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2016/10/21 17:50

「フレッシュホップフェスト2016」が各地で開催中! “とれたてホップ”で激ウマビールを味わおう

ホップといえば、ビールの原料のひとつ。特に香りに由来することで知られていますが、この夏の収穫を経てとれたてを味わえる季節がやってきました。それを祝うとともに、まだあまり知られていないホップの魅力を楽しむイベント「フレッシュホップフェスト2016」が各地で期間限定開催中! 今回は、じわじわと盛り上がるこの取り組みを紹介したいと思います。

 

いまだけの限定クラフトビールが19種類も登場!

注目すべきポイントは、今年が「第1回」ということ。つまり、ホップ元年としてスタートしたわけです。まずは一体どんな内容なのかをお伝えしましょう。

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↑代官山のブルワリーレストラン「SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(以下:SVB東京)」にて。前日の試飲会では、各クラフトブルワリーが意気込みなどを話しました

 

この催しは、いわばフレッシュホップ月間。10月8日の東京会場と岩手会場におけるイベントを皮切りに、10月23日の横浜会場まで、週末に各地でお祭りが繰り広げられるというものです。たとえば東京では、SVB TOKYOにて10月8~10日の3連休に。そして横浜では、10月22、23日にYCC ヨコハマ創造都市センターで、フレッシュホップを使ったビールの提供などが行われます。

↑試飲会ではフレッシュホップを使った各社限定のビールがズラリ
↑試飲会ではフレッシュホップを使った各社限定のビールがズラリ

 

会場ごとに提供されるビールは異なるものの、参加しているブルワリーはのべ19醸造所と多め。東北から近畿までの実力派が揃いました。でも、なぜこのようなイベントが開催されることになったのでしょうか。

↑東京会場では17種類のビールが販売されました
↑東京会場では17種類のビールが販売されました

 

大きな理由のひとつが、「国産ホップを盛り上げて生産量とともにつくり手も活性化させたい」という、ビール関係者のアツい想いが一致したから。そう、実はほかの一次産業と同じように、国産ホップ農家も後継者不足に悩まされているのです。

↑近い将来、国産ホップを使用したビールが飲めなくなる危機に直面しています
↑近い将来、国産ホップを使用したビールが飲めなくなる危機に直面しています

 

例を挙げると、岩手県遠野市は日本でもトップクラスのホップ生産地ですが、現在の生産量は生産者の高齢化などの要因で、ピーク時の2分の1にまで減少。そこで、様々な活動を通じてホップ生産地を積極的に応援していこうという取り組みが立ち上がり、そのひとつがフレッシュホップフェストというわけです。

 

提供されたビールのなかから注目銘柄を3本レポート

では、フレッシュホップを使ったビールはどんな味わいなのか。そして多くのブルワリーが今回のために醸造した限定ビールにはどんなものがあったのか。というわけで、筆者が試飲したなかで「これは!」と強く感じたものを紹介していきます。

↑よなよなエールでおなじみのヤッホーブルーイングから。軽井沢産のホップを3種類使ったブロンドエールで、青々としたフレーバーの広がりがたまりません
↑よなよなエールでおなじみのヤッホーブルーイングから。軽井沢産のホップを3種類使ったブロンドエールで、青々としたフレーバーの広がりがたまりません

 

↑遠野産ホップでやさしい苦味と香りをプラス。イングリッシュスタイルエクストラビターですが、苦すぎず、むしろすっきりとしていてグイグイいけるタイプです
↑遠野産ホップでやさしい苦味と香りをプラス。イングリッシュスタイルエクストラビターですが、苦すぎず、むしろすっきりとしていてグイグイいけるタイプです

 

↑SVB東京で9月18日より販売されているウィートエール「生ホップ超特急2016」。岩手県江刺産ホップが摘みたてで使われており、小麦系ビールのフルーティな風味にフローラルさが加わって実に華やかです
↑SVB東京で9月18日より販売されているウィートエール「生ホップ超特急2016」。岩手県江刺産ホップが摘みたてで使われており、小麦系ビールのフルーティな風味にフローラルさが加わって実に華やかです

 

ネットでも買えるのでぜひこの機会にビールのヌーヴォーを!

ただ、イベントには足を運べないというビールファンもいるでしょう。そんな人に朗報です。なんと330mlの瓶で、フレッシュホップのみずみずしい香りを満喫できます。その名も「SPRING VALLEY BREWERY Hop Fest 2016」。

↑SPRING VALLEY BREWERY Hop Fest 2016
↑SPRING VALLEY BREWERY Hop Fest 2016

 

スタイルは、日本で最もポピュラーなピルスナー。すっきりとしたボディ感と、フレッシュなホップの風味が爽やかに香ります。SVB東京と横浜のほか、キリンのオンラインショップ「DRINX」でも限定発売されているので、ぜひこの機会にチェックを!

 

何はともあれ、まだまだ1年目の「フレッシュホップフェスト」。来年以降もぜひフレッシュホップに注目して、ワインのボージョレ・ヌーヴォーより先にビールのヌーヴォーを楽しみましょう!