鍋の多様化に勢いを感じる昨今。今シーズンは「しびれ鍋」が流行るなど、トレンドは毎年変わりますが、アンケートをとってみると不動の一位は伝統的な「すき焼き」だそう。そんなすき焼きと比較される料理が牛鍋ですが、その違いはさておき。「その手があったか!」と思わせる牛鍋コースを、名門「とうふ屋うかい」が考案しました。
全3店舗あるなかで、提供されているのは川崎の鷺沼店と八王子の大和田店。実際に行ってみると、想像以上の感動体験が待っていました。おいしさをはじめ五感で楽しめる、オンリーワンの魅力を紹介していきましょう。
名物のできたて豆腐と自慢の和牛を極上空間で堪能できる
「とうふ屋うかい」は、鉄板料理の名店として知られる「うかい亭」などのレストランを展開するうかいグループの、豆腐と旬の食材を味わえる料理店。グループ全体のコンセプトのひとつに“物語のある空間”が掲げられており、「とうふ屋うかい」でも、別世界に訪れたような雰囲気が楽しめます。
料理は、高級な大豆と八王子の名水を駆使して職人が打つ自家製豆腐が主役。この名物を中心とした会席のほか、昨秋から新定番としてスタートしたのが「とうふ牛なべ」です。
コースは「とうふ牛なべ<花>」7830円と、「特撰とうふ牛なべ<月>」9720円(ともに税込)の2タイプ。どちらも6品で、後者はより豪華な内容に。今回は前者の代表的な料理を試食させてもらいました!
できたての豆腐を食べられる機会って珍しいのではないでしょうか。ピュアで香り高いおいしさは格別です。まずはそのまま、次に天然塩、そして、豆乳と秘伝のダシを調合した「豆水」をかけて味わうという食べ方がオススメだそう。大豆の自然な甘みと、シルキーな口どけが絶品です。
厚さのある油揚げは食べ応えが抜群。サクっとした表面はほどよい香ばしさで、内部のふっくらジューシーな食感とのメリハリもたまりません。それぞれの薬味で味わいの表情を変えることができて、どの組み合わせも美味。個人的には、ビールに合わせたいと思いました。
超一流の料理と世界観。特別な会食には間違いなし!
いよいよ「とうふ牛なべ」の出番。すべてお店のスタッフさんが調理してくれるので、肉の火入れもベストな状態で味わえます。そして、鍋は段階的に仕上げてくれるのもポイント。まずは牛肩ロースの芯と特製のつみれを、「吟醸 絹」という自家製豆腐とともに味わいます。
牛肩ロースの芯は、くず粉をまぶすことでうまみを凝縮。厚みもあって、リッチな弾力と肉汁を楽しめます。つみれは牛肉をベースにしたもので、こちらも重厚感のあるおいしさ。出汁とひとつになって余韻は上品ですが、和牛のおいしさはやはり感動ものです。
そしていよいよクライマックス。旬の野菜とともに、厳選された黒毛和牛を出汁で味わう至福のひとときが! この出汁に使われている素材も、上質なカツオや昆布がベース。そこに和牛の肉汁が加わるので、うまみの相乗効果も絶大です。
「とうふ牛なべ<花>コース」はこの後、醤油仕立てなら「湯葉玉ご飯と香の物」、味噌仕立てならきしめんによる「味噌煮込みうどん」を堪能。そして甘味でフィニッシュという内容です。食後は館内の建築美や外の景色を眺めるもよし、お土産処でお土産の豆腐などを買うもよし、多彩な楽しみ方ができます。
鷺沼と聞くと郊外のイメージを持たれるかもしれませんが、渋谷駅から田園都市線の急行で約20分。お店は駅から徒歩3分と近く、敷地内に駐車場があるのもうれしいポイント。
牛鍋コースは7830円~と、決して安くはないかもしれません。でも、うかいブランドの肉と圧倒的な料理のおいしさ、知名度、フルサービスのおもてなし、荘厳な雰囲気と景色などどれをとっても超一流。特別な会食や記念日に活用するにはぴったりで、そう考えれば非常にお得だと断言できます。
名物の豆腐に、絶品の黒毛和牛というグループの強みを生かした渾身の牛鍋。昼夜問わず、通年で楽しめる新定番とのことなので、機会が訪れたらぜひご利用を!
【SHOP DATA】
とうふ屋うかい 鷺沼店
住所:神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-18-4
アクセス:東急田園都市線鷺沼駅より徒歩3分
営業時間:平日11:30~14:30 L.O./17:00~19:30 L.O.、土日祝11:00~19:30 L.O.
定休日:月(祝日の場合は営業)