近年、世界のお酒シーンでトレンドになっているのがカクテル。レシピのバリエーションが無数にあって、お酒が好きな人も得意じゃない人も楽しめるし、ビジュアルもオシャレでいいですよね。
そんなカクテルづくりに欠かせないリキュールのなかでも、古くからある定番中の定番「CAMPARI(カンパリ)」が、いま再び注目されています。世界中で根強い人気を誇るカンパリの魅力を、先日行われた「CAMPARI カクテルコンペ」の日本大会の様子からお伝えしたいと思います!
ビターでキレのある「カンパリ」は世界で人気!
そもそもカンパリって何だっけ? いまさら聞けないという方のために、おさらいしてみましょう。カンパリは鮮やかな深紅のボトルでおなじみ、イタリア生まれのリキュール。150年を超える歴史を持ち、190か国以上で食前・食中酒として愛飲されている、世界的に有名な銘柄です。
さまざまなハーブや果実による独特のほろ苦い味わいが特徴で、このビターテイストが、いまあらためて世界中で注目されています。「ワールド50 ベスト・クラシック・カクテル2017」という世界の人気カクテルランキングでは、カンパリを使ったカクテルが多数ランクインしました。
日本では、カンパリソーダやカンパリオレンジなどが代表的かもしれません。ただ、世界的にはジンやヴェルモット・ロッソなどを混ぜて作る「ネグローニ」が高い人気を博しています。国内外のバーテンダーが愛用し、バーファンが支持するカンパリ。オーセンティックなお酒でありながら、世界のカクテルトレンドの先頭も行く注目のリキュールといえるでしょう。
コンペ会場はハイソな大人の社交場!
さて、そんなカンパリが主催するカクテルコンペ。大会は六本木ヒルズクラブで開催されました。森タワーの51階に位置する、会員制のレストラン&バーです。洗練された大人の空間で、窓の外には美しい夜景が広がります。
会場はカンパリのブランドカラーである赤をふんだんに採り入れたデザインが印象的。こんなステキな場所で、一流バーテンダーのカクテルを試飲できるのはうれしいですね!
カンパリの魅力が引き立つ、プロ渾身のカクテル
カクテルコンペの応募者50人のなかからファイナリストに残ったのは、全部で7人。それぞれが会場にてカクテル作りを実演して、ふるまってくれました。どのカクテルもカンパリを使っているはずなのに、どれも独創的で個性豊か。そのなかでも、筆者が気になったものをご紹介します。
名だたるバーテンダーが集まった今回のコンペを勝ち抜き、初代日本チャンピオンに輝いたのはこちらの方。
↑小川尚人さん(Bar Elixir de Longue Vie)
「自分がこのような賞をいただけると思っていなかったので、驚いて言葉が出てきません。幼いころに祖母から聞いた『赤い月』の話を思い出し、カンパリの赤とかけてカクテル名を『Luna Rossa(赤い月)』としました。食後に大切な人とゆっくり飲んでいただきたいアフターディナーカクテルです。1月のアジアファイナルに向けて、またしっかりと準備をして頑張りたいです!」(小川さん)
優勝した小川さんは、2019年1月にミラノで開催予定のアジア大会に出場。そこでの活躍に期待ですね!
柑橘によるしっかりした酸味と、ビターなキレや深みとのバランスが秀逸。ソーダで割るだけでも簡単にカクテルができるし、ほかの素材との相性も抜群。しかも、ストレートで飲んでもおいしい。そんな懐の深さがカンパリのいいところ。皆さんもお好きな飲み方で、カンパリをお楽しみください!