デジタル
2015/2/19 18:55

ガルパンの世界にもっと入り込むためのAV機器とは?

鳥居一豊の「2次元にもっとハマるためのAV機器教室」  vol.1

 

この連載は、優れたアニメ作品をもっと深く楽しみたい、アニメ好きためのAV機器レッスン。高すぎない価格の商品で至高のアニメ視聴環境をつくること目標に、毎回オーディオビジュアル機器を紹介していきます。

 

“音”がアニメに命を与える!

さて、第1回のお題は「サラウンド」。最新の映画は5.1chや7.1ch音声が当たり前で、その魅力を存分に味わうならばサラウンド環境は欠かせません。これはアニメでも同様です。劇場公開作品ならばサラウンド音声は当然ですし、今ではテレビアニメでも5.1ch音声で制作される作品も増えてきています。いまなお主流のセルアニメは主に手描きの絵ですから、リアリティーという意味では実写にはかないません(そのぶん、描き手の個性や魅力といった手描きならではの味わいが魅力的ですが)。そんな作り物の世界に魂を吹き込むものこそ「音」なのです。

 

物語の雰囲気を伝える音楽、キャラクターに命あるものとして存在させる「声」、これらが貧弱ではアニメの魅力は色褪せてしまいます。いまそれほど多くはないですが、アニメは子どもの見るモノと思い込んでいる方は、良い作品を見たことがないか、あるいは良い「音」で聴いたことがないではないかと、筆者は考えています。アニメの最大の魅力が映像であることは間違いありません。しかしその魅力は、「音」があってこそ最大限に発揮されるのではないかと思います。

 

 

「ガルパン」を楽しむためにマストなAV機器とは?

アニメ作品を良い音で聴くと、どれほど面白いのでしょうか? それがよくわかるのがOVA「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」。本作はTVシリーズでガチな戦車戦を描いて話題となった作品で、OVAは2014年7月に劇場公開もされました。TVシリーズの音声はステレオでしたが、BDではサブウーファーchを追加した2.1ch「センシャラウンド」を収録。OVAでは4.1chの「センシャラウンド改」へと進化しました。迫力ある戦車戦を描くには重低音を含めた音が重要というスタッフの考えが、ここからもよくわかるかと思います。「センシャラウンド改」では、数々の戦車の砲撃や走行音の迫力が倍増し、キャラクターたちの会話も狭い戦車内ではリアルな残響が加えられるなど臨場感も抜群。劇場の迫力ある音響とともに本作を見た人ならば、筆者の主張もご理解いただけるはずです。

↑「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」では、大洗女子学園とアンツィオ高校の戦いの裏側が描かれる

 

ちなみに「ガールズ&パンツァー」は現在オリジナル長編の劇場版も鋭意制作中なので、ファンならばそれに合わせてサラウンド環境を自宅でも構築できれば……なんて思わないでしょうか。そのためには必要なもの、それが今回紹介する「AVアンプ」です。

 

3万円台で手に入る、「ガルパン」のためのAVアンプ

 

AVアンプとはサラウンド音声を再生するために複数のアンプを内蔵したもの。BDで採用されるドルビーTrue HDやDTS-HD Master Audioといった最新のサラウンド規格にも対応しています。このAVアンプを使い、複数のスピーカーを組み合わせるだけで、サラウンド再生のためのシステムが完成するのです!

 

広い部屋でないと楽しめないと思われがちなAVアンプですが、そんなことはありません。6畳間くらいの部屋でもサラウンドは十分楽しむことができます。しかも、手軽なサウンドバータイプのスピーカーによるバーチャルサラウンドとは、音の臨場感はケタ違い。特にガルパンOVAのような「音」が魅力の作品を楽しむならば、AVアンプとスピーカーによるサラウンドに挑戦すべきでしょう。そんなAVアンプとして筆者がおすすめするのが、ヤマハのRX-S600(実売価格 3万5240円)。AVアンプは大柄なボディのものが多いですが、本機は高さ11.1cmとスリムなサイズを実現した5.1chモデル。コンパクトなサイズでも、同社の高音質技術はしっかり盛り込まれ、「シネマDSP<3Dモード>」などのサラウンド機能や各スピーカーのセットアップが簡単にできる自動音場補正機能「YPAO」などを搭載したコスパに優れるモデルです。初心者に最適と言えるでしょう。

↑ヤマハ RX-S600。3万円からサラウンドを構築できる今回のキーアイテムだ

スピーカーについては、5.1chスピーカーがセットになったNS-PA40(実売価格 3万380円)などを一緒に手に入れるのも良いですが、すでにステレオ再生のためのオーディオ装置を持っている人なら、そのスピーカーを使ってもOKです。そこにセンター用スピーカーと後ろに置くサラウンドスピーカーを追加すればサラウンドが完成します。個別に追加する場合は、無理に本格的なスピーカーを使う必要はなく、まずは設置も手軽に行える小さなスピーカーで大丈夫ですし、最初はセンタースピーカーなしでもOK。サラウンド用には例えばヤマハなら、NS-B210のようなコンパクトで置き場所には困らないサイズのものがオススメ。これならば、個室などの狭い部屋でもサラウンドを実現できます。

 

ガルパンOVAは、ドイツのⅣ号戦車をはじめとする戦車たちに加え、イタリアの豆戦車が登場し、よりダイナミックな戦車戦が描かる作品。戦車のサイズによる走行音の違いなどもサラウンドではよくわかるので、本作の面白さも倍増するはずです。

↑ヤマハ NS-PA40。初心者にも手軽なサラウンドスピーカーだ

 

【本日のキーアイテムリスト】

ヤマハ

RX-S600

実売価格 3万5240円

入門用に適したAVアンプ。位置付けこそ入門機なものの、前面のアルミパネル、左右に配置された回転型のノブスイッチなど、高級感はたっぷり。サイズは高さ約11cmと非常にコンパクトで、ヤマハ独自の高音質技術を備えています。

 

ヤマハ

NS-PA40

実売価格 3万380円

RX-S600と同時に発売された5.1chスピーカーパッケージ。低音から中高音まで幅広い音域をカバーした高音質再生が特徴で、サブウーファーには同社独自の低音再生技術「A-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)Ⅱ方式」が採用されています。

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