ひと昔前まで機械とコミュニケーションがとれるなんて、夢のような話だったはず。でも、いまは21世紀。こちらが話しかければロボットやガジェットが内容を理解し、さらに向こうから話しかけることもできる時代になっているのです!
本稿では、そんな賢い対話機能を搭載したパーソナルアシスタントやロボット、それに英会話学習機を集めてみました。どれも、いろいろな情報を教えてくれたり、リスニングやスピーキングの能力を高めてくれたりして、わたしたちの役に立ってくれるガジェットばかり。SF映画のように機械と人間が話し合いながら暮らす未来は、もうすでにやってきているようです。
ご年配の方に使ってほしいお役立ちロボット「ELLIQ」
おじいちゃんやおばあちゃんとメカと聞くとなんとも相性の悪そうな組み合わせのように感じますが、その両者を結びつけてしまうアシスタントロボット「ELLIQ」が登場しました。
「ELLIQ」は、ひとりになりがちな高齢者の話し相手になったり、難しいデジタルガジェットとの架け橋になったりしてくれます。例えば、アポイントやSkypeの着信を音声でお知らせしてくれる機能があるため、あまりデジタル製品の画面を気にしない高齢者の方でも大事な要件に気づけるはず。
さらに、ユーザーが興味がありそうなコンテンツを自分で探して通知することも可能。大事なおじいちゃんおばあちゃんにはぜひインターネットから新しい刺激を受けて、いつまでも若々しくいてほしいですね!
本体はスマートフォンのようなディスプレイ部分と、まるで人型ロボットのように頭を動かしてユーザーに語りかけるNatural Communicationからできています。この頭がくりくり動くため、デジタルガジェット特有の冷たさを感じさせません。
そして機械学習を利用して、ユーザーの好みや習慣、さらには性格までもを把握可能。それに合わせたアクティビティを提案してくれるのです。また部屋の温度などの環境情報を把握し、家族に教えることで健康管理にも役立ってくれます。
機能はそれだけではありません。ビデオチャットの音声コマンドによる操作やアクティビティの提案、家族からのソーシャルメディアへのアクセス、カレンダーやリマインダーの共有、メッセージの送信や画像の家族との共有、ニュースなどの表示、オーディオブックや音楽の提案、健康や環境情報のモニタリングなどなど……使いきれるかわからないほど!
そんな「ELLIQ」は現在、鋭意製品開発中。公式サイトでは、最新情報を受信するためにメールアドレスが登録可能となっています。出荷情報などはまだ明かされていませんが、登録ページでは米国/カナダ以外も選べるので国際発送も考えている様子。楽しみに待ちたいですね!
かわいい猫型ロボットがNTTドコモからやってきた!
ロボットといえども、機能だけでなく見た目も重要。「ELLIQ」の未来感もいいけど、もっと親しみが持てる外観や機能が欲しいなぁ……と思う方もいるはず。そんなあなたのために、NTTドコモから猫型の対話型AIロボットがやってきました!
このロボットはまだ名称が未定なのですが、ちょうど抱っこできるぐらいの大きさ(24×16×14cm)の本体に、AI技術corevoの自然対話プラットフォーム技術を投入。対話の理解だけでなく、顔を認識して趣味に合わせた内容の会話ができるのです。
さらに話の内容に合わせて、声色を変えることも可能。まるで人間みたいですよね! 本体前部のディスプレイにはチャット内容が文章で表示されるので、ちょっと話を聴き逃してももう一度確認することができます。
提供できるコンテンツはインターネットからの検索情報やニュース、天気、それに情報を反映した対話など。ユーザーは4人まで登録可能で、2017年中の発売を予定しています。かわいくて有能なんて、まさに理想的なロボットですよね。
キッチンでもバスルームでも英語学習できる「Lesson Pod」
一方、カシオから登場したのはどこにでも持ち運んで利用できるデジタル英会話学習機「Lesson Pod」。この小さなメカは英語を話して学ぶことに重点が置かれていて、反復レッスンや発音レッスン、それに発音聞き分けゲームなど、日本人の弱点であるスピーキングとリスニングの改善に役立ってくれるのです。
本体はIPX5/IPX7の防水仕様となっており、水のかかるキッチンやバスルームでの学習も可能。またユーザーが近づくと英語で挨拶をしたり、英語で現在時刻や曜日などを回答してくれるなど小技も効いています。なお、この「Lesson Pod」は2月24日に発売予定です。
最近ますます賢くなるロボットと、それを活かした対話機能。ここまで進化しているとなると、あと数年後にはもっとロボットが人と対等に話す時代がきそうですね!