先日、海外旅行のデータ「海外旅行の日」に合わせ海外モバイルデータ通信サービスを提供するエクスコムグローバルが実施した、海外渡航時のインターネット利用に関するアンケートから面白い結果が見えました。エクスコムグローバルといえば、最近テレビCMをバンバン展開している「イモトのWiFi」の会社ですね。
調査概要は以下になります。
■調査対象
①~④:「イモトのWiFi」メルマガ会員の男女368名
⑤~⑥:20歳以上の海外旅行経験のある男女4000名
■調査方法
①~④:インターネット調査(『イモトのWiFi』メルマガ活用)
⑤~⑥:インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
■調査期間
①~④:2017年8月1日~2017年8月31日
⑤~⑥:2016年9月29日~2017年8月23日
※百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合があります
【事情その1】やっぱり不安なのは「急なトラブル」
上記の条件で、まず「海外渡航に不安はあるか」調査したところ、約65%の人が海外渡航に対して不安を抱えているという結果が分かりました。
では海外旅行をする上で、どのようなことが不安要素になっているのか。ランキングにまとめると以下のような結果が出ました。
1位:言語
2位:盗難等のトラブル
3位:急な病気やケガ
4位:現地の治安
5位:衛生面
6位:食事
7位:人との待ち合わせ等
8位:道に迷わないか
言葉が通じないことや、急なアクシデント時にどう対応すればよいかがわからないといったことが、大きな不安要素となっているようですね。では上記のような悩みを解決する手段としては、どんな手段を想定しているのかについても集計が出ています。
1位:通信手段
2位:スマートフォン
3位:海外旅行保険
4位:クレジットカード
5位:翻訳機
スマホが単体で2位に入ってきているものの、やはり総合的に言えば通信が整っていることが重要のようです。PCも含めて通信さえ繋がっていれば、翻訳や検索ができるわけですからね。ではその多数の不安を抱える人々は、インターネットを利用したことで不安を解消できたのでしょうか?
【事情その2】海外のネット利用者が1年で約1.3倍に
程度の違いはあっても、全体で約98%の人がインターネットを利用して、海外での不安が解消できたことがわかりました。ちなみに現在、海外渡航中にインターネットを利用する人の割合はどの程度なのか。次は1年前に調査した、インターネット利用者の割合との比較もあわせてご覧ください。
2016年時点では海外渡航時のインターネット利用者は半数以下でしたが、2017年では過半数という結果に。大きな割合変化の背景には、前述のような不安の解消をはじめ、「撮影した写真をその場でSNSに投稿したい」というインスタブームなど、様々な利用方法が考えられます。なんにせよ、昨今であらためて海外でのインターネット利用が一般化していることは明確です。海外への渡航自体は、ずいぶん前から一般化したようなイメージがありますが、通信環境が整ってきたのは比較的最近であることに驚きます。
【その3】有料通信サービスの利用者が1年間で2倍以上に
では2016年から2017年の1年間における、海外渡航時のインターネット利用者数の伸び率をみてみましょう。
第1位:公衆無線LAN(有料)が318%、第2位:Wi-Fiルーターレンタルサービスが272%、第3位:ホテルのWi-Fiスポット(有料)が207%という結果になっています。有料サービスを利用してインターネット接続をする人が2倍以上増加しているのがわかりますね。特に注目したいのはWi-Fiルーターのレンタルサービス。例えば仕事で海外出張する人なら、現地でネットを経由するデータは機密性の高い仕事の書類なども多いでしょう。重要なデータを扱うなら、いくら有料と言えども現地の通信環境ではどうしても漏洩の心配がぬぐえません。そうしたセキュリティ面における信頼性の高さも、ルーターレンタルが急伸している理由の1つでしょう。
この1年で、海外渡航時のネット利用者が過半数になり、また有料でもインターネットを使用したいという人々は順調に増えています。確かに海外で自分のスマホやタブレット、PCが簡単にインターネット接続できれば、レストランや観光名所をネット検索するというのはもちろん、地図アプリなどを使えば迷わず安心に目的地までの道のりを移動することも簡単になりますからね。
意外と知られていなかった海外渡航におけるネット事情。年末年始で海外渡航を考えている人、特に初めて海外に行く人は信頼し安心できる通信環境を整えることはマストでしょう。
出典:「イモトのWiFi」調べ