寿司、おにぎり、ラーメン。日本はもちろん海外の人も大好きなこれらグルメの名わき役といえば、のりです。でもいま、のりが危機になっているようなのです。 いったいどんな危機なのか、そしてその理由は? 「その対策はこれだ!」といわんばかりにアンサーを兼ねた新商品発表会を開催すると教えてくれたのは、大手「ニコニコのり」。というわけで、行ってきました!
良いノリを使ったプレミアム商品が激ウマ!
いきなりですが、危機というのは不作のことでした。のりの原料は秋~冬に収穫するのですが、昨年の国産のりは約半世紀ぶりの大不作だったそうなのです。主な理由は3つ。降雨量が少なく、海の栄養素が少なかったこと、温暖化や暖冬で海水温が上昇し、原料がうまく育たなかったこと、そして漁業従事者の減少です。
この状況を受けて、ニコニコのりが打って出るのは2つの新商品戦略。まずはプレミアム系ラインナップの強化です。理由は、過去の値上げにおいて、高価格商品は低価格帯よりも価格高騰の影響を受けにくかったからだとか。同カテゴリーから発売される商品を紹介しましょう。
食べてみると、どれも香りが濃くて口どけがなめらか。おいしいカウンター寿司店で体感できる、あの感動に包まれます。個人的には青のりの風味も絶品で、のりもこれだけいいものを使うと簡単に料理の味をグレードアップできることを再認識しました。
こんなにノリが良い新作も出るんだ!
「ニコニコのり」のもうひとつの新作戦略は、食シーンの拡大を狙ったアイデア商品。たとえば、近年はみそパウダーやビーズ状わさびなど、これまでなかった画期的な調味料が話題となっています。それらをイメージさせるのり商品が、同社の新商品のひとつ。
油を使っていないので、きわめてヘルシー。また、液状ドレッシングよりも賞味期限が長く、冷蔵庫に入れる必要もなし。そして持ち運びに便利であるなど、メリットはたくさん。韓国のチョレギサラダ風にしたり、豆腐サラダやしらすサラダにかけたり。そうめんや豆腐にそのままかけるなど、バリエーションは多彩です。
ちなみに「ニコニコのり」は大阪が拠点なのですが、関西らしい新作も発売されます。それが阪神タイガースとのコラボ。SNSの発達でキャラクター弁当も注目されていますが、これさえあれば簡単に作れるのです。
「のりたっぷりパラドレ」は、原料が高騰しつつあるのりを、ほかの素材と組み合わせて商品化するという意欲作。阪神やたこ焼きに関しては特定の層に向けた商品ではありますが、食が多様化し、SNSなど情報拡散が発達したいまならより多くの人に刺さるでしょう。“良いノリ”と“ノリの良さ”がポイントの新商品は発売中。お店で見かけたら1個といわず“2個”3個と、要チェックです!
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