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2020/12/7 20:00

グラスもビール数種も付いて3000円! キリンの「オンラインビール講座」を体験してみたらお得すぎた

テレワークやオンライン飲み会など、WEBを介したスタイルが広がっている昨今。今回紹介するのはその一例。キリンが新たに始めた「あなたもできる!おいしいビールの技術講座」というオンラインイベントです。

 

試しに参加してみたら、超お得な内容で驚きでした。もはやボランティアなのではないかと思える同講座、レポート形式で紹介していきます。

↑事前に届く教材(キット)は、この豊作っぷり! 「参加のお礼ビール2種」という、謎のご褒美までついて3000円(写真は緩衝材を取り除いています)

 

座学と飲み比べでビールにじっくり向き合う充実の2時間

受講までの流れは、まずキリンオンラインショップ「DRINX」経由で事前に申し込みをします。受付が完了(先着順)すると当日の約1週間前に教材とセミナーURLが届き、当日はそのURLからオンラインミーティングアプリ「Zoom」で参加するというものです。

 

教材は冒頭で紹介した通りの充実っぷり。講義用ビール3種(135ml×2、350ml×2)、クラッカー3袋、水1本(500ml)、テキスト、Zoom手順書、講義用備品各種(プラカップなど)、参加のお礼ビール 2種(350mlまたは330ml)、特別グラス1脚、ミニチュアビールケース1つとなります。

 

3袋も入っているクラッカーは、ビールを飲み比べる際に口内に残った味の余韻をリセットするためのもの。水は酔いやすい人のための、いわばチェイサーです。そしてミニチュアビールケースはプレゼント。お礼のビールもさることながら、なんたる手厚さ!

↑参加者が用意するものはPC(またはスマホ、タブレット)と筆記用具、普段使っているビール用グラス(送付される特別グラスと飲み比べる用)のみ

 

講座は途中に休憩を挟み、約2時間。前半はビールがどんな原料からできているのか、といった基礎知識などを学びます。教えてくれるのは、キリンビールの横浜工場を拠点にビールセミナー講師をしている、後藤沙耶香さん。

↑基礎知識を知ってからビールをじっくり味わうことで、新たなビールの魅力に気付けるのです

 

ビールの原料は二条大麦の麦芽、ホップ、酵母、水であること。そして麦芽やホップなどについても、それらが具体的にどういう素材で、ビールの味とどういった関係があるのかなども詳しく教えてくれます。

↑こちらは日本で定められている副原料について。2018年4月の酒税法改正により、フルーツやハーブなどビールに使える副原料の種類が増えたことも教えてくれました

 

次はいよいよ本講座のコアとなるパートへ。それが、3つの視点からおいしいビールの技術を学ぶというもの。具体的には、同じビールでも「温度」「注ぎ方」「器の違い」で味が変わるということを、実践しながら体験できるのです。

↑この技術を学ぶことで、より自分好みのビールを楽しむことができるはず

 

温度の違いは、講座開始の30分前に冷蔵庫から出しておいたビールと、直前まで冷やしていたビールで比べます。

↑「キリン一番搾り生ビール」の135ml缶を1本ずつ使用。個人的には炭酸の強弱がわかりやすい違いだと感じました

 

飲み比べてみると、温度が高めのほうは麦の風味や余韻が強めで炭酸の刺激はソフト。全体的にやわらかい印象です。温度が低めのほうは炭酸が刺激的で、麦のボディと余韻のシャープさの落差によるキレが抜群。泡がきめ細やかで、もちも長い気がしました。麦のうまみを楽しむなら温度高め、すっきりした爽快感を楽しむなら低温がいいと思いました。

↑飲み比べのあとは投票も。低めのほうが好評ながら約1/4は高めのほうが好きということで、ほかの参加者の反応がわかる点も興味深いところです

 

 

ビール専用の「TEKU GLASS」は香りの感じ方がハンパない

次は注ぎ方の違いを比較。こちらはセブン&アイグループ限定商品「一番搾り 清澄み」を使って実践しました。

↑それぞれの注ぎ方にはコツがあるというこで、後藤さんがテクニックを伝授

 

注ぎ方というのは、具体的には泡の違いのことで、泡が多くなる注ぎ方と少ない注ぎ方で飲み比べるというものです。泡が多くなる注ぎ方は、「キリンシティ」のご馳走ビールとしておなじみの「三度注ぎ」と同じく、3回にわけて注ぎました。

↑左が泡あり。右が泡なしを意識して注いだもの。泡なしはグラスに沿ってやさしく注ぐのですが、これがなかなか難しく、写真のような感じに

 

この違いを一言で表現するなら、泡ありはスムースで泡なしはシャープ。前者は炭酸の刺激がゆるやかで香りや苦味がどっしりしています。一方の後者は炭酸のエッジがあって、香りや苦味はファーストアタックが強い印象。個人的には泡なしのほうが好みに感じました。

 

最後は器の違いで比較。教材としてもらえるのは「TEKU GLASS」と呼ばれるワイングラスのようなタイプで、クラフトビアレストランなどでも採用されているビール用グラスです。このグラスとふだん使っているグラスで、味がどう変わるのかを体験しました。

↑右が「TEKU GLASS」。筆者が愛用している「ノニックグラス」(左)も伝統的なビール用グラスですが、その違いはいかに

 

試飲したビールは、「IBUKI」というホップの第一等品を贅沢に使った「一番搾りプレミアム」。スタンダードな「キリン一番搾り生ビール」以上にリッチな香りを楽しめる贅沢なビールです。

↑まずは「ノニックグラス」から。爽快感やのどごしをゴクッと楽しむならこのグラスが合いそう

 

じっくり比べてみました。形状が違うので、「ノニックグラス」は口に入ってくる量や流れの勢いがストレート。アタックはこちらのほうがワイルドです。一方の「TEKU GLASS」は、すぼまっているぶんグラス全体からビールの香りが集まってくる印象。また、やや薄張りで作られているのでビールの口当たりをダイレクトに感じられます。

↑「TEKU GLASS」は、ビールの流れに“ため”があり、香りの成分が鼻孔へと一気に向かってくる感じ。ビールの味や香りをじっくり楽しむには、こちらのほうが合う気がします

 

器の違いも改めて多くの発見がありました。そのあとは後藤さんがグラスの洗浄や管理方法を教えてくれ、講義本編は終了。最後の質問タイムは、参加者からの声や感想がたくさん飛び交って大盛り上がり。ふだんは知人以外からビールの感想を直接聞くことはなかったので、個人的にも大いに勉強となりました。

 

「あなたもできる!おいしいビールの技術講座」を終えた感想は、とにかくお得で楽しく、勉強になるということです。ビール好きの人はぜひ「DRINX」をチェックのうえ体験してみてください。

 

【URL】

https://drinx.kirin.co.jp/event/seminar/beerseminar11/

 

 

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