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2017/8/28 13:10

もはや進化の余地はあるのか!? サムスンの新作「Galaxy Note8」はデュアルカメラ搭載でプロ級の1枚が撮れる!

サムスン電子は8月23日(米現地時間)、Galaxyの新モデルとなる「Note8」をグローバル向けに発表。9月15日に発売することを明かしました。日本国内での取り扱いについては未だ明らかになっていませんが、ひと足早く同機の概要をお届けします。

 

Galaxy S8/S8+よりも四角くより“ノート”らしく

今回発表された「Galaxy Note8」は、6.3インチのクアッドHDのディスプレイを搭載します。アスペクト比18.5:9という縦長の画面は、「インフィニティディスプレイ」と呼ばれ、日本で既に発売されている「Galaxy S8/S8+」でもおなじみ。ブラウジングの際により広い領域を表示でき、2つのアプリを同時に起動する「マルチウィンドウ」とも相性バッチリです。

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↑「Galaxy Note8」ディスプレイ側

 

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↑「Galaxy Note8」アウトカメラ側

 

「S8」シリーズと外観を比べてみると、四隅の形状が異なるのがわかります。「S8」がやや丸みを帯びているのに対し、「Note8」ではより四角い形状を採用。側面のカーブも形状がやや変更されており、本体幅を極力抑えながら、左右の表示領域が拡張されています。本体サイズはW74.8xH162.5xD8.6mmで、質量は195g。「S8+」よりもひと回り大きめです。ちなみにS8シリーズ同様、左側面に「Bixby」ボタンを搭載します。

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↑左から順にGalaxy S8、S8+、Note8

 

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↑S8とNote8を重ねてみる。手前がS8の角、奥がNote8の角

 

背面にはデュアルカメラを搭載

Note8の背面には、同社初となるデュアルカメラが搭載されました。1200万画素/F1.7/デュアルピクセルセンサー搭載の広角カメラと、1200万画素/F2.4の望遠カメラの2つ。望遠レンズと切り替える仕組みで、2倍相当の光学ズームを再現しています。デジタルズームを組み合わせると最大10倍までのズームが可能です。ちなみにインカメラは800万画素/F1.7。

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↑左から順に望遠カメラ、広角カメラ、フラッシュ、指紋センサー

 

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↑S8とNote8のカメラを比較。Note8では指紋センサーの位置を調整することで、S8シリーズで指摘された指紋認証時にレンズを触ってしまう問題も改善されている

 

注目は「Live Focus」機能です。2つの背面カメラを使用することで、背景をぼかして被写体を際立たせることができます。撮影前にボケを調整できるのはもちろん、撮影後にも背景のボカし具合を変更可能。特筆すべきは、Note8の2つのカメラが、どちらも光学手ブレ補正に対応していること。Live Focus機能を使用している場合にも、手ブレをより抑えられます。

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↑「Live Focus」を選択すると、スライダで背景がぼかせるようになる。右上の赤いアイコンで「デュアルキャプチャー」のオン・オフ切り替え

 

ちなみにLive Focus時に「デュアルキャプチャー」機能をオンにしておくことで、広角カメラで撮影した画像も同時に保存できます。背景をぼかしたポートレートを撮影しつつ、風景を含めた記念撮影も同時に行えてしまうというわけです。

 

内蔵の「S Pen」でメモや翻訳機能を利用可能

Noteシリーズには、端末本体に独自のスタイラスペン、「S Pen」が収納されています。ディスプレイ右下部にペンの収納部分があり、ここをカチッと押し込むことでペンを脱着可能。

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↑S Penを引き抜くと、使用頻度の高いアプリが一覧表示されるので、使いたいアプリを素早く選択可能。表示されるアプリ数が従来は6個までだったが、同機では10個に増えた

 

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↑S Penのサイズはペン先直径0.7mm、長さ108mm、厚さ5.8mm。4096段階の筆圧を感知し、ペン自体も防水防塵対応となっている

 

S Pen関連の注目機能は3つあります。まず、画面がスリープ状態のときにペンを引き抜くと、そのままスマホにメモができる「Screen Off Memo」。同機能は従来機でも利用できましたが、今回新たになんと100ページ分ものメモができるように改良されました。「Note7」の際には3ページ分までだったので、長時間メモを取る人でも使いやすくなったと言えます。ちなみに、作成したメモは「Always On Display」上に表示しておくことも可能です。

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↑S Penで各種メモを取れることがNoteシリーズならではのメリットだ

 

2つ目は翻訳機能。S Penを翻訳したい部分にかざすことで、その部分を含むセンテンスが指定した言語に変換されます。単語ではなく、文単位で翻訳できるのが特徴です。3つ目は「Live Message」という新機能。手書きの文字や絵が、動きのあるGIFファイルに変換されます。メッセージアプリやSNSで共有可能です。

 

マルチウィンドウを一瞬で立ち上げられるように

ディスプレイに関する新機能としては、2つの異なるアプリを同時に起動できる「App Pair」が秀逸。セットで使用する2つのアプリをあらかじめ登録しておくことで、ワンタッチでマルチウィンドウを立ち上げられます。例えば、「Googleマップ」を起動してナビゲーションを利用しながら「Playミュージック」で音楽をかけるというセットは、車内でカーホルダーにセットする直前に活躍しそうです。

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↑「App Pair」はエッジパネルから利用可能

 

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↑マルチウィンドウのイメージ。起動後に2つのアプリの画面比率を調整可能

 

従来は1つのアプリを起動して、それからもう一つのアプリを起動して……、と煩雑な手順が必要でした。しかし、「App Pair」の登場によって、マルチウィンドウの実用性がグンと上がっています。

 

その他スペックなどについてもチェック

最後に同機のスペックについて。OSはAndroid 7.1.1。プロセッサーには10nmサイズのチップセットを搭載します。コア数は8で、動作周波数は2.3GHz+1.7GHzまたは2.35GHz+1.9GHzとなり、発売地域やキャリアによって異なる模様。RAMは6GB、ROMは64GB/128GB/256GBの3種類を展開します。

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↑カラーバリエーションは4色。左から「Orchid Gray」「Midnight Black」「Deepsea Blue」「Maple Gold」

バッテリー容量は3300mAhで、コネクタはUSB Type-Cを採用。ワイヤレス充電にも対応します。そのほか通信面ではCat.16、4/5CAをサポート。セキュリティについては先述の指紋認証のほか、虹彩認証にも対応しています。

 

また、S8シリーズ同様に「Samsung DeX」を利用可能。専用のドッグ(日本では未発売)を経由してディスプレイに接続することで、パソコン代わりとして使用できる点もユニークです。Note8用の「Gear VR with controller」も販売される予定です。

 

もしNote8が日本で発売されれば、Noteシリーズとしては2014年に発売された「Galaxy Note Edge」以来となります。国内販売についてはいまだ明らかになっていませんが、各キャリアでの取り扱いにも期待が高まります。