正統派のウマさを突き詰めた力強さと香り高さ
ここからは、それぞれを飲み比べながら「ゴールドスター」の味の魅力を探っていきます。まずは「黒ラベル」と飲み比べ。「黒ラベル」は麦芽のしっかりした旨みが豊かで、それでいてキレやのど越しがよく、まさに飽きないおいしさ。
そして「ゴールドスター」を。ビールと新ジャンルでは原材料の配合などが違うので、コクや贅沢感では「黒ラベル」に軍配が上がります。しかし、かといって「ゴールドスター」に軽さはまったく感じません。十分な飲みごたえがあり、爽快感もしっかり。バランスがよく、飲み飽きないおいしさに、「黒ラベル」のDNAをしっかり感じました。
次は「ヱビス」をゴクッと。さすがのボリューミーな旨みと上品な苦み、そして優雅な香りが口いっぱいに広がります。この、わかりやすいリッチなテイストはまさに「ヱビス」ならではのキャラクターといえるでしょう。
では「ゴールドスター」はどうでしょうか。こうして比み飲んでみると、余韻に残る上品な苦みと香りは確かに「ヱビス」の肖像。どうしても新ジャンルなぶん「ヱビス」ほどのリッチな贅沢感はありませんが、「ゴールドスター」は力強さがしっかりあって、デイリーで飲むなら十分なクオリティの高さです。
今回3本を飲み比べて改めて感じたのは、「黒ラベル」と「ヱビス」が良質な味の特徴をもちつつ、高いレベルで調和したおいしさになっていること。そして「ゴールドスター」は、ビールテイストの正統派なおいしさをとことん突き詰めたような力強さと香り高さをもっていること。まさに存在も味わいも稀有な新ジャンル、夏本番を迎えたいま、ぜひ飲んでみてください。
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