今夏オープンし、大きな話題となった「Ginza Sony Park」。あまたの名店が集結していた、ソニービルの跡地に作られたことも注目となった理由ですが、ではそこにあったお店はどこに行ってしまったんだろう? と思う人もいるでしょう。今回紹介したいのは、そのひとつ、正統派のリストランテ「サバティーニ・ディ・フィレンツェ 東京店」。レセプションの様子とともにレポートしていきます。
フィレンツェの名門・サバティーニ。その世界初の支店
まずは「サバティーニ・ディ・フィレンツェ」の歴史から。本店は、その名の通りイタリア・トスカーナ州フィレンツェにあり、創業1914年の老舗。これまで、各国の元首や大統領をはじめ政財界のVIPが訪れてきた超名門です。そんなサバティーニが1980年、世界で初めて開いた支店が東京店。
以来、銀座ソニービル閉館の2017年3月末までの37年間、日本でも多くの人から愛され続けてきました。その後お店も休業していたのですが、満を持して今年10月29日、「ヒューリックスクエア東京」に移転という形でリニューアル。その場所は「Ginza Sony Park」のすぐ近く。いわば、銀座に帰ってきたわけです。
サバティーニだけのサービスと美食が満載
コンセプトは「トスカーナ料理の真髄を味わう、極上の正統派イタリアン」。トスカーナの郷土料理に特化した、多彩なメニューがそろいます。また、同店ならではのお楽しみが、ゲストの目の前で調理やサーブをしてくれるワゴンサービス。名物にも触れながら、美食の一部を紹介しましょう。
コースの序章のあとは、プリモ・ピアット。第一の皿という意味で、ここではパスタが登場するのですが、今回は特に同店を代表する料理が提供されました。
このパスタは、フィレンツェ本店のスペシャリテ。オニオン、トマトソース、卵黄などが一体となり、チーズとベーコンが絶妙なアクセントに。
メインとなる第二の皿・セコンド・ピアットは、フィレンツェを代表する伝統料理が登場。すると会場はさらにボルテージアップ! そう、あのステキなメニューがお目見えです。
コースを締めくくるドルチェには、これまた銀座ツウが泣いて喜ぶ逸品! ソニービルの最上階といえばサバティーニでしたが、1階は日本初の本格パブとして親しまれた「パブ カーディナル 銀座」。そこの名物スイーツとして親しまれていた「ナポレオンパイ」です。
本店の世界観を再現したラグジュアリー空間
店内のインテリアデザインは、本店と同じくイタリアの世界的デザイナーグループ、スーパースタジオが担当した移転前の店を、随所に再現。テーブル、椅子、調度品、キッチン用品などはすべてイタリアから調達し、サバティーニの世界観をそのまま再現しています。
ワインセラーと大きなガラスに囲まれた部屋や、ソニービル時代を彷彿とさせる大広間など個室も大小充実しています。窓からは有楽町や銀座の景色を眺められ、解放感たっぷり。
11月第3週のボジョレー・ヌーヴォー解禁を皮切りに、忘年会、クリスマス、新年会とグルメ三昧の季節に突入するのが世の常。美食の街といわれる銀座は、イルミネーションの演出もあっていっそう華やかさを増します。
「サバティーニ・ディ・フィレンツェ 東京店」では、12月20日~25日にクリスマス用の特別コースも用意するそう。今冬、特別なディナーをするなら、ここ一択でしょう!
【店舗情報】
サバティーニ・ディ・フィレンツェ 東京店
住所:東京都千代田区有楽町2-2-3 ヒューリックスクエア東京3F
アクセス:東京メトロ銀座線ほか「銀座駅」C1出口徒歩1分
営業時間:ランチ11:30~15:30(L.O.14:30)、ディナー17:30~23:00(L.O.21:30)
定休日:なし
撮影/中山秀明、GetNavi web編集部