グルメ
2023/8/20 6:00

「レアアジフライ」「Zもんじゃ」「シティ中華」次に来る「食の3大トピック」を紹介!

各ジャンルの専門家に次のヒットを予想してもらう「NEXTトレンド予報」。今回はフードアナリストの中山秀明さんに、ヒット確定の「シティ中華」「レアアジフライ」「Zもんじゃ」の3トピックについて解説します。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その1】

個性的なスタイルで中華を提供する店が続々オープン「シティ中華」

LUCKY
ALEXANDER CHINA
東京都目黒区駒場1-16-9 片桐ビル101

餃子を主役に据えた町中華。ほかにも小籠包や麻婆豆腐、幸運唐揚げ、よだれ鶏などお酒のつまみになる一品料理を常時20品ほど揃え、中華に合うナチュラルワインも楽しめる。店頭には餃子の自販機が設置され、24時間いつでも購入可能だ。

餃子は豚肉、豚肉生姜、子羊肉の全3種(5個660円〜)。ひとつひとつ手包みしたもっちり系で、ジュワッと肉汁があふれる

 

【ヒットアナリティクス】
洒落た酒場トレンドに中華の各ブームが融合

「近年人気の洒落た大衆酒場に、点心バル、町中華、ガチ中華といったトレンドが融合。同店のほか、渋谷だけでも『タートル』『ブルーザスリー』『渋谷半地下酒場』『KAMERA』など急増中。『ダイカンヤマパンダ』など自然派ワインと合わせる店にも注目です」(中山さん)

先進技術:2
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その2】

続くアジフライブームでは“半生”がニュートレンドに!「レアアジフライ」

本気のアジフライ

めしや ヒロキ倶楽部 新宿
東京都新宿区西新宿7-12-24 第二小島ビル1F

ほど良く高級感がある大人の隠れ家的な佇まいながら、肩肘張らない価格で季節の料理を楽しめる小料理屋。「本気のアジフライ」(900円)は、生姜醤油をつけて食べるのがオススメだ。

 

生アジフライ定食

金粂 羽田エアポートガーデン店
東京都大田区羽田空港2-7-1
羽田エアポートガーデン2Fジャパンプロムナード

1871年創業の水産仲卸「尾粂商店」が手がける、魚定食とだしの専門店。「生アジフライ定食」(2500円)には、生から捌いた最高品質のアジを使用。揚げる時間はわずか20秒で、ふわふわの食感が魅力だ。

 

【ヒットアナリティクス】
人気のアジフライに「萌え断」要素を投入

「アジフライは近年専門店ができるほど人気ですが、そこに“萌え断”の要素を盛り込むとともに、刺身が得意な和業態ならではの発想でレア&切って提供する店が急増。首都圏では『酒肴あおもん』『さじるし食堂』『NEO JAPANESE STA
NDARD』などでも提供しています」(中山さん)

先進技術:2
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:4
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その3】

東京のご当地グルメがZ世代を中心にブームの兆し!「Zもんじゃ」

月島もんじゃ もへじ 人形町
東京都中央区日本橋人形町1-19-5 エムズクロス人形町1F

創業150年の豊洲市場水産仲卸が直営するもんじゃ焼き専門店。本場・月島に本店を構え、連日行列ができる同店が、人形町のグルメの新名所に進出。名物は、豊洲市場直送の大ぶりな明太子が丸ごと1本載った「明太子もちもんじゃ」だ。

↑7月にオープンした「エムズクロス人形町」。1〜5階の飲食ゾーンは「ハシゴ楼」として18店舗が出店し、「もへじ 人形町」は1階の路面に位置する

 

【ヒットアナリティクス】
映えなどササる要素が大今後は観光面でも商機アリ

「Z世代にササる理由は、そもそも馴染みがなかったこと、焼く前のビジュアルが映えること、バリエーションやカスタムが豊富なこと、ゆっくり焼きながら食べるエンタメ性などが挙げられます。東京のご当地グルメでもあり、観光面でもさらにヒットしそう!」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:3
コスパ:4