味わいもパッケージも斬新な新作が登場
なかには、過去のイメージを払しょくするような新商品も登場しています。それが冒頭でも紹介した、9月23日から発売されている「古越龍山澄龍(チェンロン)」。
↑味の特徴は、陳年(紹興酒のなかでも特に長期熟成させたものは「陳年」が付けられます)8年原酒の上澄みのみを使用した贅沢感
同商品はパッケージも新鮮。ラベルは英語で表現されていて、紹興酒の英語読み「Shaoxing Rice Wine」と呼ぶにふさわしい、洗練されたデザインとなっています。そして味わいもチェック。紹興酒らしいコク深さはあるものの、渋みや酸味は抑えられていて、軽やかな口当たりと華やかな香りが印象的です。
↑オススメの飲み方は、冷やしてワイングラスに注ぐこと。華やかなフレーバーがいっそう豊かに感じられます
ペアリングも試してみました。用意したのは、メーカー推奨のフードから3品。まずは定番の「古越龍山金龍」と、いわしの蒲焼き缶詰。
↑いわし蒲焼の甘辛いたれと、紹興酒の酸味がマッチ
濃いめの味付けや油分が多い料理に合わせると、紹興酒の酸味が口内をリセットする効果も。中華料理は野菜を油通ししたり、様々な香味油を使ったりすることが多いジャンルですが、その面でも紹興酒がよく合うといえるでしょう。
「チェンロン」にはチーズとチョコレートをペアリング。これはまさにワインで多用される組み合わせですが、そのハーモニーはいかに。
↑チーズの塩味と熟成香が、すっきりした味わいの古越龍山澄龍と絶妙なマリアージュ。チョコレートも、カラメルのニュアンスをもつ紹興酒にはドンピシャです
香りが華やかで酸味を抑えた「チェンロン」は、さっぱりとした味付けや、素材のうまみを楽しむ料理と好相性。一方、チーズやチョコレートなどの濃厚な料理にも、特有の甘やかな酸味が絶妙にマッチすることがわかりました。
↑今回はやや意外性のあるペアリングでしたが、中華料理に合うことは言わずもがな
古くささや飲みにくいといった過去のイメージを一変させてくれること間違いなしの「チェンロン」。家での晩酌でも、中華飲みでも、ぜひ中華料理に紹興酒をチョイスして、よりおいしいペアリングを楽しんでください。
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↑名門「古越龍山(こえつりゅうざん)」の定番「古越龍山金龍」(左/180ml税込322円)と、新作「古越 龍山澄龍(チェンロン)」(右/500ml税込2838円) ↑穀類の中でもタンパク質が豊富な小麦を主原料とする紹興酒には、うまみ成分であるアミノ酸が豊富。そのなかにはオルニチンも多く含有しているとか(永昌源の資料より) ↑たとえば、紹興酒を炭酸で割った「ドラゴンハイボール」。中華バルや、イケてる大衆酒場などで提供されています ↑「古越龍山金龍」は、日本人の味覚に合わせて糖と酸のバランスが見直されていて、想像以上に飲みやすい味となっています ↑味の特徴は、陳年(紹興酒のなかでも特に長期熟成させたものは「陳年」が付けられます)8年原酒の上澄みのみを使用した贅沢感 ↑オススメの飲み方は、冷やしてワイングラスに注ぐこと。華やかなフレーバーがいっそう豊かに感じられます ↑いわし蒲焼の甘辛いたれと、紹興酒の酸味がマッチ ↑チーズの塩味と熟成香が、すっきりした味わいの古越龍山澄龍と絶妙なマリアージュ。チョコレートも、カラメルのニュアンスをもつ紹興酒にはドンピシャです ↑今回はやや意外性のあるペアリングでしたが、中華料理に合うことは言わずもがな