ファンのお好みカスタムは味もバランスも絶品だった
今秋新たに始めた、ファン愛用のカスタムサラダのメニュー化についてもうかがいました。これは、サラダのカスタムをシェアできる同社のコミュニティアプリ「みんなのYAP!」で選ばれたカスタムサラダを、直接アプリや店頭で注文できるようにしたものです。
「『YAP』とはYESをカジュアルにした英語のスラングで、『いいね!』みたいな意味もあります。お客様がコミュニティ内にアップいただいた好みのカスタマイズのなかから、人気のアレンジを選び、この10月からオーダーできるようにさせていただきました。月替わりですので、11月からは次の新たなカスタムとなります」(山田さん)
第1弾となる10月のメニューは、ゆきーのさんという方が考案した「UFUFU」というカスタムサラダ。ベースはロメインレタスとほうれん草。トッピングはトマト、グリルドコーン、スパイシーブロッコリ、自家製クルトン、アボカド、自家製ハムとなり、ドレッシングは「バルサミックビネグレット」と「バターミルクランチ」です。
食べてみると、まずはそのボリュームに改めて感服。食べごたえがあって、このサラダだけで十分満足できます。味のバランスもよく、葉野菜のやさしい苦みにトマトのうまみや酸味、グリルドコーンの甘み、スパイシーブロッコリのピリッと感、アボカドのマイルドなクリーミーさなどがひとつに。クルトンの香ばしさ、自家製ハムの力強いアクセントもたまりません。これはご馳走だ!
「サービスをスタートさせた背景には、もっと気軽にカスタムサラダを楽しんでいただきたいという想いがあります。当店にはサラダを構成するベースが6種類、トッピングが24種類、ドレッシングは10種類あり、その組合せは約287万通り。多彩である一方、慣れていないと難しいですよね。私自身、常連の方と会話するなかで『カスタムするまで3年かかりました』という声を頂戴したこともあります。であれば、お客様のカスタム例をメニュー化することで、親しみやすくなるのでは、と考えました」(山田さん)
「もっと気軽にカスタムサラダを楽しんでいただきたいという想い」は、ドレッシングでも具現化されていました。それが今夏から始まった、「SOURCE EXPLORER (ソース・エクスプローラー)」。自家製ドレッシング4種をセットにした試しやすいアソートボックスで、キャラクターの異なる2タイプのセットが用意されています。
新しい施策についてさらに話を聞くと、昨年末から法人向けサービスも始めていました。それは「CRISP BASE」という、オフィスにサラダをまとめて届けてくれるサービス。通常は350円かかる配送料が無料になり、すでに都内約80か所に配送しているのだとか。なかには三井不動産や東北新社などの大手老舗も。
「CRISP BASE」の利用企業のなかには、自社の福利厚生プログラムと連携し給与天引きできる仕組みを設けていたり、クーポンで従業員がお得に購入できる仕組みを設けていたりと、運用方法は様々。フリーライターの筆者からするとうらやましい話ですが、都心のオフィスワーカーの人には注目のサービスだといえるでしょう。
今後も攻めた取り組みを打ち出していくと山田さん。個人的には山手線の外の住宅街や郊外にもどんどん出店してほしいと思いますが、今回取材してみてサラダのおいしさ、可能性を改めて実感しました。家族やパーティでシェアしたり、サラダをヘルシーなおつまみにしたり。なにはともあれ、居住エリアに店舗がある人は「みんなのYAP!」のカスタムサラダ、ぜひお試しを!
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