商品の最高峰「desica」シリーズの菓子が3位に入り躍進が光りました。
＜総選挙概要・投票形態＞
フードのプロ3人が、SNSや口コミでおいしいと話題のPB商品100点以上を実食。それぞれ各店の1位から3位を選出します。1位は5点、2位は3点、3位は1点を獲得し、合計獲得点数の高い順にランク付けしました。
【投票者】
フードアナリスト・中山秀明さん
内食から外食まで食のトレンドに詳しい。PBも得意で、雑誌とWebを中心に取材や執筆を行います。
おいしいものナビゲーター・ 今西絢美さん
食に関する記事を執筆。毎年秋になると、セブン‐イレブンの鮭バターおむすびにハマっています。
ゲットナビフード担当・鈴木翔子
食べるのも飲むのも大好き。今夏はスパイス料理に大ハマりし、秋も継続して追いかけ中。
【第3位】たっぷりのバターが香るやさしく上品な甘さが美味
成城石井desica
和三盆ポルボローネ（120g）
486円
フランス産小麦の粉をベースに、バターを全体の30％とたっぷり使用。さらにアカシアのピュアなはちみつと、やさしい和三盆糖を用い、ほろっと崩れる食感と上品な甘さを実現しました。
【私がオススメします！】
「口の中でほろほろと溶けていく食感は、これぞポルボローネ。バターがたっぷり入っているのでしっとりしていて、和三盆を使っているからか、やさしい甘さで飽きずに食べられます」（今西さん）
「きめ細かくパウダリーな舌触りと、ほろほろと消えていく儚い食感に、贅沢な気分になります。和三盆の素朴な甘さがどこか懐かしい。そこそこのお値段なので自分へのご褒美お菓子に」（鈴木）
【第2位】生の国産豚と濃厚チーズをドイツの調味料で芳醇に
成城石井自家製
レッドチェダーチーズウインナー（180g）
431円
冷凍していない生の国産豚肉に、ドイツの岩塩やコク深いチーズを入れ、ドイツから輸入したぶなの木で燻製しています。「ドイツ国際農業国際コンテスト」の2018年度で金メダルを受賞。
【私がオススメします！】
「皮がパリッとしていて、噛み心地が抜群。ほどよい塩味のジューシーな肉と、コク深いチーズが共存していて、贅沢なおいしさを楽しめますね。ワインやビールに合いますよ」（中山さん）
「1本ずつはそんなに大きくないのに、ひと口食べたときに肉汁がブワッと広がります。おいしいソーセージは高級なイメージでしたが、この価格なら日常的に買えますね」（今西さん）
【第1位】クリームチーズの濃厚な味と多彩な食感が絶品！
成城石井自家製
プレミアムチーズケーキ
854円
クリームチーズをたっぷり使ったチーズケーキの土台には、自然な甘さのスポンジ生地を使用。表面のサクサク生地やローストアーモンド、レーズンがアクセントになっています。
【私がオススメします】
「どっしりとしたチーズは、コク深く甘酸っぱさもありますが、くどさはなし。2～4人ぶんありますが、つい丸ごと食べたくなる魔性のウマさです。差し入れにも使えますよ」（中山さん）
「リピ買いしているお気に入り品。濃厚なチーズケーキにレーズンとアーモンドがたっぷり入っていて、見た目以上に複雑な味に驚くはず。少量食べたいときはカップタイプを買うことも」（今西さん）