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2023/3/10 11:30

【KFC】日本のファストフードチェーンで初めてドライブスルーを導入! 知ってビックリ! ケンタッキーの5つのトリビア

普段何気なく利用しているケンタッキーフライドチキン(KFC)。その歴史は長く、創業者であるカーネル・サンダース(カーネル)が前身となる小さなカフェを開いたのが1930年。1955年にはアメリカでケンタッキーフライドチキンコーポレーションが設立されました。日本に上陸したのは15年後である1970年のこと。日本上陸から53年となる日本KFCの歴史のなかにもいろいろなエピソードが刻まれています。今回はそのなかからちょっぴり意外なトリビアをご紹介します。

KFCトリビア

 

そもそも、“フライドチキン”と“鶏の唐揚げ”の違いって?

まずは一般的なトリビアから。“フライドチキン”も“鶏の唐揚げ”も、どちらもおいしいメニューですが、その違いをご存知ですか? “フライドチキン”はアメリカ南部のソウルフードで“唐揚げ”は日本のお惣菜。両者は味の付け方の手順に違いがあると言われています(※諸説あります)。唐揚げは鶏肉に下味を付けてから粉をまぶして油で揚げるのに対し、フライドチキンはコショウやガーリックパウダーなどのスパイスを混ぜた粉を付けて揚げます。味付けも異なり、唐揚げが醤油やみりんなどの和風の調味料が多いのに対し、フライドチキンはハーブやスパイスなどを使用しています。
KFCのフライドチキンも味のついた粉を付けて揚げており、その味こそがおいしさの決め手かつこだわりなのです。

KFC門外不出の秘伝のレシピとは?

カーネルが編み出した秘伝のレシピとは「11ハーブ&スパイス(イレブンハーブアンドスパイス)」と圧力釜での調理法のことを言います。「11ハーブ&スパイス」はその名の通り11種類のハーブとスパイスが配合されています。この配合はカーネルが10年の歳月をかけてたどりついたもの。試行錯誤の末、完成したスパイスのレシピは、現在も当時のまま大切に守られ続けています。
ちなみにスパイスの配合を知っているのは世界でたったの3人と言われ、レシピはアメリカ本部の金庫に厳重に保管されています。

KFCトリビア
アメリカ本部の金庫(※イメージ)

 

発売当初、「和風チキンカツサンド」に使っていた野菜は“レタス”だった

ボリュームのあるチキンカツに醬油風味のテリヤキソース、マヨと“千切りキャベツ”が挟まれた「和風チキンカツサンド」(現在の名称は「和風チキンカツバーガー」)。

KFCトリビア
現在の「和風チキンカツバーガー」

 

実は1995年の販売当初はキャベツではなく、“レタス”が挟まれていました。

発売当初の“レタス”を使った「和風チキンカツサンド」

レタスからキャベツに替わった時期は定かではありませんが、「カツとキャベツは相性抜群!」ということは確かですね。

 

ビスケットにつけるハニーメイプルは追加購入できる

ビスケットに欠かせないハニーメイプル。実はハニーメイプルは1個30円で購入できるんです。「もっともっとハニーメイプルをかけて食べたかった!」という方には実に耳よりなトリビア。
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かつてはハニーメイプル、マーガリン、ストロベリージャムの3種類がありましたが、圧倒的な人気を誇るハニーメイプル一択に落ち着いたそう。実は、ハニーメイプルはオリジナルチキンや骨なしケンタッキーにかけて食べても美味。このあまじょっぱさがやみつきの味になるんだとか。
KFCトリビア
ところで、お隣韓国のKFCで販売しているスコーンに付いてくるのはイチゴジャムなんだそうです。それはそれでおいしそうですが、韓国在住の日本人の間では帰国時に食べたいものリストに「ハニーメイプルをかけたビスケット」が挙がることがあるのだとか。その気持ち、分かります。

 

日本で初めてドライブスルーを導入したのはKFC

今でこそファストフード店では当たり前となったドライブスルー。日本のファストフードチェーンで初めてドライブスルーが登場したのは、1977年6月29日、東京都東村山市のKFC久米川店だそう。

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KFC久米川店 開店当時の外観

当時はドライブスルーという仕組みが浸透しておらず、開始当初の利用者はとても少なかったと言われています。やっと来た!と思ったら自転車や徒歩でやってくるお客さまだった…というエピソードも残っています。

KFCトリビア
KFC久米川店 開店当時のドライブスルーのメニュー

店舗のスタッフがチラシを配るなどして懸命に周知に務めた結果、利用者が増え便利なサービスとして浸透していき、現在に至ったそうです。
ちなみに、過去にはなんと!“馬”に乗ってドライブスルー(ライドスルー?)を訪れたお客さまがいたという記録が残っているんだとか。

 

KFCの象徴とも言える「バーレル」の発祥は?

KFCといえば、チキンがいっぱい入った樽形容器の「バーレル」を思い出す人も多いかもしれません。

「フライドチキンをバーレルに入れて提供する」というアイデアを発案したのは、KFC最初のフランチャイズオーナーでありカーネルの親友だったレストランの経営者、ピート・ハーマンだと言われています。ピートがKFCフランチャイズオーナーから「大量のバーレル型の容器を持て余している」と聞き、ある時にバーレルにチキンとロールパン、グレイビーソースを入れて販売することをひらめいたのです。当時は自動車が普及し始めたころで、テイクアウト需要も急増しており、バーレルに入れた持ち帰りのメニューは大ヒットしました。

バーレルと言えば、クリスマスの「パーティバーレル」が思い浮かびますよね。そんな今や定番のパーティバーレルはなんと、1985年に登場したんだとか。当時はバーレルにオリジナルチキン、サラダ、アイスを入れて販売していました。冷気は下に、暖気は上に流れることからバーレルの下に冷たいデザートを入れ、仕切りをした上に温かいチキンを入れていたそうです。こうすることで温かいチキンと冷たいデザートを一緒にできたんですね!

KFCトリビア
1985年のクリスマスに登場し、大反響を呼んだ「パーティバーレル」

KFCのトリビア、いかがでしたか? そうそう、ホームパーティーでバーレルを用意するときは、ハニーメイプルもいくつか追加購入して、チキンにかけて食べるという裏ワザにもぜひチャレンジしてみてくださいね。