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2020/1/2 19:30

「サッポロの新ジャンル」がウマい…!2月発売の新星を飲み比べて確信

2019年は、年初からビール系新ジャンル(第3のビール)の新作ラッシュが目立ちました。10月には消費増税となり、ビールより安く飲める新ジャンルが再注目されたのも記憶に新しいところ。では、2020年はどうなるのか――。そう思っていた矢先、トップバッターで新ブランドを発表したのがサッポロビールです。その名も「サッポロ GOLD STAR」(ゴールドスター)。

 

↑「サッポロ GOLD STAR」は2020年2月4日に新発売されます

 

コンセプトや商品特徴などは各所で大きく報道。本記事ではより深掘りして、味わいを中心とした魅力を伝えたい! そこで、既存ブランドとの飲み比べなどを絡めた詳細レポートをお届けしたいと思います。

 

「黒ラベル」と「ヱビス」のDNAが宿る

まずは改めて商品特徴から。最大のポイントは、サッポロの二大ビールブランドである、「黒ラベル」と「ヱビス」の技術と信念を注ぎ込んでいるところ。前者のDNAは、香味耐久性の高い「旨さ長持ち麦芽」。後者は華やかな香りの「ドイツバイエルン産アロマホップ」です。そのうえでさらに、両ブランドの仕込方法である「ダブルデコクション製法」を採用し、力強く飲み飽きないうまさを実現したのが「サッポロ GOLD STAR」です。

 

↑発表会場では試飲体験も。ちなみに「ダブルデコクション製法」とは、仕込工程における煮沸を2回繰り返すことで、濃厚な麦汁を生む製法です

 

飲んでみて感じたのは、バランスのよさに由来するドリンカビリティの高さ。ドリンカビリティとは、「おかわりしたくなるおいしさ」のことで、「飲みやすさ」とも似ています。麦のうまみ、ホップの苦味、炭酸の爽快感、余韻のキレなど、これらがほどよく調和していて、飲みごたえはありながらゴクゴクいける――そんな印象を受けました。

 

↑アルコールは5%で、ビール類の“どまんなか”といえる度数。この割合も飲みやすさに寄与しているといえるでしょう

 

個人的に気になっていたのは、同社新ジャンルのエース的存在である「サッポロ 麦とホップ」との違いや住み分け。ここについては登壇した高島英也社長が解説してくれました。

 

↑サッポロビールの髙島英也社長

 

「GOLD STARは当社のDNAすべてを注ぎ込み、さらに上のおいしさを目指しました。コアターゲットは、信頼できる確かなモノを求める30~40代の方々です。お酒を飲み始めたとき、すでに新ジャンルがあった層ともいえますね。一方の麦とホップは、ビールに近い味わいを求める層に向けた味わい。お酒を飲み始めたとき、新ジャンルが世に存在しなかった50~60代の方々ですね。このツートップ戦略が、当社の新ジャンルにおける考え方です」(髙島社長)

 

「サッポロ 麦とホップ」が登場した2008年のキャッチコピー、“私にはビールです”が好きだった筆者としては、不変のマインドがあるのは嬉しいところです。ただ、味については両者の違いをもっと知りたいというのが本音。場所を変えて飲み比べを行いました。

 

飲みやすさのGOLD STAR。飲みごたえの麦とホップ

「サッポロ GOLD STAR」と比べたのは、もちろん「サッポロ 麦とホップ」。さらに、いまの時季は限定で「サッポロ 麦とホップ 冬小麦」が発売されており、缶のカラーリングが「サッポロ GOLD STAR」に似ているということで3商品の比較を行いました。

 

↑左から「サッポロ 麦とホップ」「サッポロ GOLD STAR」「サッポロ 麦とホップ 冬小麦」

 

まずは再度、「サッポロ GOLD STAR」から。グラスに注ぐと香りがいっそう豊かに広がり、リッチなおいしさを感じます。そしてやっぱり、印象的なのはうまみと苦味とシャープさなど各構成要素のバランスのよさ。うまみのなかには甘味に似たニュアンスも感じました。

 

↑パッケージデザインも、比較的に若々しい印象だと思います

 

次は「サッポロ 麦とホップ」。発売から10年以上経ったロングセラーですが、リニューアルを重ねて今夏は大幅に進化。それもあってか、リニューアル発売から約3か月後の12月2日の出荷で1億本の売上を突破したそうです。

 

↑アルコール度数は「サッポロ GOLD STAR」と同様の5%

 

こうやって飲み比べてみると、「サッポロ 麦とホップ」のほうが「サッポロ GOLD STAR」よりも麦のうまみが前面に出ていると感じました。そのぶんシャープさは「サッポロ GOLD STAR」のほうがややリード。

 

「サッポロ 麦とホップ」もバランスはいいのですが、よりどっしりとしていてキレもしっかりというのが「サッポロ 麦とホップ」の印象です。アルコール度数は同じながら、飲みごたえは「サッポロ 麦とホップ」、スイスイと飲み続けたくなるのは「サッポロ GOLD STAR」といえるかもしれません。

 

↑麦とホップブランドの特徴のひとつが、季節に合わせた限定フレーバーを販売すること。今回は11月19日登場の「サッポロ 麦とホップ 冬小麦」を一緒に飲み比べました

 

「サッポロ 麦とホップ 冬小麦」の特徴は、フランス産の冬小麦麦芽とチェコ・ザーツ産のファインアロマホップを一部に使っていること。なめらかな口当たりと、上品な香りが創出されています。また、アルコール度数はやや高めの6%。

 

第一印象は「サッポロ GOLD STAR」とも「サッポロ 麦とホップ」とも違う、まろやかな味わい。サッポロビールの小麦系新ジャンルいえば「ホワイトベルグ」なのですが、ホワイト~の酸味を感じるフルーティさよりも、小麦系ビールの「ヱビス 華みやび」のやわらかくシルキーな方向性が近いと感じました。フルーティさは控えめながら、麦とホップの豊かなボディ感に、小麦由来のきめこまやかなタッチが加わったテイストといえそうです。

 

↑こちらは「サッポロ 麦とホップ」のキャンペーンのポテチ。ついでにペアリングしてみました

 

なお「サッポロ 麦とホップ」は、6缶パックの包装内面に出た「当たり」を必要事項とともに記入し郵送すると、カルビー「堅あげポテト」を詰め合わせた「匠の乾杯セット」がもらえるキャンペーンを実施中。

 

今回試したのは、麦とホップに合う味に仕上げたという「堅あげポテト 匠の香ばしにんにく味」でしたが、確かにマッチ! パンチ力の強いにんにくフレーバーを、うまみと苦味の両立した「サッポロ 麦とホップ」が負けずに受け止め調和します。同ブランドが好きな人はぜひ応募を。

 

↑価格はほぼ一緒のはず。どれを選びますか? 迷ったら全部で!

 

サッポロビールの髙島社長は、「サッポロ 麦とホップ」もさらなるおいしさを目指してチャレンジを続けると言っていましたが、まずは2月に新発売する「サッポロ GOLD STAR」を要チェック。また、2020年1月28日には期間限定で「サッポロ 麦とホップ シングルモルト」が登場します。本稿を参考に、飲み比べもおすすめですよ。