クアルコムは、年次イベント「Snapdragon Summit」の開催時期を前倒して9月下旬に開催することを明らかにしました。これにより、Androidスマートフォン向け次期フラッグシップのシステムオンチップ(SoC)「Snapdragon 8 Elite 2」が9月末に発表される可能性が高まっています。

同社は、台湾で開催中の「Computex 2025」におけるプレゼンテーションで、Snapdragon Summitを9月23日〜25日に開催すると発表しました。これは、前年の10月21日からの開催より約1か月早い日程となります。
Snapdragon Summitは、クアルコムが最新の半導体技術や製品を発表する場。毎年このイベントで、スマートフォン向けSoCやPC向けプロセッサなどが公開されており、2024年には「Snapdragon 8 Elite」や「Snapdragon X Elite」などが発表されました。
今回のイベントでは、Snapdragon 8 Elite 2が目玉になる見通しですが、それだけにとどまらないようです。マイクロソフトのSurfaceシリーズなどでの採用が噂される、WindowsノートPC向けの新世代チップについても発表される可能性があります。
Snapdragon 8 Elite 2を搭載したAndroidスマホの発売時期はまだ明らかではありませんが、そう遠くない時期になる可能性が高そう。OnePlus、Xiaomi、モトローラなどは毎年早期にSnapdragonの新チップを採用する傾向にあり、今回も同様の展開が予想されます。一方、サムスンは例年通りであれば、次期「Galaxy S26」シリーズに採用し、翌年初めの発売になる見込み。
では、なぜクアルコムは発表を前倒しするのでしょうか? その理由の一つは、競合するMediatekの次期フラッグシップSoC「Dimensity 9500」より先に発表し、注目を集めるため。2024年には、Dimensity 9400がSnapdragon 8 Eliteよりもわずかに早く発表されていました。
もう一つの理由は、アップルへの対抗。例年通りであれば、9月にはA19/A19 Proチップを搭載した「iPhone 17」シリーズが登場する見込みです。Snapdragon 8 Elite 2搭載機とのハイエンド市場での真っ向勝負が展開されるかもしれません。
Source: NotebookCheck
via: 9to5Google