スマホが便利に進化している昨今。日々のデスクワークはまだまだPCでの作業がメインだと思いますが、多くのことがスマホで事足りるようになってきています。そうなると、PCを使い慣れている方や、外での作業の多い人がこれまでよく使っていたサブPCを求める声が少なくなるのも頷けます。ネットやメール、簡単な書類処理だけであっても数万円の出費となると、やはりスマホが選択肢に入ってきてしまいますから。
しかし、今回レビューするドン・キホーテの「ジブン専用PC&タブレット3」は、1万9800円(税別)という超低価格を打ち出した格安PC。執筆現在、すでに品切れ中の店舗が続出しているよう(8月下旬より再入荷予定)ですが、こんなに安くて本当に使い物になるのでしょうか? 実際に試してみました。
“価格なり”な部分は目立つものの、きちんとした2 in 1 PC
まずは本機の形状から見ていきましょう。いわゆる「2 in 1(デタッチャブル)」タイプで、本体であるディスプレイ部分と、キーボード部分に分離させることができます。合体させた状態では一般的なクラムシェルノートPCとして、分離した状態ではタブレットPCとして使えます。利用シーンに応じて形状を自在に変形できるのは、わかりやすいメリットのひとつと言えるでしょう。
ちなみにこのタイプのPCは分離時に重めのレバーを操作しなければならないことが多いのですが、本機はディスプレイ部とキーボード部の固定にマグネットを使用。少し力を入れて引っ張るだけで分離できるのはなかなかスマートです。もちろん、マグネットはそれなりに強力なので、ディスプレイ部分を掴んで持ち上げても、キーボードが落下するということはありません。その状態で少し振ってみましたが、びくともしませんでした。
なお、キーボード合体時の重量は約1.135kgと、10.1型のモバイルノートPCとしてはやや重めですが、ディスプレイ部分だけなら約595g。この軽さなら、ベッドに寝転がりながら電子書籍を読んだりといった使い方もできそうです。タッチの感触も滑らかで、悪くありませんでした。
キーボードのキーピッチは約16mm。フルピッチ(19mm)ではありませんが、充分にタッチタイピングできるサイズです。ただし、キー配列は右側が特殊な配置になっており、具体的には「む/」」「ろ/_」の位置にクセがあります。特にかな入力を使う人は使いにくいと思うかも知れません。また、全体的にキーボード部は構造がヤワで、使っていてミシミシいうのは気になりました。
タッチパッドは最近のトレンドと比してやや小さめ。パッド全体がボタンになっているタイプで、一本指で強くタップすると左クリック、二本指でタップすると右クリックになります。ただ、タップした際のクリック音はかなり大きく、耳障り。タップ操作にも対応しているので、こちらで操作するのがストレスが溜まらなさそうです。