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2020/7/25 18:00

最近の売り上げ絶好調! 真のサワー好きが選ぶ名酒「本搾り」の魅力を改めて紐解く

今夏はピリ辛中華やエスニック料理に合わせたい!

セミナー後半は、現在の中身づくりの開発ストーリーとオススメの飲み方の話へ。今春のリニューアル時に、レギュラーに仲間入りしたのがライム。マーケティング部の3名を中心に、トークセッションが繰り広げられました。

 

↑左上がRTDの中味開発を手掛ける松田莉央子さん、右上が「本搾り」のブランドマネージャー・小野寺有紀さん、下が「本搾り」の企画開発などを担当する鈴木千尋さん

 

今回のライムは5年ぶりの発売。「食事と一緒に楽しみたいRTDのフレーバー」という消費者アンケートをとったところ、3位がライム(1位:レモン、2位:グレープフルーツ)だったことから復活することになったそうです。そして、最新版の味づくりに関して松田さんがポイントを教えてくれました。

 

「通年商品ということで、期間限定フレーバーよりも季節を問わずおいしく飲める味にすることを意識しました。そのうえで、ライム特有の青々とした爽やかさを生かしつつ、クセやカドのないマイルドな酸味に仕上げています」(松田さん)

 

↑注いだ瞬間からあふれ出る豊かな香りからして格別。甘味を抑えたビターな柑橘感と、すがすがしい風味も印象的です

 

なお「本搾り」は香料、酸味料、糖分などは使わないため、味づくりは非常に難しいのだそう。だからこそ世界中から果実を厳選して集め、その組み合わせと搾り方で目指す味へと調整するのです。

 

↑高果汁によるにごりも「本搾り」の特徴。果汁が45%にもなるオレンジは、特にわかりやすいフレーバーです

 

オススメの飲み方は、ペアリングの紹介から。なんと、セミナーのために上記3人が30種以上のおつまみから事前にテストし、ライムとレモンにベストマッチな3品を選んでくれました。それが明治屋の缶詰「国産真いわしと野菜のトマト煮」とパウチ「おいしいイベリコ豚タン」、そして伍魚福の乾きもの「カレーカシューナッツ」です。器に盛り付けて実践してみました。

 

↑「国産真いわしと野菜のトマト煮」はライム、レモンともにマッチ。そして「おいしいイベリコ豚タン」はレモンと、「カレーカシューナッツ」はライムによく合うそうです

 

そして、味覚のプロである松田さんが解説。「ライムはトマトのうまみ、いわしの苦味とマッチするとともに、ライムの果汁感がやさしく調和します。レモンはトマトといわしのうまみを受け止めつつ、レモンの苦味が味に深みを出し、その一方で後味をすっきりさせてくれます」

 

また、ライムはエスニック系の味とベストマッチするとか。果皮にある爽やかでスパイシーな香りが、カレーなどのスパイスの香りと調和して風味が増すとともに、マイルドな酸味と果汁感が甘味のあるカシューナッツの後味に合うそうです。

 

レモン×イベリコ豚タンに関しては、ブラックペッパーが効いたしっかりしたタンのうまみを、レモンの果汁感と酸味が受けとめて後味をさっぱりと。リセットされることで、ブラックペッパーの風味がほのかに残る余韻も楽しめるそうです。

 

↑グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、例えばピリ辛な中華料理が合うとのことで、四川麻婆豆腐と海老チリを用意してみました

 

こちらは鈴木さんが解説。「グレープフルーツとピンクグレープフルーツは、ともに酸味、苦味とほんのり甘味があるフレーバーです。そこでオススメなのが中華。ほのかな甘味が料理の辛味をやさしく、また、お酒の甘味と料理の甘味の相乗効果があるので、海老チリのほかに酢豚なども合うと思います」とのこと。

 

↑甘味のあるオレンジにも、酢豚はよく合うとのこと。また、エスニックなスパイシー系もオススメとのことで、カレーを作ってみました

 

オレンジは明るい甘酸っぱさと、温かみのあるジューシーさが絶妙。「お酒には甘味があったほうが飲みやすい」という人はこのオレンジから試してみるとよさそうです。カレーとフルーツの相性のよさは、「バーモントカレー」でもおなじみ。苦味や酸味のやさしいオレンジの風味が、カレーの刺激を包み込んで調和する好ペアリングです。

 

最後に紹介するのは、グラスを変えるだけで「本搾り」の味わいが変わるという実験。片方は広口グラス、もう片方はすぼまったフルートグラスを用意して、それぞれにライムを注いで味の違いを確かめてみました。

 

↑缶チューハイをフルートグラスで飲むのはおそらく初めて。かなり期待大です

 

飲み比べてみると違いは明らか。広い方は口に入ってくる量が多く、炭酸の強みが広がって爽快感が強い印象。一方のフルートグラスは、細いグラスが鼻孔に向かってストレートに伸びているので、香りの入り方が直線的。口に入る量は少しずつなので、広口グラスよりも炭酸が抑え目で、そのぶん果汁のうまみや苦味を強く感じます。これは面白い違いなので、フルートグラスがある人はお試しください。

 

セミナーのあとは質疑応答のコーナーということで、気になっていたことをひとつ。フレーバーごとに、果汁とアルコールの%が違うのはなぜなのでしょう? こちらは小野寺さんが答えてくれました。

 

「果汁とアルコール、それぞれの量のバランスを試行錯誤しておいしさを最大限に引き出した調整の結果です。お店の生搾りサワー店のおいしさを目指して、果実をいくつも搾って濃度や成分を分析したり、搾ったときに手に付いた香りまで再現したくて、皮も含めて果実をまるごと搾って調整しました」(小野寺さん)

 

やはり原点はお店の生搾りサワーとのこと。未体験の人や「最近本搾り飲んでなかったなー」という缶チューハイ好きの人は、ぜひこの機会に!

 

 

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