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2017/4/18 19:02

最強アウトドアギアはGWの即戦力になり得るか? カシオの最新スマートウォッチを体当たりレビュー!

ゴールデン・ウィークが近づいてきました。アウトドアレジャーでリフレッシュを計画している方も多いと思います。1年で最もさわやかなこの季節に、様々なアウトドアライフに役立つアプリや機能を搭載したカシオの新しいスマートウォッチ“PRO TREK Smart”「WSD-F20」が発売されます。今年のゴールデン・ウィークから即戦力として活用できるのか、その実力を都心で楽しめるカヤックツアーに参加しながら検証してみました。

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↑2人乗りのカヤックで旧・中川を渡りました

 

まずは注目機能をおさらい!

カシオが発売するAndroid Wear搭載のスマートウォッチはWSD-F20が2モデルめ。前機種「WSD-F10」の発売からは約1年。カシオが誇るアウトドア仕様の腕時計「PRO TREKシリーズ」に加わった最新スマートウォッチはどこが進化したのでしょうか?

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↑Android Wear 2.0を搭載するスマートウォッチ“PRO TREK Smart”「WSD-F20」。カラーはブラックとオレンジの2色展開。参考価格は4万9570円で、4月21日発売。6月には世界で500本が販売される限定モデル「WSD-F20S」も登場する予定

 

「ここに注目すべき!」と筆者がプッシュしたいポイントが2つあります。1つは低消費電力の「GPS」機能が追加されたこと。アメリカのGPSとロシアのGLONASS、日本の“みちびき”に対応する衛星3測位体制により、スマホとペアリングしなくてもウォッチ単体でユーザーの現在位置を正確に把握できます。

 

GPSで補足した位置情報は、もう1つの注目ポイントであるカシオのオリジナルアプリ「ロケーションメモリー」と連動させてカラー地図の上に表示し、マップ上にユーザーの行動をトラッキングした情報を残せます。新たに追加されたMapbox社の地図データはウォッチにダウンロードできるので、オフラインでも利用可能。例えば、スマホの電波が届きづらい山の中をトラッキングするときなどに、とても重宝するはずです。

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↑「ロケーションメモリー」アプリの画面。通過したルートが太く青い線で表示されます

 

前機種WSD-F10ではアウトドアシーンで役に立つ様々な機能が、トレッキング/フィッシング/サイクリングという3つのアクティビティ単位で使いやすくまとめられていました。最新機種のWSD-F20には、新たに「パドルスポーツ」と「ウィンタースポーツ」の2種類が加わっています。

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↑アクティビティアプリに新しく追加された「パドルスポーツ」。移動スピードや移動距離、活動時間などを数字でチェックできます

 

OSはグーグルのスマートウォッチ向けプラットフォームの最新バージョン「Android Wear 2.0」。ペアリングしているスマホに着信した電話をウォッチで受けたり、メールやLINEなどSNSの通知をウォッチフェイスで確認したりすることもできます。さらに、グーグルの音楽アプリ「Google Playミュージック」や、翻訳アプリ「Google翻訳」などもAndroidスマホと変わらない感覚で使えるのがAndroid Wearならではの魅力。ちなみに、Android OS 4.3以上のデバイスとペアリングした場合はWSD-F20のすべての機能が利用できますが、iPhoneの場合はペアリングできる条件を満たした端末であっても、一部使える機能やアプリに制限があるのでご注意を。

 

本体には約1.32インチの正円形タッチ液晶を搭載。液晶はモノクロとカラーの二層構造になっていて、時刻だけを常時表示する際にはモノクロ、アプリやデザイン性に富むウォッチフェイスを表示する際はカラーに自動で切り替わります。モノクロ表示では消費電力が抑えられるので、GPSのトラッキング頻度を6分ごとに間欠測位するモードを選択すれば、約2日以上のバッテリー持続が期待できます。

 

Bluetoothでペアリングしたカシオのアウトドア用デジカメ「EX-FR」シリーズを、ウォッチ本体のボタンからアプリ「Exilim Controller」を呼び出して撮影操作ができる機能も非常に便利です。

 

カヤックツアーでアウトドア性能を検証!

WSD-F20はウォータースポーツまわりの機能性が大きくアップしています。ということで、今回はその実力を試すため、都内のカヌー・カヤック・SUPの専門店「パドルクエスト」が主催する「スカイツリー カヤックツアー」に参加しながら、新製品をリアルにフィールドテストしてみました。これは、約3時間半をかけて、約4kmの河川をのんびりとカヤックでパドリングするというアトラクションです。幸い、ツアーに参加した日は晴天に恵まれました。

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↑パドルクエストが主催する「スカイツリー カヤックツアー」では、海抜マイナス1mのポイントから634mの東京スカイツリーを見上げることができます

 

この日はカシオのスタッフに地図データをあらかじめダウンロードしてもらったWSD-F20を借りています。ついでにカシオの防水対応デジタルカメラ「EX-FR100」をペアリングして、写真撮影の連携も試してみました。

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↑手首にはWSD-F20を、胸元には専用クリップを使ってカシオの防水デジカメ「EX-FR100」をそれぞれ装着していざ出発!

 

カヤック初心者の筆者は素人まるだしの格好で参加してしまいましたが、本当はもっとしっかりと防水装備を固めるべきでした。というのも、かなり水面ギリギリのところをパドルで漕ぐので、思っていたよりも水に濡れるからです。しかし、WSD-F20は水飛沫がかかったり、手首ごと川の水に浸かったりしたところでびくともしませんでした。さすがです。

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↑防水性能は5気圧対応。米軍の物資調達規格であるMILに準拠した耐久性能も備えるほか、液晶まわりは強靱な保護ベゼルでカバー

 

時計としての装着性も、リストバンドの美錠(バックル)がプラスチックからメタルに変わったことでかなり向上しています。液晶画面のタッチ操作のレスポンスはとても機敏で、水に濡れた手で操作しても正確に反応してくれました。

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↑タッチ液晶のレスポンスも快調。本体右側に設けられた3つのボタンとともに、アプリの操作がスムーズにできるのも特徴です

 

ペアリングしているカメラは、ウォッチ側面の上ボタン(TOOLボタン)から連携するアプリ「Exilim Controller」を起動して、すばやくシャッターを切ることができます。撮影が終わったらウォッチの電源ボタンをクリックするとカメラはスリープ状態になるので、パドリングの間は余裕でバッテリーが持ってくれました。

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↑EX-FR100で撮影した写真。川面ギリギリの位置からのショットが撮れます。スマートウォッチから操作できる「Exilim Controller」アプリのおかげで、こうしたスマホが使えない、使いたくない水辺でも気軽に撮影できます

 

カヤックには写真を撮るためにiPhoneも持ち込んでいたのですが、もし川に落としたらと思うと怖くてポケットから出すこともできませんでした。その点、カシオのEX-FR100なら専用アクセサリーを使ってウェアなどにしっかりと固定できるので安心です。

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↑セパレート筐体の防水デジタルカメラ「EX-FR100」。カメラ部とWSD-F20をペアリングして連携操作が可能です

 

ウォッチ側面の下ボタン(APPボタン)には素速く起動させたいアプリのショートカットが割り当てられます。「ロケーションメモリー」をセットしておけば、パドルをこぐ手を少し休める間に素速く地図で現在位置を確められるほか、鳥や魚を見かけたポイントを写真と一緒に記録して楽しめます。

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↑「ロケーションメモリー」アプリの画面。地図上にその場所で体験したことをアイコンや音声によるメモで残せる機能も備えています

 

このほかにもカヤックで移動した距離やスピードを記録できる「アクティビティ」、目標のアクティビティを達成した時にウォッチの画面に通知を飛ばしてくれる「モメントセッター」などカシオ独自の便利なアプリがWSD-F20には搭載されています。トレッキングやサイクリングにも対応しているので、あわせて使いこなせばオールシーズンに渡って活躍してくれること請け合いです。

 

カシオの“PRO TREK Smart”「WSD-F20」は、スマホとペアリングしなくてもスタンドアロンで活用できる様々な機能の勝手をさらに高めたスマートウォッチです。今回の試用でも感じましたが、アウトドアシーンで活躍する機能がこれほどシンプルに、かつ便利にまとまっているスマートウォッチはほかにないと言えるのではないでしょうか。アナログ腕時計のPRO TREKシリーズで培ってきたノウハウをバックグラウンドに、Android Wearの最先端テクノロジーが融合した唯一無二のアウトドアギアです。買って損はしないはず!