4月6日に、前代未聞の缶ビールが新発売されます(スーパーなどでは4月20日から発売)。その名は「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。最大の特徴は缶の構造にあり、開けた瞬間から泡がふんわりと湧き出るのです。
本稿では革命的な缶とフタの構造や、本家「アサヒスーパードライ」との違いはあるかなどを、飲み比べレポートとともにお送りします。
缶の天面がフルオープンする画期的なフタの構造
まずは缶をじっくり見てみましょう。本家「アサヒスーパードライ」と並べると、その差は一目瞭然。本家はほかのドリンクと同じく缶天面の一部が開口するタイプのフタとなりますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」のフタは缶の全面が開く仕様となっています。
「アサヒスーパードライ」と成分を比べてみると、これに関しては完全に一緒。つまり、入っているビール自体はまったく同じということです。
「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の裏面には、泡を楽しむ方法が記載されています。ポイントは温度。飲みごろは4℃~8℃で、12℃以上はふきこぼれ注意とのこと。
今回はなるべくこぼれないレベルで泡を最大限楽しみたいと思い、冷蔵庫で冷やしたあと5分程度置いてから開栓してみることに!
お店の達人が注いだような、超シルキーな泡!
これはスゴい! よく、缶を振ったビールなどはプシュッ!ドバァッーと吹きこぼれますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はまったく別物です。ゆっくりモコモコとふくらむうえ、この泡がきわめてシルキー。お店で達人が注いだような、超きめ細やかな泡になるのも魅力的です。
飲んでみると「アサヒスーパードライ」ならではの、シャープな刺激とキレッキレのノド越しは健在。この思わずプハーッとうなりたくなるウマさに、クリーミーな泡のふんわり感が加わって、ひと口目はメリハリも最高です。そして、天面が全開というのは香りの感じ方にも違いが出ると思いました。
通常の缶では天面が香りの上昇をさえぎりますが、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」はフルオープンなので、その香りをダイレクトに感じられるのです。ビールの味自体や余韻のニュアンスは同じかもしれませんが、ファーストインパクトには差があると思います。
この違いを音楽で例えるなら、同じ曲をスピーカーで流しても、ボリュームの大小でダイナミクス(強弱)が変わるようなものでしょうか。ぜひ両方買って、違いを実感してみましょう。
なお、なぜこのような泡が出るのかを聞いたところ、缶の内側に特別な塗料でクレーター状の凹凸を焼き付けているからとのこと。この構造により、通常の缶からビールをグラスに注いだときに発生する泡よりも、きめ細かくなるように仕上げられているのだそうです。また、フタや飲み口の鋭利さは皆無で、安全なのもポイント。
缶ビールはグラスに注がず、そのまま飲むという人は多いでしょう。ただしそんなビールファンでも、やはりお店のビールのほうがウマいと思っているはず。それはクリーミーな泡や香りが多少なりとも影響しているので、ぜひ「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」でリアルな生ビール感を確かめてみてください。
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