グルメ
2016/8/9 17:45

【立ち食い寿司の名店】職人の丁寧な仕事ぶりに感動! 仕事終わりの“ちょい飲み”にオススメな有楽町「立鮨 葵」

江戸前寿司の起源といえば屋台寿司。その伝統を受け継ぐ立ち食い寿司の店が、近年人気を集めている。対して、安くておいしい庶民の味である回転寿司には、大手チェーンだけでなく、独立店あるいは小規模チェーンとしてオリジナリティのある店が多い。また、回転レーンなしで客の注文に丁寧に応えつつ、安さとうまさを両立する老舗からも目を離してはいけない。

 

本稿では、“名店”と評判の立ち食い寿司店や回転寿司店を紹介していく。首都圏を中心に安定した人気を誇る店、北海道や石川など地方から鳴り物入りで進出してきた店、町場の店に匹敵するサービスと味を提供する店など、様々な営業スタイルをもつ店を網羅。店舗の看板メニューやサイドメニュー、店内・外観の写真を豊富に織り交ぜ、店のこだわりと魅力を余すところなくお伝えしよう。

 

■本日のお店

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立鮨 葵(たちずし あおい)

住所:東京都千代田区丸の内3-6-8

交通:JR山手線ほか 有楽町駅徒歩1分

スタイル:立ち食い寿司

 

真面目な仕事による上品な味に感動できる立ち食い店

↑するめいか/一貫(158円) するめいかを、いかそうめん風に細切りに。だしを効かせた煮切りじょうゆをサッと塗 り、しょうがを乗せて提供。いかの身にしょうゆが適度に回り、ねっとりした甘みが引き立つ
↑するめいか/一貫(158円) するめいかを、いかそうめん風に細切りに。だしを効かせた煮切りじょうゆをサッと塗り、しょうがを乗せて提供。いかの身にしょうゆが適度に回り、ねっとりした甘みが引き立つ

 

JR有楽町駅のガード下には、ラーメン店からイタリアンまで様々な飲食店が軒を連ねる。その一角ひと際渋い佇まいを見せているのが「立鮨 葵」だ。

↑あじ/一貫(158円) 鮮度抜群のあじは雑味がな く、独特の甘みとうまみが ある。しょうがの辛みが鼻 に抜け、あじのうまみをよ り引き立てる。食感と風味付けに加えられたわけぎも効いている
↑あじ/一貫(158円) 鮮度抜群のあじは雑味がなく、独特の甘みとうまみがある。しょうがの辛みが鼻に抜け、あじのうまみをより引き立てる。食感と風味付けに加えられたわけぎも効いている

 

9人で満席となる横長のカウンターとドアの間のスペースはわずか50~60㎝。こぢんまりとした店内だが、提供される寿司は本格的。職人の仕事ぶりにも目を見張る。

↑づけまぐろ/一貫(216円) しょうゆにしっかり浸かっ たまぐろの赤身にわさびとごまをトッピング。しょうゆがしみてトロリとなった赤身の食感が心地いい。ごまの香ばしい風味がアクセントに
↑づけまぐろ/一貫(216円) しょうゆにしっかり浸かったまぐろの赤身にわさびとごまをトッピング。しょうゆがしみてトロリとなった赤身の食感が心地いい。ごまの香ばしい風味がアクセントに

 

シャリはほんのり人肌で、酢の加減も上品。笹の上に置かれた握りは驚くほど軽くやさしく握られ、口の中でハラリとほぐれる。ネタの仕込みも丁寧で、例えば穴子は通常の倍の時間をかけてトロ火でふんわり煮上げられるのだ。

↑穴子/一貫(262円) 穴子のホロホロとした食 感、最後に軽く炙ることによ る香ばしさ、煮汁を煮詰めた ツメの奥深い甘みが見事なハ ーモニーを奏でる。穴子の脂のうまみもしっかり残っている
↑穴子/一貫(262円) 穴子のホロホロとした食感、最後に軽く炙ることによる香ばしさ、煮汁を煮詰めたツメの奥深い甘みが見事なハーモニーを奏でる。穴子の脂のうまみもしっかり残っている

 

ランチタイムにはそんな同店のこだわり寿司を十貫1000円で食べられる。夜は寿司七貫にビールが付く「おまかせ握り」が人気だ。

※価格やネタは変動する場合があります。