グルメ
立ち食いそば
2016/6/15 11:26

【昼はそば】名店「政吉そば」のDNAを受け継ぐ四ツ谷の新鋭「四谷 政吉」は食通ビジネスマンに大好評!

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、東京・四ツ谷の「四谷 政吉」を紹介します。現在、同店の店長を務めるのは現マネージャーの弟子にあたり、名店で長く腕を磨いてきた若き職人。その味は本格そば店にも劣らないと、四谷の食通ビジネスマンたちの支持を集めています。

 

名店「政吉」の伝統を受け継いだ食通注目の新店

↑広々とした店内は明るく清潔。上部が白系統、床面がブラウン系統にまとめられた落ち着いた雰囲気。椅子付きでゆったり座れることもあり、女性客も増えている
↑広々とした店内は明るく清潔。上部が白系統、床面がブラウン系統にまとめられた落ち着いた雰囲気。椅子付きでゆったり座れることもあり、女性客も増えている

 

↑店の外にはテラス席があり、ここでもそばを味わうことができる
↑店の外にはテラス席があり、ここでもそばを味わうことができる

 

四谷・しんみち通りの「政吉そば」は、かつて信州直送の六割そばを提供した立ち食いの名店だ。平成25年、オーナーの健康上の理由で閉店するも、そのオーナーと兄弟弟子の関係にある方が、26年1月に「四谷 政吉」として店を再開。以前とほぼ同じ食材を使い、「政吉そば」の味を再現している。

 

↑小海老天つけそば(500円)。「政吉そば」時代からの看板メニュー。ぜひ試したい一杯だ
↑小海老天つけそば(500円)。「政吉そば」時代からの看板メニュー。ぜひ試したい一杯だ

 

そばは信州から毎朝届く上質なものを使用。注文後にゆで始め、冷水でしっかり締めれば、色白でツヤも見事な細麺に。かつお節を中心に丁寧に引いただしは香り豊かで、やや濃いめのかえしに負けないコクがある。そのつゆにそばを少しつけてすすると、そばの鮮烈な香りが鼻から抜け、あとからつゆの豊かな風味が追いかける。麺のコシ、のどごしも絶品だ。

 

↑鴨つけそば(520円)。鴨のうまみが利いた温かいつけ汁で食べる。具材の鴨肉の弾力とうまみもすごい!
↑鴨つけそば(520円)。鴨のうまみが利いた温かいつけ汁で食べる。具材の鴨肉の弾力とうまみもすごい!

 

「鴨つけそば」は新規開店後に生まれた人気メニューで、鴨の野性味あるうまみがつゆに加わった、奥深い味わいだ。また、プリプリの小えびの天ぷらが付いた「小海老天つけそば」も人気の一品。かみしめると口の中に広がるえびのうまみで、さらにそばが進む。

↑店内には四ツ谷に関する資料が置かれている。江戸時代の四ツ谷はそばの産地だったという。そばができるのを待つ間、こんなウンチクに触れるのも楽しい
↑店内には四ツ谷に関する資料が置かれている。江戸時代の四ツ谷はそばの産地だったという。そばができるのを待つ間、こんなウンチクに触れるのも楽しい