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2017/10/6 6:00

新生BIGLOBEは何が変わった? キーワードは「SIM替え」と「エンタメSIM」にある

今年1月31日にKDDIのグループ会社となったBIGLOBE(ビッグローブ)が、新しいブランドロゴとMVNO事業である「BIGLOBE モバイル」の新CM、さらにカウントフリー・オプション付きで月額1980円からの音声SIM「エンタメSIM」の発売を発表しました。

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新ロゴ・CMでブランド再認知を

BIGLOBEといえば、1986年にパソコン通信の「PC-VAN」、1996年にインターネット接続サービス「BIGLOBE」、2001年に固定の光回線サービスを始めており、30代以上の人にとってはインターネット接続サービスの老舗としておなじみでしょう。2007年にはMVNO事業に参入しているので、若い世代には格安SIM、格安スマホのイメージが強いかもしれません。

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↑BIGLOBEはパソコン通信の「PC-VAN」から約30年、いち早く最新のインターネット系サービスを提供するパイオニア

 

BIGLOBEはまた、2000年に国内で初めてGoogleの検索エンジンを導入したり、IPv6を業界に先駆けてトライアル導入したりと、新しい技術に対しても積極的。そうした姿勢はMVNOのサービスにも発揮され、限られた帯域を有効活用するトラフィック制御技術によって、通信品質と低価格を両立していると代表取締役社長の有泉 健氏は胸を張ります。同社の調査によると、BIGLOBEに対してユーザーは「BIGLOBEなら安心・安全」という印象をもっており、2016年時点で固定回線は200万契約、モバイルは40万契約、計240万契約に達しています。

 

ただ、このようにかつては存在感の強かったBIGLOBEですが、近年はやや「沈静化してしまった」ことは有泉氏も認めています。ブランドロゴの一新や新CMの展開には、「もう一度、BIGLOBEブランドを認知させていこう」という強い意気込みが感じられます。

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↑信頼性と柔軟性を表したマスコット「びっぷる」を先頭に配置した旧ロゴ(上)と、直線と曲線で表現されたシンプルな新ロゴ

 

新しいロゴは、旧ロゴで先頭にあったマスコット「びっぷる」がBIGLOBEの「O」の位置に移動。コーポレートカラーのブルーは継承しながら、シンプルな直線と曲線で、「ユーザーのペイン(悩み)とウォンツ(欲求)に応える誠実さと優しさ」を表現。びっぷるのくっきりした2つの目は、ユーザーと社会の未来を見つめる目を表しているといいます。

 

端末はそのままでSIMだけを変える「SIM替え」をプッシュ

新生BIGLOBEになって、まず取り組むのはMVNO事業のBIGLOBEモバイルです。なかでも端末はそのままでSIMだけを変える「SIM替え」をプッシュしています。

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↑端末はそのまま、SIMを格安SIMに変える「SIM替え」をプッシュ

 

同社が行った調査では、スマホを「できるだけ長く使いたい」と考える人が多く、格安SIM、格安スマホという言葉はかなり浸透しているものの、格安SIMに乗り換えるとスマホ代がいくら安くなるかを把握している人は意外に少ないという結果に。また、格安SIMだけを契約しているユーザーは、MVNOを利用している人の25%程度を維持しています。2015年からは原則、すべての端末でSIMロック解除が必須となっている状況も後押しし、SIM替え市場の成長の伸びしろは大きいと同社は分析しています。

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↑スマホはできるだけ長く使いたいと考えるユーザーが多いというアンケート結果

 

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↑格安SIMと格安スマホをセットで購入する人が多いものの、格安SIMだけを購入する人も安定した割合で存在します

 

3つのポイントで「SIM替えならBIGLOBE」をアピール

「SIM替えならBIGLOBE」と同社がアピールするポイントは、(1)家族で節約できる (2)音楽・動画を気兼ねなく楽しめる (3)安心してSIM替えできるサポート力、この3つです。

 

BIGLOBEモバイルには、通信容量を複数のSIMで分け合える「シェアSIM」というサービスがあります。例えば主契約者が月額3400円の12GBプランの音声SIMを契約する場合、その妻と子ども2人がシェアSIMを使うと、家族4人で月額基本料が6100円で済むと説明しています。通話が多い場合にはこれだけで収まらないでしょうが、大手キャリアよりかなり割安なのは確かです。

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↑シェアSIMで月額基本料が大手キャリアより大幅に安くなるとアピール

 

2つ目のポイントであるエンタメサービスに関しては、2016年11月から、月額480円でYouTube、AbemaTVなどの動画配信サービスや、Google Play Music、Apple Music、Spotifyなどの音楽配信サービスの利用にかかる通信量がカウントされない「エンタメフリー・オプション」を提供しています。

 

それに加え、今回、新しいサービスとして「エンタメSIM」の提供も発表されました。エンタメSIMは、エンタメフリー・オプションと音声通話SIMがセットになったもの。音声通話SIMの3ギガ、6ギガ、12ギガ、20ギガ、30ギガプランと組み合わせることができます。また、2018年2月4日までにエンタメSIMを申し込むと、24か月間は100円引き。例えば、通常は、エンタメフリー・オプション+3ギガプランの音声通話SIMを契約すると月額2080円になるところ、2年間は1980円で使えます。

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↑エンタメフリー・オプションと3ギガ以上の音声SIMプランを組み合わせたエンタメSIMを発表。3ギガプランと組み合わせると2年間は月額1980円で利用できます

 

なお、カウントフリー系のサービスは画像品質が気になるところですが、前述のトラフィック制御技術により、ストリーミング動画の再生はスムースで、画質もきれいだと有泉氏は自信を示しました。

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↑動画を再生する場合、最初は帯域を広く取って高速でデータを読み込み。きれいな画質で再生を始めるが、帯域はセーブ。データ転送が悪くなったときにはタイムリーに帯域を広くするなど、常時、トラフィックの状況をウォッチしてユーザーの体感品質を維持します

 

3つ目のアピールポイントであるサポートについては、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、カメラのキタムラに設置しているカウンターでの対面サポートや、コールセンター、ウェブ、チャットなど、多彩なサポート手段が選べることをアピール。故障や画面割れなどの破損の際に心強い端末保証サービスも用意されています。さらに、10月からはSIM替えの申し込みと設定、開通までをサポートする「自宅訪問設定」や「全国スマホ教室」の提供も開始しました。

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↑自宅訪問サポートやスマホ教室も提供

新CM出演のゲストも登壇

9月28日の事業方針と新CM発表会には、新しいBIGLOBEのCMに出演している染谷将太さん、池松壮亮さん、山本美月さんがゲストで登場。SIM替えにちなんで、巨大スマホに巨大SIMカードを挿すと表示される「“シムシム”Question!!」に応えたり、CMコピーの「さぁSIM替え。ほら格安。」にちなんで、ゲスト3人の「さぁ○○○替え。ほら○○○」が直筆で発表されたりしました。

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↑巨大スマホに巨大SIMカードを挿す!

 

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↑CMコピーにちなんで、山本さんは「さぁ切り替え。ほらリフレッシュ」と回答

 

若々しくスタイリッシュなこの新CMでもSIM替えをフィーチャーしていますが、もちろん、端末の販売も引き続き行われます。また、現在、BIGLOBEモバイルはドコモのネットワークを使ったMVNOサービスを提供していますが、有泉氏はauのネットワークを使ったサービスを近日発表することも明言しました。KDDIのグループ会社になったことで、サービスの連携も期待できそうです。新しいBIGLOBEの動向に注目しましょう。

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