デジタル
2017/1/20 19:32

ハイレゾの圧倒的な高音質を手軽に! IIJのハイレゾストリーミング「PrimeSeat」がスゴイ

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、世界初のDSDハイレゾ音源のライブストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」のサービス開始1周年を記念し、メディア向けの試聴体験会を実施しました。

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プライムシートは、ダウンロード形式での配信サービスが主流であるPCMやDSDなどのハイレゾ音源を、ライブストリーミング形式で楽しめる点が特徴。これにより、膨大なデータ量を持つハイレゾ音源をローカル保存することなく再生できるため、パソコンやNASなどのストレージを圧迫せずに高品質なサウンドが楽しめます。また、海外などで行われるコンサートをライブ配信に近い形でストリーミングできるため、ダウンロード配信やCDなどのパッケージ化を待たずに、いち早く聴けることもメリットになります。

 

専用PCソフトは無料でダウンロードでき、無料で聴けるコンテンツのほか、様々な有料プログラムも用意されています。

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↑サービスの概要

 

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↑視聴方法の説明

 

ハイレゾフォーマットのひとつであるDSDファイルを商用ストリーミングサービスで展開するのは、同サービスが世界初。自宅にいながらコンサート会場で聴いているような臨場感あふれる高品質な音を楽しむことができるとしています。

 

総額400万円のオーディオ機材で試聴

試聴会場となったのは、東京・神楽坂にあるライブホールTHEGLEE(ザグリー)。前方のステージにオーディオ機材が設置され、ホールならではの音響空間でゆったりとハイレゾ音源聴くことができました。

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使用した機材は、英Chord ElectronicsのDAC「DAVE」とパワーアンプ「SPM1200 MkII」、日本のオーディオメーカーTAD(Technical Audio Devices Laboratories)の3ウェイブックシェルフスピーカー「TAD Micro Evolution One」。機材を提供したタイムロードの村上 遼さんによれば、「プレミアムコンパクトをテーマに、コンパクトかつ高品質なサウンドを楽しめる構成を意識して機材を選定した」とのこと。この3台で総額400万円ほどになるそうです。

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↑Chord ElectronicsのDAC「DAVE」とパワーアンプ「SPM1200 MkII」

 

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↑TAD「TAD Micro Evolution One」

 

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圧倒的な臨場感に驚き

最初に聴いたのは、南青山のジャズクラブ「BODY&SOUL」のライブを配信するプログラム「BODY&SOUL-A Wonderful Jazzy Night」から、名曲「ブルートレイン」。最初にDSD音源を再生し、その後、一般的な音楽ストリーミングサービスで最高音質として採用されるAAC 320kbpsにダウンコンバートした音源を再生、そして再びDSD音源を再生する、という流れで試聴しました。

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初めにDSD音源が再生されると、ジャズクラブで演奏が始まる前のガヤガヤとした喧騒がやがて静まっていき、演奏が始まる直前の張りつめた空気感まで伝わるような圧倒的な臨場感にまず驚かされました。ありがちな表現ではありますが、目を閉じるとまるでジャズクラブに瞬間移動してきたかのようなリアリティを感じるのです。演奏が始まると、目の前の2本のスピーカーから音が出ているとは思えないほど、ステージいっぱいに広がったサウンドに再び感動。各楽器が鳴ってる場所がわかりそうなほど分離感も高く、まさにハイレゾリュ―ション(高解像)なサウンドだと感心しました。

 

続いてAAC 320kbps音源に切り替えると、さきほどまでステージいっぱいに広がっていた音空間が、1メートル四方くらいの箱にスケールダウンしてしまったような窮屈な印象に。音のセパレーションも悪くなり、奥行き感のない平坦なサウンドになってしまいました。普段は高ビットレートの圧縮音源の音質に十分満足していただけに、ちゃんとした環境で聴き比べるとこうも違うのか……と驚いたほどです。

 

続いてクラシックナンバーをいくつか聴いたのですが、おもしろいと感じたのは、演奏するホールごとに異なる響きや録音方法が、ハイレゾ音源だとより明確に再現されること。オランダ・アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏を配信するプログラム「RCO Live PremiumSeat Special」は、コンセルトヘボウ大ホールの響きを2本のマイクで録音し、最小限のミックスを施すことで、ホールで実際に聴くような臨場感を体験することができます。各楽器の分離感や解像感よりも全体の調和を重視したようなサウンドは、すべての楽器の音がひとつの大きなカタマリとなって向かってくるような力強さを感じました。

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一方、数十本のマイクを駆使して緻密な録音・ミキシングを行っているというプログラム「ベルリン・フィル アワー」の音は、各楽器の微小な音も聴き逃さないような繊細で解像度の高い仕上がり。美しいバランスに整えられた音から視覚的イメージが喚起され、あたかも1枚の端正な絵画をじっくり眺めているような感覚を味わうことができました。

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ストリーミング形式ならこのような聴き比べも容易ですので、クラシックやジャズの愛好家、オーディオファンにはぜひ試して頂きたいサービスとなっています。無料で聴けるコンテンツも充実していますので、まずはソフトをダウンロードして聴いてみてはいかがでしょうか。

 

【URL】

PrimeSeat https://primeseat.net/ja/

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