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2022/10/23 21:15

ワイングラスの正しい持ち方って? ワイングラスの基礎知識とマナーを身につけよう!

人と暮らしをワインで結ぶライフスタイルメディア「WINE OPENER」から、ワインが楽しくなる基礎知識をお届けします。

カジュアルな場ではあまり気にする必要はありませんが、おしゃれなレストランでの食事やビジネス関係の会食では、食事のマナーに気を付けたいものです。カトラリー一つ一つに使い方の決まりがあるように、ワイングラスの持ち方にもマナーがあります。

正しい持ち方は一緒に食事をする人を不快にしないだけではなく、ワインをおいしく飲むためにも重要なポイントです。

今回は、そんなワイングラスの正しい持ち方を紹介します!

 

 

 

【正しく! きれいに!】ワイングラスの持ち方

レストランやパーティーなどで、ワインを飲む機会に会った方はいるのではないでしょうか。そんなときに、ワイングラスの基本的な持ち方を知っておけば、よりワインのおいしさを味わうことができますよ。

 

ワイングラスの構造

ワイングラスの正しい持ち方を解説する前に、独特の形状から成るワイングラスの構造や部位ごとの名称を紹介します。

ワイングラスは以下のとおり、4か所の名称を覚えておくと良いでしょう。

・ワイングラスの淵「リム」
・ワイングラスの真ん中部分「ボウル」
・ワイングラスの脚「ステム」
・ワイングラスの底「フット」

ワイングラスが独特な形状をしているのは、ワインの豊かな香りを最大限に引き出し、グラスを傾けた時に口内へ流れ込んでくる味の感じ方も計算しているからです。

また、ワイングラスには様々な種類があり、ワインをよりおいしく飲むためには、最適な形状をしたワイングラスを選ぶことも重要です。

ワイングラスの種類については、以下の記事で詳しく紹介しています。

「ワイングラスの種類を知っておこう!選び方のポイントも紹介」

 

基本は「ステム」を持つ

ワイングラスを持つ時は、脚部分つまり「ステム」を持つスタイルが基本です。親指、人差し指、中指の3本でステムを支えます。

ステムを持つ理由としては、手の温度がワインに伝わらないようにするためです。

ワインの試飲温度として最適なのは、上限18℃までです。一方、人間の体温は36℃前後あり、ボウル部分に触れているとグラスに注いだワインへ徐々に体温が移ってしまいます。体温の影響でワインの温度が変わってしまえば、本来の風味を楽しめません。

また、ステムを持てばボウルに注いだワインの色をしっかりと確認できるのも理由の1つです。飲み方がエレガントに見える持ち方でもあるため、ワインを飲む時はぜひ意識してみてください。

 

ワイングラスはステムで持たないといけない?その真相は?

ワイングラスの持ち方について、「海外と日本では違う」という話を耳にしたことのある方も少なくないでしょう。確かに海外のカジュアルな場面ではボウルを持つスタイルがメジャーですが、実際はTPOに応じて使い分けることが多いため、どちらの持ち方が正解とは言い切れません。

そのため、海外と日本で区別するよりも、国内外問わずTPOに合わせて使い分けるのがおすすめです。周囲に迷惑が及ばなければ、ワイングラスは自由に持っても良いでしょう。

 

知っておきたいワイングラスのマナー

ワイングラスに関するマナーとして、持ち方よりも重視したいことがいくつかあります。ワイングラスの持ち方は上記のとおり比較的自由の効く部分ですが、「ワインを注がれる時」と「グラスを回す時」のマナーは覚えておきたいところです。

最後にどのような場面でもスマートにワインを楽しめるよう、覚えておきたい2つのマナーを紹介します。

 

注がれる時はグラスを持たない

ソムリエのいるレストランなどでは、ワインはお店のスタッフに注いでもらうスタイルが一般的です。ワインを注いでもらう時、少しでも注ぎやすいようにとグラスを持ち上げたり傾けたりしたくなる方もいますが、グラスには触れないようにしてください。

ワイングラスは持ち上げず、テーブルに置いたままの状態でワインを注いでもらうのがマナーです。持ち上げることは国際的なマナーとしてはふさわしくないため、注意しましょう。

とはいえ、立食スタイルのパーティーなどワイングラスを手に持ったまま談笑する場では、近くにワイングラスを置く場所がないこともあります。ワイングラスを置く場所がない場合は、手に持ったままで問題ありません。利き手とは逆の手をフットに添えて、スマートにワインを注いでもらいましょう。

 

回す時はステム下部を持つ

ワインの香りを楽しむためにワイングラスを回しますが、この時もグラスを持ち上げずにテーブルの上で行います。ステムのみを指でつまむと不安定になるため、台座部分(フット)を手のひらで固定するようにステム下部を持ってください。回す方向はワイングラスを持つ手によって、以下のとおり異なります。

・右手で持つ場合…左回し
・左手で持つ場合…右回し

このように回すことで、万が一こぼしてしまってもかかるのは自分だけで済む場合が多く、他の人にかけてしまうリスクが少ないです。

また、ワインを楽しむためのマナーについては、以下のページでも詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください!

「レストランで役に立つ!ワインの基本的なマナーを押さえよう」

「ワインを回すスワリングの意味とやり方を解説」

 

まとめ

ワイングラスの持ち方など基本的な部分を意識すると、公的な場でも周囲にスマートな印象を与えることができます。せっかくのパーティーを楽しむのであれば、参加者がお互いのマナーで眉を寄せることなく、料理やワインも心から味わいたいですね!

よく海外と日本ではワイングラスのマナーが違うといいますが、実際は厳密な違いはありません。海外においても日本国内でも、ワイングラスはTPOに合わせた持ち方を選びます。場面に合わせた使い分けで、ワインを楽しんでくださいね。