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2015/5/1 19:50

「フォースタッチ」は次期iPhoneに搭載されるか

「週刊GetNavi」Vol.30-2

 

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Vol.30-1で触れたように、この春に発売になった新MacBookおよびMacBook Proでは、新たに「触感」を組み込んだ、Appleが「フォースタッチ」と呼ぶタッチパッドが搭載された。

 

もしお近くで試すことができるなら、ぜひ触りに行っていただきたい。電源が入っている状態では、まったくこれまでのタッチパッドと変わらない感触だ。この時点で、我々の感覚は見事にだまされている。電源を切ってタッチパッドに触ると、ピクリとも動かないのがわかる。実は単なるガラスの板であり、“押し下げる”ボタンは内蔵されておらず、タッチに伴って振動を与えることで“押した感覚”を再現しているのだ。

 

「フォースタッチ」で使われているのは、iPhoneでもおなじみの、ガラスの表面へのタッチを感知する、静電容量式のセンサー。これに対し、タッチと同時にTaptic Engineで振動を与えることで、物理的な押し下げ感を演出している。

 

もうひとつトリックのカギを握るのは、タッチする時に「指のどのくらいの面積が、どのくらいの時間」触れていたか、ということだ。ごく短い時間であれば、それはタッチもしくは「クリック」だが、指先の広い面積が比較的長い時間触れていたなら、「指を押しつけた」=タッチパッドを押し込んだものと判断できる。使う側としては、どのくらいで「押しつけた」に変化するのか、若干読みにくい部分があり、操作に慣れが必要となるのが善し悪しである。しかし、操作に新しい選択肢を与えるという意味では、非常に大きな可能性を持つものといえる。

 

Appleはこの技術を今春から導入した。まだ準備は万全ではないらしく、AppleがOSの一部に採用している段階で、外部のソフト開発者に向けた開発キットの提供は、Mac OSでようやく準備が始まったばかりにすぎない。Apple Watchを含めた他のデバイスでの活用は、今年6月に開かれる開発者会議「WWDC」で発表されるものと予想される。新ハードウェア、例えば次期iPhoneやiPadにこの機能が搭載されるとすれば、実現時期はさらにその先、秋以降のこととなるのは間違いない。そうした新製品のソフトウェアキーボードに「フォースタッチ」が組み込まれると、かなり面白いことになるだろう。

 

振動を活用しよう、という考え方は、決して新しい発想ではない。例えば、Android用の日本語入力ソフトの中には、タップ時に振動を伝えるものもある。iOSでは振動のコントロールが難しいが、Androidでは容易であるため、そういう機能を組み込みやすかったのだという。しかし、振動そのものが「一本調子」では、そうした作り方をしてもうまくかない。

 

では、「フォースタッチ」ではどう振動を生かしているのだろうか? その辺は次回Vol.30-3にて。

 

●「Vol.30-3」は5/8(金)ごろ更新予定です。

 

 

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