「パイナップル」…おもてなしにぴったりの「パイナップルボート」
パイナップルは皮が硬くてトゲがあり、剥きにくい果物のひとつですよね。でも、方法さえ覚えてしまえば、こんなにかわいらしくスタイリングすることができます。
「パイナップルは、皮を一気に剥いてしまう方法もあります。その場合は少し深めに皮を剥くと、トゲも全部取れるのでおすすめです。薄く剥いてしまうと、トゲの根元が残ってしまうので、気をつけましょう」
1. パイナップルを8等分に切る。
トゲで手を怪我しないように気をつけながら、葉を押さえて8等分にする。
2. 芯に包丁で切り込みを入れる。
葉の根元の方から包丁を入れていきますが、切り落としてしまわないよう、皮の手前で止めます。
3. 皮に沿って切り込みを入れる。
身だけを取るように切り込みを入れていきます。このとき、皮にあまり近い位置で切ってしまうと、トゲの根元が身の方についてしまうので、厚みを持たせて切ります。
4. 身を外してスライスする。
身をそっと押して外し、食べやすい大きさにスライスしたら、皮のボートに身を戻します。
5. 身を交互にずらす。
食べやすく、見た目にもかわいく仕上がりました。皮を剥いてしまうだけでなく、お皿のように利用できると楽しいデザートになりますね。
【番外編】香りが違う!「ごぼう」をおいしくする皮の剥き方
最後に、料理初心者の方がよく迷うという「ごぼうの剥き方」を教えていただきました。
「ごぼうは、どこまで剥いたらいいのかわからない、という質問をよく受けます。このような洗いごぼうなら、実は皮はそんなに剥かなくてもいいんです。ごぼうは皮と身の間に栄養と香りがあるので、半分だけ剥きましょう」
包丁の裏を使い、ごぼうの表皮をこそげ取ります。「皮はぜんぶ取らず、上下左右の4ヶ所だけこそげ取りましょう。残った皮には栄養と香りがたっぷり含まれますので、4ヶ所だけ剥いてあれば十分です。ただし、泥つきのごぼうの場合は、たわしなどでしっかり洗うことを忘れないでください」
料理の基本は、包丁の使い方。包丁の扱いが上手になると時短にもなり、盛り付けも自然と美しくなっていきます。ただ剥いて切るだけで見栄えのする一皿が作れたら、自分のためでもちょっとうれしくなりますよね。包丁の切れ味が悪いと、なかなかうまくできないので、まずは包丁を研いではじめてみてください。
【プロフィール】
料理教室「彩りクッキング」講師 / 小林ゆう
調理師、食育インストラクター、野菜ソムリエ。服部栄養専門学校卒業、日本一予約が取れない日本料理店にて修行を積む。現在は渋谷区にある、初心者さんの料理教室「彩りクッキング」にて講師を務め、日本料理・西洋料理・中国料理・製菓の全ジャンルを教えている。料理の基礎をしっかり学べ、最初から最後まで一人で作れる数少ない料理教室として、入会制限も行うこともあるほど定評がある。