PFUのドキュメントスキャナー、ScanSnapシリーズに、6年ぶりの新製品「ScanSnap iX1500」が登場しました。今までのユーザーの声をもとにさまざまな点を改善。より簡単、便利に使えるようになったとしています。
専用ソフトウェアも、「ScanSnap Home」に一新。読み取ったさまざまな書類を自動でデータを整理する学習機能も搭載されました。
家の中にあふれる紙、なんでもスキャンできます
ドキュメントスキャナーは紙の書類をスキャンして、PDFや画像ファイルに変換する製品です。この説明を読んで「仕事で使うものだから私には関係ないよ」と思いましたか? 実はiX1500はふだんの生活の中でこそ、便利に使える製品でもあるのです。デザインは上品なホワイトで、リビングに置いても違和感がありません、
かさばる書類をまとめてスキャンしてパソコンに保存すれば、紙の量を減らせます。もちろんそれも1つの用途ですが、例えばレシートをスキャンして家計簿アプリに自動で登録したり、紙の写真をスキャンしてスマホで見られるようにしたりといった用途にも使えます。
iX1500では、スマホのような大型のタッチパネルがつきました。分かりやすいメニューで、パソコンのソフトウェアを使わずに、スキャン時の設定を変更できるようになりました。スマートフォンと連携する機能も備えていて、スキャンしたものを直接スマホに保存することもできます。
また、タッチパネルから使う人を選択できるようになり、読み取り方法を選ぶ操作がシンプルになりました。例えばビジネスマンのお父さんが使うときは、最初の画面に名刺や書類を読み取るメニューが表示され、主婦のお母さんが使うときはレシートや写真の読み取りが表示されるといったように、人に合わせて選択できるメニュー項目を設定できるようになっています。
スキャナーとしての基本的な機能で比べると、実はiX1500は前機種の「SnapSnap iX500」とそれほど大きな違いがありません。6年間かけて集めたユーザーの声が反映され、使い勝手を洗練させた製品と言えます。タッチパネルの搭載もその1つですし、それ以外にもさまざまな改良が施されています。
読み取り性能は前機種の1分間25枚から、1分間30枚に高速化。写真を読み取った時に発生しやすい読み取りエラー「縦筋」を軽減する機能も備えています。また、1枚ずつスキャンするためのモード「手差しスキャン」が追加されて、付箋付きの書類など、これまで読み取りづらかった書類もきれいにスキャンできるようになりました。
また、名刺やレシートを読み取りやすくするパーツ「名刺・レシートガイド」が新たに付属します。スキャンする書類をセットする「スタッカー」も引き出しやすい形状になりました。細かい部分ではWi-Fiの接続で、干渉しにくい5GHz帯も選べるようになりました。
これまで複数あった、ScanSnapの管理ソフトウェアは、「ScanSnap Home」に統合。これ1つをインストールするだけで、ファイル整理や名刺管理など、すべての機能を使えるようになりました。
ScanSnap Homeには、スキャンした後にファイル名を自動でつける機能が新たに追加されました。例えばスーパーの領収書をスキャンすると、書いてある内容を読み取り、「領収書_スーパー名_○年○月○日.jpg」といったファイル名の候補を提案してくれます。また、書類や名刺などを読み取った時には、書いてある文字を自動でデータ化する「OCR機能」が働き、書いてある内容から検索できるようになります。
ドキュメントスキャナーはオフィスでの書類の整理や名刺管理に役立つのはもちろん、家庭の中でも使える製品です。たとえばアプリと連携する機能を使えば、レシートを読み込むだけでカンタンに家計簿をつけられます。また、学校からのお知らせのような書類やスーパーでもらった紙のレシピもスマホに保存して、紙の本体は捨ててしまえば家の中がすっきり片付きます。リビングに馴染むデザインで、わかりやすい操作に刷新されたScanSnap iX1500は、“断捨離”したいと考えてる人にも、オススメできる製品です。