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2022/10/12 10:30

1本2〜3万円ながら入手困難! プレゼントにも最適な「高級SAKE」7選

巷では高級時計や高級車などがヒットし入手困難となっているが、実は日本酒もしかりだ。ここでは代表的な銘柄と、味わいを紹介。記念日や贈り物などに至高の一本を!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

新価値創造と海外ニーズの掘り起こしで大ブレイク!

高級SAKE

 

私が解説します!

フードライター

中山秀明さん

食のトレンドに詳しいフードアナリスト。入国規制の解除と、GoToトラベルの再開タイミングに注目している。

日本酒は海外で「ライスワイン」と称されるが、ぶどうのワインに比べて高級な銘柄は少ない。

 

「日本酒の多くは既存銘柄の最上位といった位置付けでした。この市場に一石を投じたのが、ラグジュアリーブランドのSAKE HUNDREDです。無二の味と世界観で、国内外の日本酒愛好家を中心にブレイク。予約で完売する人気となり、日本酒の新たな価値を掘り起こしたのです」(中山さん)

 

同カテゴリには、続々と新ブランドが登場。TAKANOMEやMINAKIなどの気鋭のブランドがデビューしたほか、老舗酒造の限定高級酒も増えている。

 

「海外における日本酒の認知は広がっており、コンペの受賞酒も多数。国際化も進むなか、高級日本酒の未来は明るい!」(中山さん)

 

【ヒットアナリティクス】価値あるモノを求める熱はインバウンドでより活況

高級日本酒が注目を浴びている背景には、価値あるモノにお金を惜しまない心理や、海外における高評価などが関係。SAKE HUNDREDの2021年10月期年商は20億円と前年比13倍に。コロナ禍の収束により訪日外国人が増えれば、ますます活況となるだろう。

先進技術:★★★

顧客ニーズ:★★★

市場の将来性:★★★★★

独自性:★★★

コスパ:★

 

 

【その1】上品かつ繊細でフルーティなブランドを象徴する傑作

【日本酒/2018年7月発売】

SAKE HUNDRED

百光

3万8500円(送料別)

SAKE HUNDREDを象徴するフラッグシップモデル。精米歩合18%まで磨き、圧倒的な透明感を実現した。一切の雑味がなく洋梨を思わせる果実感と、百合の花のような穏やかで上品な香りに包まれる。繊細で滑らかな口当たり。

 

[中山’s Check] 果実の楽園のようなラグジュアリーな世との邂逅

「梨やライチを思わせる果実の園に導かれ、口に含むと白桃のような瑞々しい甘みとふくよかな旨みが舌の上で広がります。余韻には淡い酸も感じ、実にラグジュアリー!」

 

【その2】長時間磨いたお米が生み出す食中にも適した調和の一本

【日本酒/2022年2月発売】

MINAKI

極幻

3万2780円(1000本限定)

酒米の王者・山田錦を200時間以上磨いた精米歩合17%の贅沢な味が魅力。豊かな香りと洗練された甘み、複雑な旨み、酸味がマッチ。柔和な口当たりで、食中酒にも最適。英国のコンペでは金賞、フランスではプラチナを受賞した。

 

[中山’s Check] 真の贅沢がここにあり! まさに幻のような多幸感

「包み込まれるようにやさしい、ソフィスティケートな飲み心地。優美な甘みが舌の上でゆらりと転がり、酸を伴う果実味とともに儚く消える余韻は、まさに幻の如し!」

 

【その3】“うまさ”のみを追求した南国感が溢れる幻の酒

【日本酒/2019年10月発売】

TAKANOME

TAKANOME(鷹ノ目)

1万5400円

“うまさ”のみを追求した日本酒。まるでパイナップルのような香りと甘みが広がり、爽やかな酸味が心地良く、オレンジピール風の軽やかな苦みが全体をまとめ上げる。毎週水曜日の21時から販売され、5分で完売する人気ぶり。

 

[中山’s Check] 煌びやかな世界へ誘うフルーティな甘み

「トップから圧倒的にクリアでフルーティ! やわらかな酸味とジューシーな甘みが、華やかに舞いながら口いっぱいに広がります。煌びやかな愉悦の世界に浸りたいときに」

 

【その4】シャンパン同様の製法で仕上げた滑らかな発泡

【スパークリング日本酒/2021年10月発売】

SAKE HUNDRED

深星

3万5200円(送料別)

仕込みの一部に日本酒を加えて醸し、シャンパン同様の瓶内二次発酵で仕上げた。滑らかな発泡と多層的な味が華やぐ。

 

【その5】甘みを抑えた優雅な酸味と爽やかな香り

【ドライスパークリング日本酒/2022年2月発売】

●一般販売8月上旬

MINAKI

珀彗

2万7280円(500本限定)

シャンパン製法を採用。洗練された発泡感とジューシーで優雅な酸味に、青りんごや洋梨のような爽やかな香りが心地良い。

 

【その6】2006年醸造の大吟醸古酒を仕込み水にブレンド

【スパークリング日本酒/2022年3月発売】

七賢

EXPRESSION 2006

2万2000円

2006年醸造の大吟醸古酒を仕込み水の一部に使い、2種の酵母で様々な味を表現。爽やかな果実味や穀物感を楽しめる。

 

【その7】最高評価の山田錦を磨き上げた上品な味わい

【日本酒/2022年4月発売】

笹一酒造

笹一 山廃純米大吟醸 甲州山田錦 35

1万2000円(800本限定)

最高評価の特上に認定された山梨県産の山田錦を35%まで磨き上げた意欲作。透明感や米の旨み、コクと酸味が好バランスだ。

 

 

今回の7本を味わいで分類!

 

《熟酒》味が濃い×香り高い

貯蔵期間が5年以上の熟成酒や古酒が該当。赤茶〜黄の色味で、深くて複雑な香りでとろみのあるテクスチャーを楽しめる。力強い甘みや旨みをもつタイプが多い。

 

味が淡い←☆☆☆☆★→味が濃い

香り控える←☆☆☆☆★→香り高い

TAKANOME

TAKANOME(鷹ノ目)

パイナップルのような味わい。多彩な料理に最適。

 

味が淡い←☆☆☆★☆→味が濃い

香り控える←☆☆☆★☆→香り高い

SAKE HUNDRED

深星

フレッシュ&クリーンな香り。ペアリングは魚介類系。

 

味が淡い←☆☆★☆☆→味が濃い

香り控える←☆☆☆☆★→香り高い

七賢

EXPRESSION 2006

穀物感のある味わい。肉や魚料理にピッタリ。

 

《薫酒》味が淡い×香り高い

果実や花を思わせるエレガントな香味をもったタイプで、米をよく削った吟醸や大吟醸の日本酒が多く当てはまる。爽快感もあり、冷やして飲むのがオススメだ。

 

味が淡い←★☆☆☆☆→味が濃い

香り控える←☆☆☆☆★→香り高い

MINAKI

極幻

果実のようなふくよかな香り。和食にピッタリ。

 

味が淡い←☆★☆☆☆→味が濃い

香り控える←☆☆☆★☆→香り高い

SAKE HUNDRED

百光

豊かな旨みと甘み。フルーツや和菓子と相性抜群。

 

《醇酒》味が濃い×香り控える

酒母を手作業で造る「生酛造り」、山廃仕込み(※)など、ろ過や加水をしない日本酒が該当。米の芳醇な旨みや複雑でコクの深い味わい、ふくよかな余韻が特徴だ。

※:米や米麹をすり潰す工程「山卸し」をしない製法

 

味が淡い←☆☆☆☆★→味が濃い

香り控える←☆★☆☆☆→香り高い

笹一酒造

笹一 山廃純米大吟醸 甲州山田錦 35

上品な味わい。濃い目の味で少し甘みを感じる料理と◎。

 

《爽酒》味が淡い×香り控える

香りやコクは控えめながら、フレッシュな果実味や清々しいすっきり感を味わえる淡麗系。アルコール度数や熟成期間を抑えた「夏酒」も、このタイプに含まれる。

 

味が淡い←☆★☆☆☆→味が濃い

香り控える←☆☆★☆☆→香り高い

MINAKI

珀彗

甘みを抑えたドライな口当たり。様々な料理に好相性。