デジタル
2018/9/10 19:50

ウイルスを事前に予測して排除。ここまで進化している2018年仕様の「ウイルスバスタークラウド」

トレンドマイクロは今年で設立30周年を迎えるに当たり、セキュリティソフト「ウイルスバスタークラウド」を2018年版にアップデートしました。

 

発売日と価格は?

ウイルスバスタークラウドは、使用する期間に応じて料金を支払うサブスクリプション方式を採用しています。使用する期間は1年~3年から選択可能で、1アカウントにつき3台のデバイスで使用可能。

例えば、

●デスクトップPC+ノートPC+スマホ
●PC+スマホ+タブレット
●自分のPC+自分のスマホ+実家のPC

といった使い方が可能となっています。

 

また、製品のこと以外にもパソコンやネットワークについて、電話やLINEなどで質問ができるサービス「デジタルライフサポートプレミアム」が付属したバージョンも設定されています。ダウンロード版の発売日は9月6日で、価格は以下の通り。

 

ウイルスバスタークラウドには、もちろんパッケージ版も用意されているので、量販店での購入も可能。なお、パッケージ版の発売日は9月13日となっています。

 

また、既にウイルスバスタークラウドを利用中のユーザーは自動的に2018年版にアップデートされますが、手動でも行うことが可能。手動アップデートとバージョンの確認は以下の通り。

 

ウイルスバスタークラウドのメイン画面から、右上のアカウントアイコンをクリックし、「バージョン情報」をクリックします。

↑アイコンをクリックするとメニューが表示されるので「バージョン情報」をクリック

 

次の画面で、新しいバージョンが適用されていなければ、この画面で自動的にアップデートが行われます。アップデートが完了、もしくは既に適用済みの場合は画像のようなメッセージが表示されます

↑ということで、筆者が使用しているウイルスバスターも無事アップデートされました!

 

新しいウイルスバスタークラウドはスキャン性能が強化

ウイルスバスタークラウドは、2017年版から「XGen」と名付けられたAI搭載のセキュリティエンジンが搭載されました。2018年版では新たなサイバー攻撃に対する防御力を高めるために、怪しいファイルの特徴やふるまいを2重に学習するハイブリッドスキャンを新たに実装しています。

↑クロスジェネレーションから名付けられた「Xgen」

 

ウイルスバスタークラウドの大きな特徴として、全世界で日々発生する新しいウイルスや攻撃を検知した場合は、直ちにトレンドマイクロの拠点に送信され、同様の挙動や特徴を解析・学習します。その後、ウイルスバスタークラウドが動作する全てのデバイスにてAIによる予測検知に適用させるという仕組みになっています。

 

これまでのAIスキャンでは、怪しいファイルの特徴を予測してスキャンした後、実行中に挙動のスキャンを行っていましたが、今回搭載されたハイブリッドスキャンでは、ファイルの実行前に特徴と挙動を予測してスキャンすることで、より高精度なセキュリティを実現しました。

 

簡単にいうと、日々新種が発生するウイルスに感染した未知のファイルを実行前に予測して、警告及び排除。デバイスに致命的なダメージが加わる前に防ぐというものです。

 

ウイルスやサイバー攻撃はデバイスやネットワークとともに進化

トレンドマイクロは今年で設立30周年を迎え、その間にもセキュリティ事情は大きく変遷したと同社の大三川彰彦社長は語りました。

↑トレンドマイクロ株式会社 代表取締役社長 大三川 彰彦氏

 

ウイルスバスターが日本で発売が開始されたのが1991年。Windows 3.1が発売されたのが1992年であることを考えると、世の中はDOSの全盛期。インターネットは普及しておらず、ウイルスの侵入経路はフロッピーディスクが主でした。

 

その後、1995年にWindows 95が発売されるころには、日本でも爆発的にインターネットが普及し、脅威の侵入経路はネットに移行。悪意のあるサイトへのアクセスやファイルのダウンロードにより、ユーザーが気づかないうちにウイルスに感染するということが多発しました。

↑ウイルスバスターの歴史

 

筆者はこの時代からウイルスバスターを導入して、脅威に備えていました。ところが、あまりにもネットからの脅威が増えたせいなのか、ウイルスバスターの挙動が重く感じるようになり、他社製品へと乗り換えてしまいました。丁度、Windows XPの時代です。

 

ところが、ウイルスバスタークラウドになってからは「動作が軽くなった」とのことで、昨年版より使用していますが、他社製品に比べても遜色のない軽快性で日常の作業にはまったく影響しないレベル。現在進行形で愛用しているところです。職業柄、筆者はさまざまなファイルをダウンロードして試しているのですが、いまのところウイルスには感染していないところをみると、ウイルスバスタークラウドの防御力が垣間見える気がします。

 

また、筆者の周囲で最近よく耳にするのがFacebookのアカウントを乗っ取られた人が、友達を偽装してスパムページや動画などの不正なURLをメッセンジャーで送信してくるという攻撃です。トレンドマイクロによると、それらの攻撃も防げるとのことで、セキュリティソフトを未導入の方は一考の価値があるといえるでしょう。ウイルスバスターには30日間の無料体験版があるので、まずはそちらからお試しあれ!