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2019/3/29 21:30

工場見学の超定番スポット「サントリーのビール工場」が進化! 試飲も太っ腹の見学レポート

先日「サントリーが、家電メーカーを凌駕するお手軽サーバーを発明した」という記事をお届けしましたが、同社はビール工場の見学ツアーも人気。その一部が先日進化したということで、体験に行ってきました。本稿では注目ポイントを中心にレポートしていきます。

 

試飲もできる!人気のビール工場見学

今回訪れた「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」は、東京都の府中市にあります。都内でビールの製造工程を見学できる施設は珍しく、しかもコンテンツがとても充実。さらに、プロが注ぐビールの試飲もできるとあって、人気のスポットです。

↑京王線・JR南武線「分倍河原駅」からシャトルバスが出ています。乗車時間は約10分

 

サントリーのブルワリーは全国に4つありますが、「水と生きる」を掲げる同社らしく、すべて醸造に適した「天然水」に恵まれた場所にあります。サントリーのビールの醸造は、1963年に竣工されたここ武蔵野からスタート。定番商品「ザ・プレミアム・モルツ」もここで生み出されました。

 

↑武蔵野ブルワリー敷地内の様子。出荷のためのトラックが続々と出入りしています

 

工場見学でプレモルの深~いこだわりを知る!

見学受付を済ませたら、いよいよ工場見学のスタート。「ザ・プレミアム・モルツ」が作られる過程を見ていきます。見学ツアーは定員に限りがあるので、事前に予約してから参加しましょう。まずは原料へのこだわりを学びます。

↑エントランスに設置された、プロジェクションマッピングを活用した空間。今年3月に新設されたゾーンで、大自然のなかに流れる天然水の世界観を体感できます

 

ビールの成分のうち9割を占める水はとても重要。大手ビールメーカーのなかで天然水100%なのは、実はサントリーだけ。天然水の源流は、神奈川の丹沢山系とのことです。

↑天然水がろ過されていく過程の解説。こちらも今年3月に新しく登場した展示です

 

麦芽とホップもビールには欠かせません。「ザ・プレミアム・モルツ」では豊かな味わいを持つ二条大麦麦芽に、上質なコクを生み出す希少なダイヤモンド麦芽を加えています。ホップは、苦味が穏やかで華やかな香りのアロマホップを使用しています。

↑麦芽について丁寧に解説してくれます

 

↑説明のあとは、麦芽を試食してみます。噛んでいくと甘くなるから不思議!

 

↑ホップはかなり苦いので、試食ではなく香りをクンクンと。草木が密集したような凝縮感のある香りを放ちますが、これが華やかなフレーバーを生み出します

 

次は仕込みの工程。麦芽中のでんぷんを糖に分解して、ホップを加えて煮沸することで、ビールの元となる麦汁を作ります。

↑実際に見る前に、映像でイメージをつかみます。窓がモニターに変わる仕掛けがユニーク

 

↑仕込みに使われる大きなタンクが並んでいます

 

次は、麦汁に酵母を加えての発酵。ここでアルコールと炭酸ガスが生成されていきます。約7日たてば、麦汁は若いビールに。そしてできた若ビールは、低温タンクの中で熟成させる「貯酒」という工程へ。

↑低温に調整された貯酒のタンク

 

↑この通路は、実際に使われていた貯酒タンクで作られたもの

 

熟成させたら、オリや酵母をろ過して取り除きます。あとは、おなじみの缶にパッケージングすれば完成!

↑ろ過するための設備

 

↑あの金色と青の缶に、ビールが充てんされていきます

 

↑完成したビールは箱詰めして出荷されます

 

見どころ満載の工場見学はここまで。ふだん何気なく飲んでいる缶ビールは、並々ならぬこだわりを持って作られていることが分かりました。

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