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2017/9/5 17:30

話題の「スマートスピーカー」って何? 各社のAIシステムと最新機種をまとめておさらい

今年のIFAでは多くのメーカーからAIアシスタントを搭載する“スマートスピーカー”が発表されるだろうといわれていましたが、その予想と期待にしっかり答えるように、日本国内・海外の著名ブランドからそれぞれに個性のあるスマートスピーカーが出そろいました。それぞれの特徴をチェックしてみたいと思います。

 

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各社が開発にしのぎを削るAIシステムをおさらい

個々の製品を紹介する前に、スマートスピーカーの頭脳にあたるAIアシスタントには主にどのようなサービスがあるのか確認しておきましょう。

 

先行している「Amazon Alexa」

ひとつはアマゾンの「Amazon Alexa」です。アメリカでは2015年ごろからいち早くサービスがスタートして、自社開発のスマートデバイスも「Echo」「Tap」「Dot」の3機種が発売されています。アマゾンの本国であるアメリカのほか、イギリスとドイツなど先進国でサービスを利用できます。日本での導入時期は未定。

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Amazon Alexaは対応するスマート家電を音声によるリモコン操作で動かせるのが特徴。スマートスピーカーに特殊な機能を後付けする「スキル」は、現在様々な開発者の手によっておよそ1万5000近く用意されています。このスキルを追加することで、特定のスマート家電を声で操作したり、クラウドを活用した新しいサービスに対応ができたりするような仕組みは要注目です。

 

日本でも年内サービススタート「Google Assistant」

グーグルは、日本でもAndroidスマホやタブレット向けにサービスがスタートした「Google Assistant」を提供しています。自社製のスマートスピーカー「Google Home」はアメリカやヨーロッパの先進国で販売がスタートしていますが、日本でも年内に発売が計画されていることも明らかになっています。

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Google Assistantは、Chromecast built-inの機能を持つオーディオ・ビジュアル機器と連携してマルチルームオーディオ再生を楽しんだり、Chromecastに対応するNetflixやYouTubeの動画をスマートスピーカーから呼び出したり、またはフィリップスのスマートLED「HUE」のコントロールなどにも対応しています。

 

Appleが手がける「Siri」

アップルはiPhoneやiPadでお馴染みの「Siri」を乗せたスマートスピーカー「HomePod」を、12月に北米やカナダ、オーストラリアで発売する予定。こちらも日本での導入時期は発表されていません。HomePodのスマートスピーカーとしての可能性についてはまだ未知数の部分が残されていますが、iOS向けの「Home」アプリと連携してスマート家電の操作ができるようになりそうです。

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未知の可能性を秘めた「Cortana」

そしてマイクロソフトがWindows 10をベースに提供する「Cortana」は、スマートスピーカーにも対応デバイスが広がります。後ほど紹介しますが、実際にスマートスピーカーの開発もスタートしています。こちらも日本導入の時期は決まっていません。CortanaはマイクロソフトのサービスであるSkypeやOfficeツールとの連携が便利にできるように作り込まれていると見られています。

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今回IFAで発表された各社のスマートスピーカーは、残念ながら日本国内への導入時期についてはどれもはっきりとしたアナウンスがされていません。その理由のひとつが、日本語への対応。音声会話で操作するシステムだけに、英語圏から導入が始まり、そのあとに他の言語にも対応していく流れになるのは致し方ありません。オーディオ的にも面白いことができそうなスピーカーが揃ったので、早く日本で試せる日が来て欲しいですね。

 

各社の製品を一挙紹介

それでは各社製品のハイライトを順番に紹介していきましょう。

 

【ソニー】

ソニーはGoogle Assistantを搭載するワイヤレススピーカー「LF-S50G」を発表しました。丸みのある柔らそうなデザインが特徴的で、カラバリもホワイト/ブラック/ブルーの3色を揃えています。ドイツでの販売価格は230ユーロ(約3万円)を見込んでいます。

↑Google Assistantを搭載するソニー「LF-S50G」
↑Google Assistantを搭載するソニー「LF-S50G」

 

LF-S50Gは、エンクロージャーの中でサブウーファーとフルレンジユニットを向かい合わせに配置され、中心のディフューザーを使って音を広げる構造となっています。これによって360度方向に音を広げて、スピーカーをどの向きに置いてもいい音が楽しめるようにしています。SpotifyやGoogle Play Musicのストリーミングを直接受けて再生できるほか、同じ部屋のWi-Fiにつながるソニーのブラビアを音声でコントロールしてYouTube動画を再生するデモを行っていました。ちなみに北米では年末までにブラビアにもGoogle Assistantがアップデートで搭載されて、付属のリモコンなどで音声操作ができるようになるそうです。

 

【パナソニック】

パナソニックもAIアシスタントにGoogle Assistantを搭載するスマートスピーカーを発表しました。型番は「SC-GA10」。こちらは直方体デザインのシャープな外観。カラバリはブラックとホワイトの2色。価格は未定です。

↑パナソニックもGoogle Assistantを採用。「SC-GA10」は2色展開
↑パナソニックもGoogle Assistantを採用。「SC-GA10」は2色展開

 

独自開発のディフューザーを搭載する20mmソフトドームトゥイーターを2基とデュアルボイスコイル搭載の8cmウーファーを内蔵。「Panasonic Music Control」アプリを使えばWi-Fiにつないだスマホの音源が再生できるようになるほか、PC、NASに保存された音楽の再生機能も検討しているそう。なお今回のIFAで発表された多くのスマートスピーカーがBluetooth接続の機能を搭載しています。

 

【オンキヨー】

オンキヨーはGoogle Assistant搭載の「G3/VC-GX30」と、Amazon Alexa搭載の「P3」の2機種をヨーロッパ向けの商品として発表しました。ドイツでの販売価格はどちらも230ユーロ前後になる見込みです。

 

「G3」はコンパクトな立方体のエンクロージャーに専用設計の2cmソフトドーム・トゥイーターと8cmのウーファーユニットを搭載。サイズを超える迫力のサウンドを特徴としています。オンキヨーやパイオニアのブランドから発売されているネットワークオーディオ機器が搭載するChromecast built-inの機能と強力な連携を図っています。

↑オンキヨーのGoogle Assistant搭載モデル「G3」
↑オンキヨーのGoogle Assistant搭載モデル「G3」

 

「P3」は楕円形の柱のようなデザインのエンクロージャーに6cm口径のフルレンジウーファーを2基と、ふたつのパッシブラジエーター、計20WのアンプとDSPを内蔵して、メリハリのあるパワフルな音を鳴らすスピーカーです。Amazon Alexaを搭載する白物家電などが本機からボイスコントロールで操作ができるようになります。

↑オンキヨーはAmazon Alexa搭載の「P3」も発表
↑オンキヨーはAmazon Alexa搭載の「P3」も発表

 

【JBL】

JBLからは一気に3モデルのGoogle Assistant搭載スピーカー「JBL LINKシリーズ」が発表されました。据え置き型の「LINK 300」はアンプの総合出力が50Wとパワフルな設計。イギリスでの販売価格が249.99ポンドと発表されています。約3.5万円ほどでしょうか。

↑一挙に3機種登場した「JBL LINKシリーズ」
↑一挙に3機種登場した「JBL LINKシリーズ」。右端が「LINK 300」

 

円柱形の「LINK 20」と「LINK 10」はともに本体にバッテリーを内蔵するポータブルスピーカー。さらにIPX7相当という高い防水性能を備えた点に注目で、アウトドアでもワイヤレススピーカーとして使い倒せそうです。バッテリーのパフォーマンスはLINK 20が10時間、LINK 10が5時間の連続音楽再生に対応しています。LINK 10は149.99ポンド。日本円だと約1.6万円ぐらいです。

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【harman/kardon】

harman/kardonはAmazon Alexa搭載の「Allure」と、Windows 10 Cortana搭載の「Invoke」をブースでデモンストレーションしていました。Allureは本体にクリアパーツを使ってLEDを淡く点灯させるスタイリッシュなデザインを特徴としています。北米とヨーロッパで発売が予定されており、価格は249.99ポンドになるそうです。

↑harman/kardonの「Allure」はAmazon Alexa対応
↑harman/kardonの「Allure」はAmazon Alexa対応

 

「Invoke」は今回発表されたスマートスピーカーの中では珍しい、Windows 10のAIアシスタントであるCortanaを搭載してます。「Hey、Cortana」と話しかけると、内蔵する高性能マイクが機敏に反応して、音楽の再生やアプリによるスマート連携をサポートしてくれます。Windows系のサービスであるSkypeやOfficeツールとの連携にも長けた使い方ができるようになる予定。予価は199ドルになります。

↑Windows 10 Cortanaを搭載する「Invoke」
↑Windows 10 Cortanaを搭載する「Invoke」

 

【レノボ】

このほかにもレノボがharman/kardonが音質をサポートした背の高い円柱デザインの「Home Assistant」を発表しています。AIアシスタントはAmazon Alexaを搭載。ドイツでは9月末から180ユーロで発売を予定しています。

↑レノボの「Home Assistant」はAmazon Alexa対応
↑レノボの「Home Assistant」はAmazon Alexa対応

 

レノボはさらにAndroidタブレットの「tab4」の10インチ/8インチモデルと合体できるドックスピーカータイプのAmazon Alexa搭載スマートスピーカー「tab4 Home Assistant Pack」を9月末に発売します。アマゾンとレノボが密接に共同開発した製品は、タブレットでHome Assistantアプリを起動してから音声コマンドを話しかけると、天気やニュースの検索結果がタブレットの画面に表示される、より直感的なユーザーインターフェースが特徴です。タブレットだけ購入したユーザーのために、ドックスピーカー部分も80ユーロで単品販売を行います。連動するタブレットはレノボのtab4限定。

↑同じくレノボの「tab4」に合体させるバージョンのアシスタントスピーカー
↑同じくレノボの「tab4」に合体させるバージョンのアシスタントスピーカー

 

このほかにもアマゾンがブースを出展して、様々なスタートアップによるAlexaスピーカーの開発を支援する展示を行っていました。

↑今年のIFAにはAmazon Alexaのブースも出展。開発者をサポートする情報を提供している
↑今年のIFAにはAmazon Alexaのブースも出展。開発者をサポートする情報を提供している

 

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↑Amazon Alexaを搭載したスマートスピーカーを展示

 

これから年末にかけて、さらに色んなブランドからスマートスピーカーの発表が続くと見られています。スマホのように、誰もが使う定番デバイスへとなり得るのか、各社の今後の動向に注目です。

 

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