グルメ
2018/11/15 21:00

使用するのは「A5ランク黒毛和牛・処女牛のみ」—— 秋葉原「HENRY’S BURGER」のシンプルな美味さ

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」~HENRY’S BURGER [末広町]

 

東京オリンピックへ向け、ますます注目される食べ物――ハンバーガー。こちら秋葉原の「HENRY’S BURGER(ヘンリーズバーガー)」はユニークなシステムと調理法を持つ、都内注目店の中でも特に注目の一店だ。

 

 

「スマッシュグリル」で焼くギザギザパティの風味とコゲ味

同店は市ヶ谷の「炭火焼肉なかはら」が始めたバーガー専門店である。2015年に代官山にオープン。去年17年に2号店が秋葉原にできた。店内は席数30以上、3階まであり、週末は特に混み合う秋葉原でも「行けば大体座れる」穴場的スポットとして重宝されている。

↑ダブルパティの「B COMBO」(1480円)。スマッシュグリルでカリッと焼かれたパティは縁がギザギザ。プツプツと噛み締める食感と黒毛和牛の風味のよさが味わえる

 

バーガーメニューは「A」「B」「C」の3つのコンボのみ。すべてチーズバーガーで、「A」はパティ1枚、「B」は2枚、「C」は3枚。これらがフレンチフライ・ドリンクとともに「ボックス」に入って提供される。シンプルで効率的なメニュー構成だ。

 

焼肉店がもとだけに「肉」とその「焼き方」が大きなポイント。肉は一頭買いしたA5ランク黒毛和牛の処女牛のみを使用。焼肉には適さないが旨味が強いスネ肉を中心にハンバーガーのパティにしている。サイズ100グラム。粗挽き8ミリ。つなぎなし。ボール状に丸めたパティをギュギュッ! と鉄板に押し付ける「スマッシュグリル」という方法で調理。プレスによって粗い肉粒が結着し、融け出した脂が和牛独特の甘い芳醇な香りを立てる。このプレスをしないとパティはバラバラになってしまう。

 

↑秋葉原店限定&個数限定のの「チーズメンチカツバーガー」(960円)。パン粉や卵でつないだ黒毛和牛パティを油で揚げてメンチカツに。カツの底にはチーズ。上から中濃ソース。味の決め手はツンと抜けるワサビの辛味

 

バンズは高田馬場「馬場FLAT」特製。コンパクトにまとまって邪魔せず、主役の「肉」に集中できる良品だ。野菜はグリーンリーフとトマト。クンと強いビーフの風味をサウザン風のソースがなめらかにまとめる。良質な黒毛和牛を軸にシンプルにまとめた、単純明快、わかりやすいバーガー。その単純さが高く評価される一店だ。

 

― shop data ―

所在地: 東京都千代田区外神田3-7-13

アクセス: 東京メトロ銀座線 末広町駅歩2分

オープン: 2017年9月19日

営業時間: 11:00~20:00

定休日: 無休(年末年始・夏季休業を除く。要確認)